「どうして七夕には短冊に願い事をするの?」
七夕の短冊の由来をご存知ですか?
「五色の短冊~♪」
七夕の歌にある”五色の短冊”の「五色」って?
願い事によって短冊の色を使い分けることができるんですよ♪
今回は、
- 七夕の短冊の由来
- 短冊の色と願い事の種類
- 世界の七夕伝説
- 短冊の処分方法
- 七夕の行事食
など、七夕について気になることをお伝えします!
「七夕の短冊に願い事を書く由来ってなんだろう?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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七夕で短冊に願い事を書くようになった由来は?
七夕で短冊に願い事を書くようになった由来は、「中国の乞巧奠(きこうでん)という風習」にあります。
乞巧奠は、織女星(しょくじょせい)という七夕の織姫の星にあやかって、機織り(はたおり)が上手になるよう7月7日に星に祈りをささげる風習です。
もとは機織りの上達を願っていましたが、次第に芸事や書道などの上達も願うようになりました。
乞巧奠が日本に伝わり、以下の流れで短冊に願いを書くことが広まっています。
乞巧奠が日本に伝わる
↓
江戸時代の寺子屋で字の上達を短冊に願うようになる
↓
短冊に願い事を書くことが広まる
昔の人にとって機織りの上達は重要なことでした。
裁縫が苦手な私は、昔の人だったらさぞかし活躍できなかったことでしょう(・・;)
ショッピングセンターに飾ってある短冊には、
「お金持ちになりたい!」
「YOU TUBERになりたい!」
こういった願い事がたくさんありました。
時代ですね!
私は毎年、家族の健康を七夕の短冊に書いています。
健康であればなんでもできますもんね♪
「五色の短冊って?」色に意味はあるの?
五色の短冊の色はこちらになります。
- 紫
- 青
- 赤
- 黄
- 白
これらの色は、陰陽道の五行説が由来です。
もとは紫じゃなくて黒が入っていました。
黒は縁起が悪いとされて、高貴な色である紫に変わったそうですよ。
色の意味はこちらになります。
- 紫・・・「智」学業の向上
- 青・・・「礼」周りに感謝しつつ人間力を高める
- 赤・・・「仁」先祖や両親への感謝
- 黄・・・「信」人を信じて大切にする
- 白・・・「義」義務や決まり事を守る
願い事の内容によって短冊の色を変えたくなりますね!
「家族の健康」だったらどの色になるんだろう・・・(・・;)
赤か黄色あたりかな?
「健康でいられますように」
私はいつもこんなふうに願い事を書いていました。
実は、こういった書き方は願い事をする時にはふさわしくありません。
願い事をする時の書き方はどのようにすればいいのでしょう?
七夕の短冊に願い事をする時の書き方は?
七夕の短冊に願い事を書く時は、「~になる!」など、はっきり断定した書き方にしたほうがいいそうです。
神社にお供えする絵馬と同じですね。
願い事をする時は、はっきりと強い意志を表したほうが叶いやすいと言われています。
「合格できますように」→「合格祈願」
「健康でいられますように」→「健康祈願」
「〇〇になれますように」→「◯◯になる」
このように、断定して自分の決意表明をすることが大切なんですって(*^^)v
七夕と言えば何が思いつきますか?
ロマンティックな方は「天の川」が思いつくかもしれませんね♪
七夕の日に彦星と織姫が会うことができる七夕伝説。
日本の七夕伝説は、中国の七夕伝説が基になっています。
次は、世界の七夕伝説を見てみましょう!
切ないお話・世界の七夕伝説!
中国の七夕伝説~天女と牛飼いの若者のお話~
昔、7人の美しい天女の姉妹が天空に住んでいました。
天女たちが織る布はとても美しく、その布からできた衣は天衣と呼ばれるほど・・・。
その布を羽織ると天上と地上を行き来することができたのです。
ある日、天女たちは地上に降りて水浴びをすることに。
その頃、地上では両親を早くに亡くした牛飼いの若者が兄夫婦と一緒に住んでいました。
兄夫婦は若者をいじめ、しまいには年老いた牛と一緒に家を追い出してしまったのです。
若者は年老いた牛と一緒になんとか暮らしていきました。
ある日、年老いた牛が人間の言葉を使って若者に話しかけます。
「今日は、天女たちが天上から降りて水浴びをします。水浴びをしている最中に、天衣を盗んでしまえば天女は天上に帰ることができません。そうなれば天女はあなたの妻になるでしょう」
これを聞いた若者は天女が水浴びをしている最中に天衣を盗みました。
残されたのは1番下の妹です。
年老いた牛の言ったように1番したの妹天女は若者の妻になりました。
若者は田畑を耕し天女は機を織って仲良く暮らし、やがて2人の子供にも恵まれています。
ある日、若者が家に帰ると子供たちが泣いていました。
なかなか帰ってこない天女を天の上帝が連れて帰ってしまったのです。
年老いた牛がこう言いました。
「私の皮を剥いでそれをまとったら天上に行くことができます。年老いて働くこともできない私を大切にしてくれたあなたに返せる恩はこれぐらいしかありません」
若者は年老いた牛を殺してしまうことなんてできません。
そんな若者を見て、牛は自ら柱に頭を打ち付けて死んでしまいました。
若者は泣きながら牛の皮を剥ぐと、それを身にまとって子供たちと一緒に天上に向かいます。
天女に追いつき、子供たちが手を伸ばした瞬間、目の前に大きな大河ができてしまいました。
上帝の妹の西王母が、金のかんざしをひいて大河を作り邪魔をしたのです。
若者と子供たちは、ひしゃくで一生懸命に大河の水をすくいました。
その健気な姿に心を打たれた上帝は、1年に1回、7月7日の七夕の夜だけは、夫婦と親子が会うことを許したのでした。
フィンランドの七夕伝説~仲睦まじい夫婦のお話~
あるところに、ズラミスとサラミというとても仲の良い夫婦が住んでいました。
ずーっと仲良く暮らしていたのですが、時が経ち2人とも死んで天の星になってしまいました。
遥か遠く離れ離れになってしまったふたり。
死んでからも一緒にいたいと願うふたりは、周りの星たちを集めて橋を作ろうとしました。
会いたい一心で何年も何年も星を集め続けるのです。
諦めることなく星を集め続け、千年もの時を経てやっと橋を作ることができました。
こうして2人は会うことができたのです。
ギリシャの七夕伝説~琴弾きの男と妖精の悲しいお話~
昔、琴がとても上手なオルフェウスという男がいました。
オルフェウスが琴を弾くと、誰もが聞き惚れてしまうほどの腕前です。
オルフェウスがいつものように川のほとりで琴を弾いていると、音色に合わせてエウリュディケという名前の妖精が踊っていました。
とても美しいエウリュディケ。
オルフェウスとエウリディケはすぐに恋に落ちて結婚しました。
ところがある日、エウリディケは毒蛇に噛まれて死んでしまったのです。
どうしてもエウリディケを忘れることができないオルフェウスは、あの世の大王にエウリディケを生き返らせてもらうように頼んでみることにしました。
あの世への道は険しく、いたるところで番人が見張っています。
しかし、オルフェウスの琴の音色を聞いた番人は道を通してくれるのでした。
大王のところに着いたオルフェウスは、エウリディケを生き返らせてくれるようにお願いしましたが断られてしまいます。
琴を弾いても聞き入れてもらえません。
すると、その悲しい音色に心を打たれた大王の后が大王に願いを聞き入れるよう諭してくれたのです。
大王は、生き返らせる条件として「地上に着くまでは決してエウリディケを振り返ってはいけない」と言いました。
オルフェウスは、エウリディケの手をしっかりと握り険しい道を戻っていきます。
あと少しで地上に戻ることができるというその時に、オルフェウスは嬉しさのあまりエウリディケを振り返ってしまいました。
その途端、エウリディケはあっという間にあの世に戻されてしまったのです。
もう1度大王のところに行こうとしましたが、2度と番人は通してくれませんでした。
悲しみに暮れたオルフェウスは野山をさまよい、酒に寄ったトラキアの女たちに琴を弾けと言われたのを断ったために殺されてしまいます。
美しい音色をかなでるオルフェウスの琴は、大神ゼウスによって琴座という星座になりました。
「愛する人とずっと離れたくない」
七夕伝説はこんな気持ちが痛いほど伝わってきます。
子供に聞かせるには、もうちょっとハッピーエンドのお話がいいですよね(・・;)
七夕が終わると短冊などの片付けがあります。
短冊はどのように片付けていますか?
せっかく願い事を書いた短冊を、ポイッとゴミ箱に捨てるのは忍びないですよね(>_<)
次は、短冊の処分方法を見ていきましょう!
七夕の短冊を処分する方法は?
七夕の短冊を処分する時は、白い紙に包んで燃えるゴミとして出しましょう。
昔は川や海に流していました。
現在は、環境の問題があるのでそういうことはしなくなりましたね。
私が子供の頃、子供会の七夕行事の最後はみんなで川に行って笹ごと流してたような記憶があります。
すっごく楽しかったなぁ(*^^*)
お子さんが書いた短冊は、無理に処分する必要はありません。
アルバムに挟んでおくと素敵な思い出になりますよ♪
年々字が上手になっていく様子や願い事の内容は、子供の成長がよくわかります。
「この時の字は下手だね~」
「◯歳の時はこんな夢があったんだ!」
幸せな七夕の思い出と一緒に、短冊も保管してみてはいかがでしょうか(*^^*)
七夕の行事食は?
七夕の行事食は「素麺(そうめん)」です。
簡単でいいですよね!
平安時代に宮中で食べていたことから、庶民にも広まっていきました。
「そうめんを食べると大病にかからない」と言われていたそうですよ。
消化が良くて食べやすい素麺は、食欲が減りがちな暑い時期に夏バテ防止になります♪
そうめんを食べるようになった由来は中国からきています。
昔、中国の帝の子供が7月7日に亡くなり、1本足の鬼となって疫病を流行らせてしまいました。
困った人々はその子供が大好きだった索餅(さくへい)をお供えし、鬼のたたりを収めています。
それからは、疫病が流行らないように毎年7月7日に索餅をお供えするようになりました。
この風習が日本に伝わり、索餅がなまって「そうめん」になったと言われています。
七夕の行事食がそうめんというのは、めんどくさがりの私には嬉しいことでした!
流しそうめんの機械はどこにしまってあったっけ・・・(・・;)
短冊に願い事を書いて七夕を楽しもう!
今回は、七夕の短冊の由来や書き方などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
- 七夕の短冊の由来は中国の乞巧奠(きこうでん)
- 乞巧奠は機織りの上達を願う風習
- 乞巧奠が日本に伝わり、寺子屋で文字の上達を願って短冊に書かれるようになる
- 願い事を短冊に書くことが広まる
自分のため、大切な誰かのために短冊にお願いをするのは素敵なことですよね。
今年の七夕の願い事はちょっと増やしてみようかな・・・。
「家族の健康」
「〇〇円貯金」
「ジョギングを続ける」
「部屋をいつも綺麗に」
・・・・。
健康祈願だけのほうがよさそうですね( ̄▽ ̄;)
あなたの願い事は決まりましたか?
笑顔いっぱいの七夕になりますように☆
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