「忠恕の心」
「好きな言葉は忠恕です」
ちゅうじょ・・・?
どういう意味なのでしょうか?
使い方も気になります。
今回は、「忠恕」の
- 意味
- 漢字について
- 使い方
などをお伝えします!
「忠恕とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「忠恕」ってどんな意味?
「忠恕」の意味はこちらになります。
出典:旺文社標準漢和辞典
忠恕(ちゅうじょ)
- まごごろをつくすこと、他人を思いやること
- 誠実と思いやり
- 自分の良心に忠実であること
- 他人に対する思いやりが深いこと
参考:旺文社標準漢和辞典・goo辞書
「まごころをつくすこと、他人を思いやること」「誠実と思いやり」「自分の良心に忠実であること」が「忠恕」です。
「忠」「恕」の漢字の意味は?
漢字辞典で「忠」「恕」を見てみます。
忠 チュウ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「心」と「まんなか」を合わせた字
- 心の真ん中にあるもの「真心」という意味を表す
意味
- 真心・まこと・いつわりがない(例:忠告・忠実)
- 主君につくす心・真心をつくす(例:忠義・忠臣・不忠)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「心」と「真ん中」で、「真心」という意味を表したのがなりたちです。
恕 ジョ・(ゆる-す)
出典:旺文社標準漢和辞典・チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「心」と「如(同じに見る)」を合わせて、相手を自分と同様に見る心の意
意味
- ゆるす・おおめにみる
- おもいやり・思いやりをかける・同情・いつくしみ
参考:旺文社標準漢和辞典・チャレンジ小学漢字辞典
「心」と「同じに見る」で、「相手を自分と同様に見る心」を表したのがなりたちです。
2の「思いやり・いつくしみ」が、「忠恕」の意味につながっています。
「忠恕」の使い方は?
- 夫子(ふうし)の道は忠恕のみ
- 忠恕の心を育む
「夫子の道は忠恕のみ」は、「論語」に出てきます。
※論語:孔子とその弟子たちの問答を記した書物
子曰わく、参(しん)よ、吾(わ)が道は一(いつ)以(もっ)てこれを貫く。
曽子(そうじ)曰わく、唯(い)。
子出(い)ず。
門人問いて曰わく、何の謂(いい)ぞや。
曾子曰わく、夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ。
現代語訳はこちらです。
先生が曽子をよんでいわれた。
「参(しん)よ。自分の道は一本を通してきたのだぞ」
曾子がこたえた。
「わかりました」
先生が座を立たれたあとで、門人がたずた。
「大先生のおっしゃったのはどういう意味ですか」
曽先生がいわれた。
「先生の道は忠恕(ちゅうじょ)、つまりまごころ思いやりとにほかならないのだ」
「論語」全巻の根本の原理を述べた言葉だと言われています。
「全ての根本にあるのが、まごころと思いやり」
孔子の教えは色々なことに通じますよね。
まとめ:真心とは
今回は、「忠恕」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
忠恕(ちゅうじょ)
- まごごろをつくすこと、他人を思いやること
- 誠実と思いやり
- 自分の良心に忠実であること
- 他人に対する思いやりが深いこと
忠恕は「真心をつくすこと・他人を思いやること」です。
真心の意味も見ておきます。
真心(まごころ)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- うそのないほんとう心
- いつわりやかざりけのない心
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
とにかく、「忠恕」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆