「おもしろい」を漢字で書くと、「面白い」。
どうして「面」「白い」なのでしょうか?
語源が気になります。
今回は、「面白い」の
- 語源
- 古語
- 漢字について
などをお伝えします!
「なんでこの漢字なの?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「面白い」の語源は?
出典:チャレンジ小学国語辞典
おもしろい(面白い)の語源
- 「おも」は顔のこと
- 目の前が白く(ぱっと明るく)なる、ということからきたことば
参考:チャレンジ小学国語辞典
面白いの「面」は、顔のことををさしています。
目の前が白くぱっと明るくなるということが語源とのこと。
昔は、明るく美しい風景などを表すときに「面白い」を使っていたそうです。
古語の「おもしろい」は?
出典:旺文社古語辞典
おもしろし(面白し)・古語
【語感】明るくて気持ちがよい、ながめて楽しいさまについていう
- 興味がある・愉快である
- 風流である・みやびやかである・趣が深い
参考:旺文社古語辞典
主として、月・花・山など自然の景色の美や、音楽に興じる場合に使われるとのことです。
竹取物語にも、「月のおもしろう出でたるを」と出てきますよね。
出典:ベネッセ新修国語辞典
「かぐや姫は、月が趣深く出ているのを見て、いつもよりも、思い悩んでいるようすである」
出典:ベネッセ新修国語辞典
- 古くは雪月花などの視覚的な美しさをあらわし、「趣深い」の意味で使った
- のちに、芸能・文芸や遊びの場面でのゆかいさをあらわした
- やがて、「風変りだ」の意味が生まれ、こっけいさをあらわす現代語につながる
もとは「趣深い」の意味で、次に芸能や文芸の遊びの場面のゆかいさを表すようになったんですね。
そのうちに、「風変りだ」の意味が生まれて、こっけいさをあらわす現代語につながったとのことです。
まとめ:面白いの漢字について
今回は、「面白い」の語源などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
面白い(おもしろい)
語源
- 「おも」は顔のこと
- 目の前が白く(ぱっと明るく)なる、ということからきたことば
古語(おもしろし)
【語感】明るくて気持ちがよい、ながめて楽しいさまについていう
- 興味がある・愉快である
- 風流である・みやびやかである・趣が深い
漢字辞典で「面」「白」を見てみます。
面 メン・おも・おもて・つら
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「あたま」と「あたまをかこむ線」によって顔をえがいて、つくった字
- 人の「おもて」という意味を表す
意味
- 顔・つら・おもて(例:顔面)
- 顔を合わせる・むかう(例:面会・面接)
- 顔にかぶせるもの・おめん(例:仮面・能面)
- もののおもて・うわべ(例:月面・水面・表面)
- ひらたいもの(例:書面・帳面)
- むき・むいている方向(例:正面・全面・南面)
- 数学で、長さと広さがあって、厚さのないもの(例:面積・平面)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「あたま」と「あたまをかこむ線」で顔をえがいて、人の「おもて」という意味を表したのがなりたちです。
白 ハク・ビャク・しろ・しら・しろ(い)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 親指のつめをえがいて、つくった字
- のちに、「しろい」という意味に使う
意味
- しろい・しろ(例:白旗・純白)
- あかるい(例:白日・白昼)
- あきらか・はっきりしている(例:明白)
- けがれていない(例:潔白)
- 何もかいていない・何もない(例:白紙・白票・空白)
- いう・すべてをあかす(例:白状・告白)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
親指の爪をえがいてつくった字、なりたちが意外ですね。
とにかく、「面白い」の語源が分かってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆