「愛と恋」
それぞれどういう意味なのでしょうか?
愛は与えるものとか言いますよね。
辞書にはなんて書いてあるのか気になります。
今回は、「愛」と「恋」の
- 意味
- 違い
- 漢字について
などをお伝えします!
「愛と恋とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「愛」ってどんな意味?
愛の意味はこちらになります。
出典:三省堂国語辞典・現代標準国語辞典
愛(あい)
- 相手・ものごとを大切に思い、つくそうとする気持ち(例:夫婦愛・祖国愛・母性愛)
- 恋を感じた相手を、大切に思う気持ち(例:愛の告白)
- そのものを、好きだと思う気持ち(例:カメラへの愛)
- いたわったりだいじにしたいと思ったりする気持ち(例:愛の手をさしのべる)
- 異性をこい慕う気持ち(例:愛をはぐぐむ)
- かわいがる・いとおしむ(例:愛犬・愛情・愛する)
- 心がひかれて、好きになる・このむ(例:愛唱歌・愛読・親愛)
- おしむ(例:割愛)
- 人やものをかわいがること・いたわること・また、その気持ち
- 大切にすること・また、その気持ち(祖国への愛)
参考:三省堂国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
「相手・ものごとを大切に思い、つくそうとする気持ち」「いたわったりだいじにしたいと思ったりする気持ち」「大切にすること・また、その気持ち」「恋を感じた相手を、大切に思う気持ち」などが『愛』です。
「恋」ってどんな意味?
恋の意味はこちらになります。
出典:三省堂国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
恋(こい)
- 人を好きになって、会いたい、いつまでもそばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)
- 相手を好きだと思う、特別な気持ち
- 思いこがれる気持ち
- ある相手に強くひかれ、したう気持ち・恋愛
- 相手に特別の愛情を寄せること
参考:三省堂国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「相手に強くひかれ、好きだと思う特別な気持ち」が『恋』です。
「会いたい、いつまでもそばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)」という意味は、なんだか深いですね。
愛と恋の違いは?
愛と恋の違いはこちらになります。
愛と恋の違い
- 愛:相手を大切に思い、尽くそうとする・大事にする
- 恋:会いたい、そばにいたいと思い、思いこがれる
こまかく違いをあげると、
条件のあるなし
- 愛→条件がない(例:家族愛・夫婦愛)
- 恋→条件がある(例:顔が好み・スタイルがいい・声が好き)
恋は「顔が好き」「声がかっこいい」「スタイルが抜群」など、好きの条件があります。
一方、愛は条件などは関係しません。
例えば、他人の子どもの顔が可愛いと思っても、愛することはありませんよね。
愛は「○○だから好き」という条件はありません。
時間の長短
- 愛→時間がかかる
- 恋→短時間でも可能
恋は「一目惚れ」という言葉があるように、短時間でも恋に落ちることがありますが、愛は長年の期間をかけて育むものです。
相手本位か自分本位か
- 愛→相手本位
- 恋→自分本位
愛は、相手が大事、大切にしたいという気持ちがあるので、相手本位で行動します。
愛し合うという言葉があるように、お互いを大切にしあうことで愛が深まるものです。
恋は、「好きだから会いたい」「好きだからそばにいて」など、自分の思い通りにしたくなります。
愛の意味に、「恋を感じた相手を、大切に思う気持」とありましたね。
心ひかれた相手に対し「大切に思う気持」が出てくると、「愛」に変わっているのでしょう。
愛と恋の漢字について
愛 アイ・(め-でる)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「あるく」と「こっそりと」を合わせた字
- 「こっそりあるくという意味を表す
- のちに、「いつくしむ」という意味に使う
意味
- いつくしむ・かわいがる(例:愛児)
- こいしくおもう(例:恋愛)
- このむ・めでる(例:愛好・愛読・愛用)
- したしむ(例:しんあい)
- おしむ・だいじにする(例:愛情・割愛)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「こっそりあるく」というなりたちが、なんだか可愛らしいですね。
そばにいて、そっと支えるような優しいイメージがわきます。
恋 レン・こ(う)・こい・こい(しい)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「こころ」と「ひかれる」を合わせた字
- 心がひかれるということから、「こいしい」という意味を表す
意味
- こいしい・男女が相手をしたう気持・おもいこがれる(例:恋愛・失恋・初恋)
「心がひかれる」、わかりやすいなりたちです。
まとめ
今回は、「愛と恋の意味」などをお伝えしました
以下がまとめになります。
愛と恋
愛の意味
- 相手・ものごとを大切に思い、つくそうとする気持ち
- 恋を感じた相手を、大切に思う気持ち
- そのものを、好きだと思う気持ち
- いたわったりだいじにしたいと思ったりする気持ち
- おしむ
恋の意味
- 人を好きになって、会いたい、いつまでもそばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)
- 相手を好きだと思う、特別な気持ち
違い
- 愛:相手を大切に思い、尽くそうとする・大事にする
- 恋:会いたい、そばにいたいと思い、思いこがれる
個人的には、三省堂国語辞典の「恋」の意味がかなり納得できました。
恋とは、「人を好きになって、会いたい、いつまでもそばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)」
愛は、包み込む穏やかな気持ちというイメージですが、恋はドキドキや切なさがありますよね。
「デートになにを着ていこうかな?」
ドキドキワクワクしてみたり、連絡がないと苦しくなったり。
そういえば、辻仁成さんが「愛と恋の違い」について、息子さんに説明しておられました。
フランス語には「恋」という単語はないそうで、息子さんから聞かれたそうです。
- 恋→一目惚れとかヤングラブのような、誰かを好きで好きでしょうがなくなったときに起きる、自分を失いやすい状態のことで、落ちるもの
- 愛→そういうものを全部経験して、落ちまくった後に、もうこれ以上落ちるところがないところで、落ちることがないからこその揺るぎない状態・無償
さすが作家さんですよね。
「じゃあ、なんで離婚したの」と、息子さんに聞かれた時の動揺?っぷりも素敵でした(*''▽'')
とにかく、「愛と恋」の意味などがわかってスッキリです!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆