「ママ、お供えの仕方とか調べてきちんとしたお月見しよう?」
娘が言いました。
学校でお月見について聞いたようです。
お団子を食べながらお月様を見るだけだった我が家。
きちんとしたお月見ってなんだろう?
お月見の食べ物はお団子だけじゃないみたいです。
並べ方も決まってるんですって!
今回は、
- お月見の食べ物
- お月見のお供えの仕方
- お月見にススキを飾る理由
- うさぎが月でお餅をつくと言われる理由
など、お月見について気になる事をお伝えします!
「お月見のお供えの仕方が知りたいよ~」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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お月見の食べ物は何がある?
ちゃんとしたお月見、まずは食べ物から見ていきます!
お団子
お月見の食べ物と言えばやっぱりお団子ですね!
我が家は真ん丸お団子にしていたけれど、お月見のお団子は真ん丸じゃなかったんですよ(・・;)
■お月見のお団子の形
- 大きさは十五夜にちなんで一寸五分(4.5cmくらい)
- 真ん丸じゃなくてちょっとつぶす
- お供えする時は15個
真ん丸は死者の「枕団子」を連想させるので、ちょっとつぶさないといけないんですって!
一寸五分の大きさにすると縁起もいいそうですよ。
お団子の数は15個になっていますが、大量に作ってもお供え用を15個にすれば大丈夫です。
「なんで15個なの?」
お供えする数は十五夜にちなんで15個という説と、1年の満月の数にちなんで12個(閏年は13個)という説があります。
「どんな並べ方でも大丈夫?」
実はお団子の並べ方も決まりがあるんですよ。
並べ方については後ほどお供え方法のところでお伝えしますね^ ^
里芋などの芋類
関西では里芋の形をしたお月見団子にするところもあるそうですね!
「お月見」を「芋名月」呼ぶこともあると聞きました。
里芋は、小芋を皮ごと茹でるか蒸して食べる「きぬかつぎ」が定番です。
■きぬかつぎ
平安時代の女性の衣装「衣被き(きぬかつぎ)」になぞらえて名付けたものである。
後にきぬかつぎが転じて「衣かつぎ」と呼ばれるようになり、「絹かつぎ」と表記される場合もある。
昔は、身分の高い高貴な女性が外出する時に顔を隠すために、単衣(ひとえ・裏地がない)の着物を頭から被っていました。
その装いが白い里芋と結び付けられたんですよ♪
高貴な女性の装いと里芋・・・なんだかピンと来ませんね(・・;
茹でた里芋は、食べる時にツルンと皮をむいて塩や醤油で食べます。
昔は芋を収穫するのが主流だったことから一般的に芋が浸透していますが、その時期に穫れた野菜や果物でも大丈夫です。
里芋をお供えする時は調理前の生のものとされています。
お供え用の生の里芋と食べる用のきぬかつぎを準備しておけば完璧ですね。
次は、お月見のお供えの仕方を見ていきましょう!
お月見のお供えの仕方は?
お団子のお供え方法
お月見のお団子は、数や並べ方に決まりがあります。
■お団子の数
- 1段目・・・9個
- 2段め・・・4個
- 3段目・・・2個
3段めの2個は横に並べると仏事になるので、正面から見て縦になるように並べましょう!
■お団子をのせるもの
本来なら三方(さんぽう)に白い紙を敷いてお供えします。
「あー、そう言えば三方はしまってあるわ♪」
なんてご家庭はそうそうありませんよね(・・;)
我が家も三方はありません。
三方がない場合は、普通のお皿に白い紙(半紙や天ぷら紙)などで代用してもOKだそうです。
我が家はキッチンペーパーで代用しよっかな。
そんな事をしたらお月見っぽさが欠けますかね(・・;)
お供えの場所や並べ方
中秋の名月のお供えもの(お団子、お芋、ススキ)の並べ方は以下になります。
- お月様が見える場所にお月見台を準備する
- お月様から見て右が団子、左が芋やススキの順番に並べる
お月見台は、庭にガーデンテーブルなどがあればそれでもいいですし、縁側やベランダに小さなテーブルを出しても大丈夫です。
お供えものの位置は人工のものが右で自然のものが左です。
ですから、団子が右で芋などは左になります。
お月様から見て右、左というのを間違えないようにしてくださいね♪
最近は、ススキを飾らないご家庭も多いと聞きました。
都心部にお住まいの方は、そこら辺にススキが生えているってことがないのかな?
▼造花のススキがあると便利です
我が家は毎年ススキを飾っています。
お月見って感じがしますよね。
お月見にススキをお供えする理由はご存じですか?
お月見にススキをお供えする理由は?
お月見にススキをお供えする理由はこちらになります。
- 稲穂に似ているから
- 神様の依り代だから
- 魔除けになるから
それぞれ詳しく説明しますね!
■稲穂に似ているから
お月見は、もともと収穫を感謝して祝う行事です。
この時期にまだ稲穂が収穫されていないので、稲穂に似ているススキがお供えされるようになりました。
団子や芋がお供えされるのも収穫に感謝する事が理由です。
団子は米粉を使ったものをお供えしていたそうですよ♪
■神様の依り代だから
ススキは神様の依り代(よりしろ)だと考えられているのはご存知でしたか?
※依り代、依代、憑り代、憑代(よりしろ)・・・神様が依り憑く(よりつく)対象物のことで、神体などを指すほか、神域を指すこともある。
私は、そこら辺の道端から引っこ抜いて来たススキを玄関前の花壇にグサッと差し込んでいました(-_-;)
もっと丁寧に扱わなくてはいけませんね。
■魔除けになるから
ススキは、切り口が鋭い事から魔除けになると言われています。
悪霊や災いを除け、豊作を願うために飾るそうです。
中秋の名月に使ったススキを田んぼに立てたり、軒先に吊るす風習がある地域があります。
しばらく飾っておくのもいいですね♪
「お月さまの中でうさぎがお餅をついている」
子供の頃に聞いたことありますよね^ ^
そもそも、どうしてそんなふうに言われるようになったのでしょうか?
うさぎが月でお餅をつくと言われるのはなぜ?
うさぎが月でお餅をつくと言われるのは、「月うさぎの伝説」があるからです。
▼月うさぎの伝説
昔あるところに、ウサギとキツネとサルがいました。
ある日、3匹は疲れ果てて動けない老人に出会います。
老人は食べるものをめぐんでくれと言いました。
サルは木に登り果実を獲り、キツネはお墓のお供え物を盗んで老人にあげました。
ウサギはどんなに頑張っても何にも持ってくる事ができません。
ウサギはキツネとサルに、「もう一度行ってくるから火を焚いて待っていて」と言い、再度探しに行きます。
一生懸命探したものの、やっぱりウサギは何にも持ってくる事ができませんでした。
手ぶらで戻ったウサギを見て、サルとキツネはウサギを嘘つき呼ばわりします。
するとウサギは、「私は食べ物をとってくる事ができません。どうか私を食べて下さい」と言って、自ら火の中に飛び込んでしまったんです。
実は、老人の本当の姿は帝釈天(たいしゃくてん)という神様でした。
3匹の行動を試すために老人の姿になっていたのです。
ウサギを哀れんだ帝釈天は、月にウサギを呼び寄せみんなの手本にしました。
うーん・・・なんとも言えないお話ですよね。
「ウサギは困っている人を助けたのは心優しいけれど、自分が火に飛び込んでまで助けなくていい」
子供に言ってしまいました(・・;)
自分が持っている食べ物を差し出すのはいいけれど、自分の命と引き換えとかはして欲しくありません。
月の中でウサギが餅をつく理由は、
- 老人のために餅つきをしている
- ウサギが食べ物に困らないように
- たくさんのお米の収穫に感謝する
などと言われています。
私は、子供の頃に聞いたはずのこのお話をすっかり忘れていました。
良かったらお子さんに話してあげてくださいね♪
お月見を楽しもう!
今回は、お月見の食べ物やお供えの仕方をお伝えしました。
以下がまとめになります。
- お月見の食べ物は「お団子」「里芋などの芋類」
- お団子は真ん中をちょっとつぶす、数は15個、お皿に白い紙を敷いてのせる
- お月様が見える場所にお月見台を準備する
- お月様から見て右がお団子、左が芋やススキの順番に並べる
お供えする時は、お団子とお芋にススキをプラスするとぐーんと風流になりますね♪
我が家は、毎年中秋の名月を見て願い事をしています。
月にはパワーがあるとか言いますよね?
収穫を願うお月見に願い事をする厚かましい家族です^^;
「また今年もみんな元気にお月見できたね」
そう思うだけで幸せな気持ちにひたることができますよ♪
素敵なお月見ができますように☆
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