「鼻がきく」
「機転がきく」
「薬がきく」
「利く」「効く」どちらを使うのでしょうか?
違いや使い分けが気になります。
今回は、「利く」「効く」の
- 意味
- 違い
- 使い分け
- 漢字について
などをお伝えします!
「利くと効くの違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「利く」と「効く」ってどんな意味?
「利く」と「効く」の意味はこちらになります。
利く(きく)
出典:現代標準国語辞典
- 十分な働きをする(例:鼻が利く・機転が利く)
- 可能だ(例:自由が利く・保険が利く)
- ものを言う(例:口を利く)
参考:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
「十分なはたらきをする」「可能だ(そのことができる)」「ものを言う」が「利く」です。
効く(きく)
出典:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
- ききめがある(例:薬が効く)
- (時間とともに)はたらき・効果があらわれる
- よい結果がでる
参考:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「ききめがある」「時間とともに効果があらわれる」のが「効く」です。
「利く」と「効く」の違いは?
利くと効くの違い
- 利く:役に立つ・機能
- 効く:ききめがある・効果
「利く」は「役に立つ・機能」、「効く」は「ききめがある・効果」という違いがあります。
出典:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
- 利く→すぐれたはたらきをする・~できる
- 効く→効き目がある・それによってよい効果があらわれる
「気が利く」「鼻が利く」「無理が利く」などは「すぐれたはたらきをする」「~できる」の「利く」で、「薬が効く」は「効き目がある」の「効く」です(*''▽'')
「利く」と「効く」の使い分けは?
出典:ベネッセ新修国語辞典
すぐれたはたらきをする・~できる「利く」
- 右利き・左利き
- 顔が利く
- 口を利く
- 気が利く
- 鼻が利く
- 目先が利く
- 機転が利く
- 無理が利く
- 分割払いが利く
効き目がある「効く」
- 薬が効く
- 宣伝が効く
- 冷房が効いた部屋
「顔が利く」「目先が利く」「鼻が利く」「口を利く」、それぞれの意味も見ておきます。
顔が利く
出典:現代標準国語辞典
- 信用や実力があって、相手にむりがきく
参考:現代標準国語辞典
目先が利く
出典:ベネッセ新修国語辞典
- ものごとの先を見とおすことのできる力を備えている
参考:ベネッセ新修国語辞典
鼻が利く
出典:現代標準国語辞典
- においをかぎわけられる
- 勘がするどく敏感である
参考:現代標準国語辞典
口を利く
出典:現代標準国語辞典
- ものを言う・話をする
- 物事をうまくまとめるために仲立ちをする
参考:現代標準国語辞典
「すぐれたはたらきをする・~できる」ときは「利く」、「効き目がある・それによってよい効果があらわれる」ときは「効く」を使いましょう!
まとめ:利くと効くの漢字について
出典:チャレンジ小学漢字辞典
今回は、「利く」と「効く」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
利く・効く
利くの意味
- 十分な働きをする(例:鼻が利く・機転が利く)
- 可能だ(例:自由が利く・保険が利く)
- ものを言う(例:口を利く)
効くの意味
- ききめがある(例:薬が効く)
- (時間とともに)はたらき・効果があらわれる
- よい結果がでる
違い
- 利く:役に立つ・機能
- 効く:ききめがある・効果
漢字辞典で「利」「効」を見てみます。
利 リ・き(く)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「いね」と「田畑をたがやす、すき」を合わせた字
- すきでたがやすという意味を表し、すきの刃から、のちに「するどい」という意味に使う
意味
- するどい・よくきれる(例:利器・鋭利)
- 役に立つ・ききめがある(例:利点・利用・便利)
- 得になるようにする(例:利己)
- もうけ・とく(例:利益・利子・鋭利・実利)
- よくできる・かしこい(例:利発)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「いね」と「田畑を耕す"すき"」がなりたちです。
2の「役に立つ・ききめがある」が、「利く」の意味につながっています。
効 コウ・き(く)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「強制する」と「ならう」を合わせた字
- むりにならわせるという意味を表す
- のちに、「ききめ」という意味に使う
意味
- きく・ききめ(例:効果・効力・実効)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「強制する」と「ならう」で「無理にならわせる」がなりたちです。
のちに「ききめ」という意味に使うようになったんですね(*''▽'')
とにかく、「利く」「効く」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆