「ミサイルが落ちたらどこに避難する?」
「避難した後の行動は?」
北朝鮮の弾道ミサイルが、もしも日本に落ちたらどこに避難しますか?
4月21日、政府が「弾道ミサイル落下時の行動について」を発表しました。
「そんな発表がされるってことはミサイルが落ちる可能性が高いの?」
ミサイルが落ちるか落ちないかは誰にも分かりませんが、落ちる可能性はゼロではありません。
近いうちに落ちるかもしれないし、この先も落ちないかもしれない。
けれども、もしもの時にどうするかを知っておくことは大切です。
ミサイルが落ちたら確実にパニックになります。
避難方法などを確認して、適切な行動を取りましょう。
今回は、
- ミサイルが落ちたら避難方法は?
- 避難場所は何階が安全?
- 火災や瓦礫の下に閉じ込められたら?
- 2週間分の避難に必要な飲料水と食料は?
- 北朝鮮がミサイルを発射する時間帯
- 北朝鮮から日本にミサイルが届くまでの時間
など、ミサイルが落ちた時の避難方法などをお伝えします!
万が一にそなえて確認しておきませんか?
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目次
ミサイルが落ちたらどうする?避難方法は?
北朝鮮がミサイルを発射すると、Jアラート(全国瞬時警報システム)が使用され、各市町村の防災無線などが自動的に起動します。
屋外スピーカなどから警報音が流れたり、携帯電話に緊急速報メールが配信されるという流れです。
北朝鮮がミサイルを発射してから日本に届くまでの時間はわずか数分。
警報音や緊急速報メールが配信された場合、迅速な対応が必要です。
内閣官房の国民保護ポータルサイトを参考にまとめてみました。
屋外にいる時
屋外にいる場合は、できるだけ頑丈な建物や地下に避難してください。
以下の場所が比較的安全と言えます。
- 地下街
- 地下鉄
- 地下駐車場
- 地下室
- コンクリートの建物
1番安全なのは地下ですが、近くにない場合もありますよね。
次に安全なのはコンクリートやレンガなどの頑丈な建物です。
地下街や地下鉄に人が殺到して将棋倒しの危険性もあります。
なるべく落ち着いて避難しましょう。
屋内にいる時
屋外にいる時は、ガラスの飛散や熱から身を守るため、窓から離れるか窓のない部屋に避難してください。
避難時に必要な行動は以下になります。
- 窓やドアを閉める
- ガス、換気扇を止める
- 窓、ドア、壁から離れて伏せる
放射能などの有毒物質から身を守るために、換気扇を止めるなどの対策も必要です。
周りに建物がない時
周りに建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守りましょう。
頭部を守るにはヘルメットなどが1番ですが、なければバッグを使います。
車内にいる時
車内にいる場合は、車を止めて安全な建物に避難してください。
国民保護ポータルサイト「ミサイル落下時の行動に関するQ&A」には、次のように記載されていました。
車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。
車を止めて頑丈な建物や地下街に避難してください。
では、高速道路など、車外に出ると危険な場合はどうでしょう?
高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。
高速道路などの車外に出ると危険な場合は、車内で低い姿勢をとるほうがいいみたいですね。
北朝鮮の弾道ミサイルに搭載できる核爆弾は、最大で50ktだと言われています。
広島に落とされた原爆の約5倍です。
もしもこのようなミサイルが落ちたら、とんでもない被害になるでしょう。
爆風だけでもかなりのものだと思われます。
建物内に避難した際は、窓から離れることは必須ですよ。
米連邦緊急事態管理局によると、階層によって防御効果が違うそうです。
屋内に避難する場合、何階が安全なのでしょうか?
避難場所は何階が安全?
簡単な図を載せておきますので参考にしてみてください。
図の中の数値が高いほど、防御効果は高くなります。
▼木造1階建ての場合
▼レンガのベニヤ2階建ての場合
▼レンガ・コンクリート3階建ての場合
▼レンガ・コンクリート5階建ての場合
▼ビル、アパート、マンションの場合
木造の1階建ての場合、放射能を半減するだけで核攻撃から身を守ることはほとんどできないという内容が書かれていました。
2階建ての場合は1階部分のほうが安全ですね。
2階建て以上の場合は、上階や下階よりも中層階、できれば外側でなくて内側のほうが安全です。
核攻撃から身を守るためには、コンクリートやレンガなどの頑丈な建物で、側面から離れた空間が必要であることがわかりました。
いずれの場合も、地下が最も安全なのは変わりません。
地下のあるご家庭は安心できますね。
安全に避難できればいいけれど、建物が火災におそわれたり瓦礫の下に閉じ込められる可能性もあります。
万が一そうなった場合、どういった行動をすればいいのか見ておきましょう。
火災や瓦礫の下に閉じ込められたら?
火災から逃げる時
火災から逃げる時の行動は以下になります。
- 姿勢を低くする
- ハンカチなどで鼻や口を覆う
避難した建物や、近くで火災が発生した場合は、できるだけ姿勢を低くして、ハンカチで鼻と口を覆いながら火災から離れた場所に移動してください。
火災が発生した時は煙を吸い込んだら危険です。
火災で死亡する人の死因の多くは火傷以外にあります。
焼死者を見てみると、その大半は火傷のために死亡したのではなく、煙を吸って意識不明になったところを炎に襲われた人が多いのです。
一酸化炭素は、ごく微量の濃度で頭痛や痙攣を引き起こします。
▼一酸化炭素中毒の症状
一酸化炭素はニオイがありません。
気づいた時には体が動かないという状況に陥ります。
煙を吸い込まないことは火災時の鉄則ですよ。
瓦礫などで動けない場合
瓦礫などで動けない時の行動は以下になります。
- 粉塵を吸い込まないようにハンカチなどで鼻と口を覆う
- 明かりとりにライターなどを使わない(空気中の粉塵や漏れたガスに引火する可能性あり)
- 動き回らない(粉塵をかきたててしまう)
- 助けを呼ぶ場合は配管などを叩いて大きな音を出す
- 大声で助けを求めるのは最終手段(粉塵などを吸い込む危険があるから)
参考:内閣官房 国民保護ポータルサイト「武力攻撃やテロなどから身を守るために」
ハンカチで鼻と口を覆うのは火災の時と同じですね。
多量の粉塵を吸い込むと、呼吸機能が低下する「じん肺」や「肺がん」「喘息」などの危険が高まります。
あなたは落ち着いて対処できそうですか?
ここまでの非常事態で落ち着くことは難しいですよね。
私は、鼻や口を覆う前に「キャー!」と悲鳴を上げてしまいそうです。
それでも、その後の行動を知っているのとそうでないのとではだいぶ違うんじゃないかなと思いました。
安全な場所に避難できても、見えない危険を忘れてはいけません。
核弾頭などのミサイルが落ちた後、放射能などの大気汚染も気になります。
屋内に避難する期間はどのくらいなのでしょうか?
屋内に避難する期間はどのくらい?
核弾頭などの攻撃があった場合、屋内に避難する期間は約2週間です。
放射線について次のように記載されていました。
49時間で100分の1,2週間後には1000分の1にまでその線量は低下すると考えられる。
2日経てば100分の1、2週間で1000分の1に低下するのなら、できるだけ屋内にいるようにしたいですね。
避難先が安全な場合は、政府からの指示をラジオなどで収集し、落ち着いて対応してください。
▼防災ラジオがあると安心です
いざという時にかなり役立つラジオです。
手回し充電ですから、使おうと思った時に電池がなくて焦ることはありません。
iphoneも充電できます。
コンパクトでLEDライトもあるので、寝る時に枕元におくと安心ですよ。
「2週間避難するとしたらどのくらいの水や食料が必要なの?」
もしもの場合、水や食料のストックが必要ですね。
最近は、地震などの災害にそなえて水や食料をストックしてあるご家庭が増えました。
2週間避難する場合の飲料水や食料はどのくらいなのでしょうか?
2週間の避難生活で必要な水や食料は?
農林水産省HPに、緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイドがあります。
それによると、一人あたり1日に必要な飲料水は1リットルで、調理なども含めると3リットルでした。
お米は一人あたり1食75g(0.5合)です。
それらをもとに、2週間で必要な飲料水や食料(お米)を計算してみました。
■1人分の場合
1人分の場合、2週間で必要な水とお米はこちらです。
- 飲料水・・・14リットル(1日1リットル)
- 調理を含めた飲料水・・・42リットル(1日3リットル)
- 米・・・約3kg(1食75g)
1.5リットルのペットボトルで考えると、飲料水だけで約9本です。
調理の水を含めると、28本のペットボトルをストックしておかなくてはなりません。
■4人家族の場合
4人家族の場合、2週間で必要な水とお米はこちらになります。
- 飲料水・・・56リットル(1日1リットル)
- 調理を含めた飲料水・・・168リットル(1日3リットル)
- 米・・・約13kg(1食一人あたり75g)
調理を含めると168リットルの水って多いですね!
168リットルは、1.5リットルペットボトルだと約67本になります。
飲料水だけだと56リットル、ペットボトルで約37本です。
かなり場所をとりますね。
お米13kgなら保管できるけれど、非常事態に炊飯器で炊いたりできる環境は考えにくいです。
非常食としてストックしておくなら、お湯か水さえあれば食べられる「アルファ米」がおすすめですよ。
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1人あたり調理を含めた水が1日3リットルということだったので、単純に×4で計算しました。
実際の調理では、1人が4人に増えても調理に使う水が4倍にならないこともあります。
調理を含めた水は、上記よりも少なくてすむかもしれません。
お米は以下のように計算しています。
- 一人あたり・・・1日225g(1食75g×3)
- 4人家族の1日分・・・900g(225×4)。
- 4人家族の1週間分・・・6300g(900×7)
- 4人家族の2週間分・・・12600g(900×14)
計算上は約13kgですが、家族構成によって変わります。
だいたいの目安として考えてくださいね。
「ミサイルが発射される時間帯は何時頃?」
「時間帯によって避難場所が変わってくるんだけど・・・」
朝なのか夜なのか、時間帯で行動が変わってきますよね。
ミサイルが発射される時間帯はどうなっているのでしょうか?
北朝鮮がミサイルを発射する時間帯は?
今まで北朝鮮の核実験が行われた時間帯は、午前9時頃からお昼の12時までの間が多いです。
弾道ミサイルが発射される時間帯は早朝になることもあります。
2017年の4月29日、午前5時30頃に弾道ミサイル1発が発射されました。
北朝鮮内で爆発し、失敗したと言われています。
これからもその時間帯だと限りませんが、今までの傾向からすると午前中の可能性が高そうですね。
あなたやご家族の生活スタイルはどんな感じですか?
自宅にいる時、会社や学校にいる時、通勤や通学途中などなど・・・。
ミサイルが落ちた時の避難方法は、色々な状況を想定しておきましょう。
我が家の場合は、午前中の時間帯なら子供達は学校にいます。
自宅は木造ですから、学校のほうが安全だと思いました。
夫も子供と同じで職場にいたほうが安全です。
通勤途中だったら避難は難しいかもしれません。
満員電車なので窓から離れたり伏せたりは無理でしょう。
先ほどお伝えしましたが、ミサイルが日本に落ちる可能性がある場合はJアラートが使用されます。
避難する時間の猶予はどれくらいあるのでしょうか?
北朝鮮がミサイルを発射してから、日本に届くまでの時間が気になります。
北朝鮮のミサイルが日本に届くまでの時間は?
北朝鮮のミサイルが日本に届くまでの時間は、約8分~10分と言われています。
ミサイルの種類や発射方法、発射場所によって時間は変わってくるそうですよ。
参考:内閣官房 国民保護ポータルサイト「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」
かなりの速さですね。
「8分で避難しなきゃいけないの?」
そうではありません。
これは発射されてからの時間です。
2016年の2月に北朝鮮がミサイルを発射した時、発射から4分でJアラートが使用されました。
私たちが知った時には、4分程度の時間しかないということになります。
わずか4分・・・。
「もしもミサイルが落ちたらどこに避難するか」
短い時間だからこそ、素早い対応が重要ですよ。
ちなみに、Jアラートが使用されたらこのような警報音がなります。
▼Jアラート警報音
なかり不気味な音ですよね。
この音が流れて平常心を保てるのだろうか・・・。
夜に聞いた時は恐怖心でいっぱいになりました(T_T)
ゾッとする音です。
万が一に備えることは大事です
今回は、もしもミサイルが落ちたらどこに避難するのかなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
- 屋外の時・・・地下街やコンクリートなどの頑丈な建物
- 周りに建物がない時・・・物陰に隠れるか、頭を守って伏せる
- 屋内の場合・・・窓から離れる、窓のない部屋へ移動
- 真ん中の階層は防御効果が高い
- 避難は2週間できればベスト(放射能などの汚染を避けるため)
- 2週間分の飲料水は14リットル(1人分)
- 2周間分のお米は約3kg(1人分)
- ミサイルが発射される時間帯は午前中の可能性が高い
- 北朝鮮のミサイルが日本に届くまでの時間は約8分~10分
「ミサイルが落ちたら」
日本に住んでいるとそんな心配はあり得ないと思ってしまいます。
そういった不安の中で生活したことがないですから。
現在も、緊急事態だと言われているわけではありません。
しかし、備えておくことは大切だと思います。
通過予定だったミサイルが失敗して、日本に落ちる可能性がないとは言い切れませんよね。
「ミサイルが日本に落ちる可能性はゼロ」
そう断言できるくらい安全な世界になって欲しいと強く願っています。
【追記】
2017年8月29日5時58分頃、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。
6時6分頃に北海道上空を通過しています。
あなたは冷静に対処できましたか?
私は寝ていた子供たちを起こした後はウロウロしただけです。
「あそこに避難するんじゃなかったの!!!」
中1の息子に言われて我にかえりました・・・。
近くの地下道に避難しようと家族で前もって話し合っていたんです。
いざという時にはなかなか行動にうつせませんね。
短い時間に近くの地下道に避難は無理でした。
避難方法や場所の確認を再度シミュレーションしておかなくてはいけないと実感しています。
あなたも、ご家族や周りの方と確認しておいてくださいね。
「北朝鮮に対し、厳重に抗議を行い、最も強い態度で断固非難しました」
首相官邸HPに載っていた安倍首相の記者会見の一文です。
最も強い態度で断固非難したところで、北朝鮮はなんとも思わないでしょう。
しかし、今日本にできることはこれくらいしかないのかもしれません・・・。
いざという時に冷静に対処できるよう、避難方法などを確認しておきましょう!
あなたとご家族が、これからもずっと笑顔で過ごせますように。
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