低血糖症は子供もなりやすいのはご存知ですか?
「うちの子集中力がなくて・・・」
「すぐにぐずるしイライラしてる」
「疲れやすいから心配だわ」
もしかしたらそれは低血糖症の症状かもしれませんよ。
低血糖症は大人の病気と思いがちですが、実は子供こそなりやすい病気です。
「うちの子は集中力もないし、すぐぐずってしまう性格なのよ」
本当にそれがあなたのお子さんの性格ですか?
子供の低血糖症の症状は、そういう性格だと勘違いされてしまうことも珍しくありません。
今回は、子供の低血糖症の症状や原因、対処法などをお伝えします。
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子供の低血糖症の症状は?
精神面に現れる症状
低血糖症の子供の精神面に現れる症状は以下です。
- ぐずりやすい
- 怒りっぽい
- 不安感
- 感情が不安定
- 無気力
イライラしたりぐずぐずになるのはどんな子供でもありがちですよね。
ただし、それが続くようだと何かしらの異変があると考えられます。
行動面に現れる症状
低血糖症の子供の行動面に現れる症状は以下です。
- 寝付き・寝起きが悪い
- 集中力がない
- 細かい作業ができない
- 言葉がスムーズに出にくい
集中力が続かないのでボーッとしたり、忘れ物が多かったり、寝付きや寝起きが悪くて授業中に居眠りをすることも。
忘れ物が多いなどは性格もありますが、集中力が続いているかどうかは学校の先生に授業中のことを聞いてみるのもいいかもしれませんね。
身体面に現れる症状
低血糖症の子供の身体面に現れる症状は以下です。
- 頭痛
- めまい
- 立ちくらみ
- 疲れやすい
- 腹痛
- 吐き気
- 手の震え
- 生あくび
- 目の集点が合わない
- 日光がまぶしく感じる
- 口臭
- 発汗
- 動悸
- 痙攣
近頃は頭痛を訴える子供が多いと耳にします。
頭痛があるからと言って必ずしも低血糖症に繋がるわけではありませんが、上記の症状がいくつか重なる場合は低血糖症の可能性も考えてみてください。
症状が進むと痙攣や意識が朦朧とするなど危険な状態になるので、症状が進む前に対処することが大切です。
低血糖症という病気は広く知られたものではありませんよね。
では、低血糖症とはいったいどんな病気なのでしょうか?
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低血糖症ってどんな病気?
血液中のブドウ糖が少なくなる病気
低血糖症は、血液中のブドウ糖が少なくなる病気です。
子供の場合は血糖値の値が45g/dl以下になると低血糖症となります。
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度の値です。
ブドウ糖は人間の体を動かすエネルギーになります。
低血糖症になるとエネルギーであるブドウ糖が少なくなるので、疲れやすい、無気力など先ほどお伝えしたような症状が出てしまうんですよ。
血糖値が上下するメカニズムは以下になります。
食事をする
↓
血糖値が上がる
↓
すい臓からインスリンが分泌される
↓
血糖値を下げる
通常はこのようにして血糖値が正常な値で保たれます。
では、血糖値が下がりすぎてしまう原因はどういったことがあるのでしょうか?
子供が低血糖症になる原因は?
子供の低血糖は、どのお子さんにもあてはまりそうなことが原因です。
糖分と炭水化物の摂り過ぎ
子供の低血糖症の原因で多いのが糖分と炭水化物の摂り過ぎです。
ジューズやお菓子、パンやラーメンなど糖分や炭水化物の多い食べ物は、血糖値を急激に上昇させます。
お菓子やパンを食べる
↓
血糖値が急激に上がる
↓
急いで血糖値を下げようとしてインスリンが大量に分泌される
↓
血糖値が下がり過ぎる
「血糖値が急激に上がる、インスリンが大量に分泌されて血糖値が急激に下がる」
この極端な繰り返しをするとすい臓が疲れます。
そして、不必要な時にインスリンを分泌したり、過剰に反応して大量のインスリンを分泌して低血糖症になってしまうんですよ。
ケトン性低血糖症
ケトン性低血糖症は、1歳半から5歳くらいまでの比較的痩せている子供に多く見られます。
なりやすい要因として、
- 食事量が少なすぎる
- 食事の間隔が開きすぎる
などが考えられますが、幼児はこのような状況に陥りやすいものです。
風邪などの発熱時に食事量が減ったり、疲れて夕食を食べずに寝てしまうことは珍しくありませんよね。
たった1回の食事を抜いただけで痙攣を起こしたり、意識不明になって病院に搬送される子供は意外と多いんですよ。
低血糖症でぐったりした症状がある場合、点滴治療を受けることがあります。
お子さんが治療を受けたお母さんは、「あれほどぐったりしてたのに、点滴治療の途中で元気になった」とおっしゃるくらいに点滴治療は効果的です。
では、子供の低血糖症を予防するためにはどういったことをすればいいのでしょうか?
子供の低血糖症を予防するためにできることは?
血糖値の上昇を緩やかにする低GI値食品を摂取する
血糖値を急激に上昇させるお菓子や炭水化物はできるだけ控えたいところですが、子供はお菓子もパンも大好きですよね。
低血糖症予防のおやつや食事には、血糖値の上昇がゆるやかになる低GI値の食品をおすすめします。
GI値とはグリセミックインデックス(glycemic index)の略で、食後2時間までに血液中にどれだけ糖質が入るのかを計ったものです。
低GI値の食品は血糖値の上昇がゆるやかで、インスリンが大量に分泌さるのを防ぐことができます。
低GI値の食品は以下です。
- 玄米
- 全粒粉パン
- そば
- 春雨
- レタスなどの葉もの
- きのこ類
- 大根
- ブロッコリー
- りんご
- いちご
- ナッツ類
- ヨーグルト
- チーズ
白米やパンは高GI値の食品です。
お米を玄米に変える、小麦粉ではなくて全粒粉を使ったパンにするなど工夫してみてくださいね。
普通の小麦粉は小麦の中の胚乳のみが使用されていますが、全粒粉(ぜんりゅうふん)は小麦を丸ごと使用したもです。
全粒粉は低GI値だけでなく栄養価も高いんですよ♪
全粒粉を使ったクッキーやパウンドケーキをおやつにするのもいいですね!
食事の間隔を開けすぎない
基本的には3食きちんと食べることができれば大丈夫です。
けれども、小さいお子さんは毎回規則正しく食べてくれないこともありますよね。
どんなに工夫してもなかなか食べてくれないとママがストレスに感じてしまうことも・・・。
一度に食べてくれない時は、少量にして回数を増やしてみてください。
朝、昼、夜の3食にこだわらず、1日4,5回の食事にするのもひとつの手段ですよ。
1日のトータルの食事で栄養が摂れるようにしましょう!
また、子供が病気で食事が食べられない時は、経口補水液などの水分補給はこまめにするようにしてくださいね♪
気になる場合は早めに受診しましょう!
今回は、子供の低血糖症の症状についてお伝えしました。
実は子供もなりやすい低血糖症。
精神面、行動面、身体面に様々な症状が現れますね。
子供の低血糖症の症状は、軽いものだと性格と勘違いされてしまうこともあります。
常にだるくて集中力が続かない場合、1番辛い思いをしているのはお子さんです。
「自分でどうにもならないのに周りの大人に叱られる」
そんな状況に陥らせないためにも、低血糖症の予防をしていくことが大切ですよ。
低血糖症は症状が重くなると大変なことにもなりかねません。
気になる場合は早めに受診するようにしましょう!
あなたとお子さんが、これからも笑顔あふれる毎日を過ごせますように^ ^
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