言葉

「鑑みる」の意味は?「考慮する」との違いは?類語や使い方も!

鑑みるとは

「鑑みるってどういう意味?」

「考慮するとの違いは?」

 

前例に鑑みて・・・などと使われる「かんがみる」。

どういう意味なのでしょう?

考慮するとの違いは?

 

今回は、

  • 「鑑みる」の意味
  • 「考慮する」との違い
  • 類語
  • 使い方

などをお伝えします!

 

「鑑みるとは?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)

 

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「鑑みる」の意味は?

 

「鑑みる」の意味はこちらになります。

 

鑑みる,意味

出典:現代標準国語辞典

 

鑑みる(かんがみる)

  • 過去の例や、現在のようすなどとくらべあわせて考える
  • 前にあったことや手本とくらべて考え合わせる
  • 過去の例や手本などに照らして考える

参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・goo辞書

 

「過去の例や手本に照らしたり比べあわせて考える」ことが「鑑みる」です。

 

漢字辞典も見てみます。

 

鑑,意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

 

鑑 カン・かんが(みる)

なりたち

  • 「金属」と「水かがみで見る」を合わせた字
  • 金属で作ったかがみという意味を表し、のちに「手本」という意味に使う

意味

  • 手本・かがみ・照らし合わせてみるもの
  • がんがみる・みきわめる・よくみて、本当のところを考える

 

「手本・照らし合わせてみるもの・みきわめる・よく見て本当のところを考える」という意味がありますね。

漢字の意味を知ると、その言葉の意味がよくわかります(*^^)v

.

「考慮するじゃだめなの?」

 

「考慮する」も「鑑みる」も、「考える」時に使います。

 

「前例を考慮して」

「前例に鑑みて」

 

どちらも違和感がありません。

どういう違いがあるのでしょうか?

 

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「鑑みる」と「考慮する」の違いは?

鑑みる,考慮する

「鑑みる」と「考慮する」の違いはこちらになります。

 

  • 鑑みる・・・前例や手本に照らしたり比べ合わせて考える
  • 考慮する・・・あれこれ思いめくらせながら、いろいろ考える

 

「考慮」の意味を見てみます。

 

考慮,意味

出典:チャレンジ小学国語辞典

 

考慮(こうりょ)

  • よく考えること・考えに入れること

 

「慮(リョ)」という漢字のなりたちが「こころ」と「ならべる」を合わせた字で、「心の中であれこれとならべて、おもいめぐらす」という意味を表しています。

 

「鑑みる」と「考慮する」でどっちを使うか迷ったら、「照らしたり比べて考える」のか「よく考える」のかで決めてください♪

 

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「鑑みる」の類語は?

鑑みる,類語

「鑑みる」の類語はこちらになります。

  • 考慮する
  • ~に基づいて考える
  • 踏まえる(もとにする・判断のよりどころにする)
  • 照らし合わせる(比べ合わせてたしかめる)
  • 比較する(ひかく:比べてみること・比べあわせること)

 

「比べあわせる・~をもとにして考える・よく考える」などの意味を持つ言葉が「鑑みる」の類語になります。

 

「鑑みる」の使い方・「を」「に」どっちが正しい?

鑑みる,使い方

「鑑みる」の使い方はこちらになります。

  • 前例に鑑みて決定しなければならない
  • 過去の失敗に鑑みて対策を練る
  • 去年の感染状況に鑑みると、来月から感染者は増えると思います
  • 前年の売り上げに鑑みた結果、ペット関連の分野からの撤退を決定しました

 

「鑑みる」と使う時、「~を鑑みる」と「~に鑑みる」で迷いますよね。

 

「鑑みる」を「考える」と同じ使い方をすると、「~を鑑みる」という間違った使い方になるそうですよ。

 

「考える」の場合は、「過去の失敗を考える」のように「を」を使います。

「鑑みる」は、「~に照らし合わせて考える」という「照らし合わせたり比べる対象」があることから、「過去の失敗に鑑みる」になるとのことでした。

 

「を」と「に」の使い方がややこしいですね( ̄▽ ̄;)

 

けれども、「~を鑑みる」が誤用だという説は実際のところはっきりわかりません。

 

古語辞典の例文に「~を鑑みて」が載っています。

 

を鑑みる

出典:旺文社古語辞典

 

「臣が忠義を鑑みて、潮を万里の外に退け」

 

ちなみに、手持ちの国語辞典の例文は「~に鑑みて」という例文でした。

「~に鑑みる」という使い方をしておけば、間違いないかと思います。

 

国語の先生に聞いてみると・・・

娘が国語の先生に聞いてみました。

 

  • 「~に」は、明治以降に使われたので、古語辞典には「~を」で載っているのだろう
  • 今は文法的に「~に鑑みる」が正しい

 

このような回答でしたよ♪

やはり、「~に鑑みる」を使うのが正しいようです(*^^)v

 

まとめ

鑑みる

今回は、「鑑みる」の意味などをお伝えしました。

以下がまとめになります。

 

鑑みる(かんがみる)

意味

  • 過去の例や、現在のようすなどとくらべあわせて考える
  • 過去の例や手本などに照らして考える

「考慮する」との違い

  • 「考慮する」は「よく考える」で、「鑑みる」は「前例や手本と比べたり照らして考える」

 

「鑑みる」は改まった言い方です。

日常では、「~を踏まえて考える」のほうが使いやすいですよね♪

 

改まった言い方をしようと思って「鑑みる」を使うと間違う可能性も( ̄▽ ̄;)

 

「考慮する=よく考える」と「鑑みる=過去の例や手本と比べて考える」、違いを理解して使わないといけませんね。

 

とにかく、「鑑みる」の意味がわかってスッキリしました!

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

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