「ひょうきの住所」
「片仮名でひょうきする」
「ひょうきの件について説明」
「標記」「表記」、どちらを使うのでしょうか?
違いや使い分けが気になります。
今回は、「標記」「表記」の
- 意味
- 違い
- 類語
- 使い分け
などをお伝えします!
「標記と表記の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「標記」「表記」ってどんな意味?
標記
出典:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
- 目印として符号などを書き記すこと・また、その符号
- 題目として文章の初めに書くこと・また、書かれたことがら
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
「標記の件について説明します」などの「題目として書かれたことがら」、「交通標記」などの「目印として符号などを書き記すこと・その符号」が「標記」です。
表記
出典:現代標準国語辞典
- ことばを文字で書き表すこと
- おもてに書くこと・また、おもてにかかれたもの
参考:現代標準国語辞典
「ローマ字表記」などの「ことばを文字で書き表すこと」、「表記の住所にご連絡ください」などの「おもてに書くこと・おもてに書かれたもの」、が「表記」です。
「標記」と「表記」の違いは?
標記と表記の違い
- 標記:表題・目印として記す
- 表記:表書き・文字、記号で書き表す
標記は、「表題」「目印として記す」。
※表題(ひょうだい:書物の表紙などに記してある題名・講演、演劇、芸術作品などの題)
「標」は目印の意味があります。
本の題名や資料の題目、メールの件名を示したりするときに使われることが多いのが「標記」です。
表記は「おもて書き」「文字・記号で書き表す」。
「表」は「おもて」「あらわす」という意味があります。
「標記」の類語は?
表題・目印の「標記」
- 目印(めじるし:見てわかるようにしたり、覚えておいたりするためのしるし)
- 見出し(みだし:新聞や雑誌などで、内容がひとめでわかるように、文章の前につける簡単なことば・標題)
- タイトル(本・文章・映画などの題名)
- 題名(だいめい:本・詩・映画などで、作品についた名前・題・タイトル)
- 表題(ひょうだい:表紙に書かれた、本の名前・講演、演劇などの題目)
- 題目(だいもく:文章、講演などの題・議論や研究などで、問題としてとりあげる主な事がら・テーマ)
「標記」と「表記」の使い分けは?
表題・目印の「標記」
- 標記のことについて説明します
- 標記の件につき、ご審議願います
表書き・文字や記号で書き表す「表記」
- 表記の住所に転居しました
- 片仮名表記でお願いします
- 住民票と同じ表記で住所を書いてください
まとめ:標記と表記の漢字について
今回は、「標記」「表記」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
標記・表記
標記の意味
- 目印として符号などを書き記すこと・また、その符号
- 題目として文章の初めに書くこと・また、書かれたことがら
表記の意味
- ことばを文字で書き表すこと
- おもてに書くこと・また、おもてにかかれたもの
違い
- 標記:表題・目印として記す
- 表記:表書き・文字、記号で書き表す
漢字辞典で「標」「表」「記」を見てみます。
標 ヒョウ・(しるし)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「木」と「たかくあがる」を合わせた字
- 木のたかいところ、こずえという意味を表し、のちに、たかいところにつけた「目じるし」という意味に使う
意味
- 目じるし・しるし・目あて(例:標識・標題・目標)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「木」と「たかくあがる」で、木の高いところ「こずえ」という意味を表したのがなりたちです。
「目じるし・しるし」が、「標記」の意味につながっています。
表 ヒョウ・おも(て)・あらわ(す)・あらわ(れる)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ころも」と「毛皮」を合わせた字
- 毛皮の上着という意味を表し、のちに「おもて」という意味に使う
意味
- おもて・外に出ているところ・外側(例:表紙・表面・地表)
- あらわす・あらわれる・外に出してはっきりしめす(例:表現・表情・発表)
- おもてにたつ・頭(例:代表)
- ひとめでわかるようにかいたもの(例:図表・正誤表・年表)
- 役所や上の人に出す書類(例:辞表)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
「ころも」と「毛皮」で、毛皮の上着という意味を表したのがなりたちです。
2の「あらわす・あらわれる・外に出してはっきりしめす」が、「表記」の意味につながっています。
記 キ・しる(す)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ことば」と「しるす」を合わせた字
- ことばを「かきしるす」という意味を表す
意味
- しるす・かきつける(例:記入・記録・筆記)
- かいたもの・文書(例:伝記・日記)
- しるし(例:記号・記章)
- おぼえる(例:記憶・暗記)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
「ことば」と「しるす」で、ことばを「かきしるす」という意味を表したのがなりたちです。
とにかく、「標記」と「表記」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆