「一巻の終わりだ!」
いっかんのおわり・・・?
どういう意味なのでしょうか?
語源も気になります。
今回は、
- 「一巻の終わり」の意味
- 語源
- 類語
- 使い方
などをお伝えします!
「一巻の終わりとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^)
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「一巻の終わり」とはどんな意味?
一巻の終わりの意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
一巻の終わり(いっかんのおわり)
- すべてが終わってしまうこと・また、死ぬこと
参考:現代標準国語辞典
「すべてが終わってしまうこと・死ぬこと」が『一巻の終わり』です。
なんだか絶望感あふれる言葉ですね( ̄▽ ̄;)
「一巻」が終わるのがどうしてそのような意味になったのでしょうか?
語源を見てみましょう!
「一巻の終わり」の語源は?
一巻の終わりの語源はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語辞典
一巻の終わり・語源
- むかし、無声映画で、フィルムの一巻が終わるごとに弁士がこう言ったことから
参考:ベネッセ新修国語辞典
今のようなデジタル映写機ではなく、フィルム一巻、二巻と数えてた時代は、ひと巻きを映し終わった後に弁士が「一巻の終わり」ですと言っていたそうです。
「弁士って?」
弁士は、無声映画で内容を説明する人のことです。
出典:現代標準国語辞典
- 演壇に立って演説や講演をする人
- 無声映画で、内容の説明者
参考:現代標準国語辞典
ひとつの物語が終わる時に弁士が言う「一巻の終わり」。
弁士はハッピーエンドの映画でも言っていたのでしょうが、この慣用句はいい意味で使われることはありません。
「一巻の終わり」の類語は?
一巻の終わりの類語はこちらになります。
- もはやこれまで
- 命運が尽きる(もうこれ以上は逃れられない・対策を取る手立てがなく危機に陥る)
- 万事休す(すべてのことが終わってしまい、もうどすることもできない)
- 万策尽きる(あらゆる手段を試みたが、解決の手立てがもうない)
「もうこれ以上は逃れられない・手立てがない・どうにもならない状況」を表す言葉が、『一巻の終わり』の類語です。
「一巻の終わり」の使い方は?
一巻の終わりの使い方はこちらになります。
- 彼女に振られた時、一巻の終わりだと思った
- ここで諦めたら一巻の終わりだよ
- あの証言がなかったら、一巻の終わりだった
「一巻の終わり」は、悲観的な終わりを迎える時に使う言葉です。
「すべて終わりだ!」
「もうthe endだ!」
すべてが終わってしまい、もうどうすることもできない時に「一巻の終わり」を使いましょう!
まとめ
今回は、「一巻の終わり」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
一巻の終わり
意味
- すべてが終わってしまうこと・また、死ぬこと
語源
- むかし、無声映画で、フィルムの一巻が終わるごとに弁士がこう言ったことから
ひとつの物語が終わるのが語源の「一巻の終わり」。
語源を知ったら深い意味の言葉だと感じますよね。
先日、息子が「一巻の終わり」を使っていました。
「課題を出さなかったりしたらおこづかいなしね」
「え!一巻の終わりじゃん!」
そう思うならちゃんとしろよと思いましたが、この程度の「一巻の終わり」がいいです。
ほんとに悲観する状況の時に「一巻の終わり」って使うのは怖いと思いませんか?
「もうどうにもならない」
そんな現実を認めるのは怖いです。
とにかく、「一巻の終わり」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆