「観点を変えて考える」
「視点を変えて考える」
どう違うのでしょうか?
観点と視点の違いが気になります。
今回は、「観点」「視点」の
- 意味
- 違い
- 使い方
などをお伝えします!
「観点と視点の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「観点」「視点」ってどんな意味?
観点(かんてん)
出典:現代標準国語辞典
- ものを見たり考えたりするときの、よりどころ
- 目のつけどころ
参考:現代標準国語辞典
「ものを見たり考えたりするときの、よりどころ」「目のつけどころ」が「観点」です。
視点(してん)
出典:現代標準国語辞典
- 物事を見たり判断したりするときの立場や考え方
参考:現代標準国語辞典
「物事を見たり判断したりするときの、立場や考え方」が「視点」です。
「観点」「視点」の違いは?
出典:現代標準国語辞典
観点と視点の違い
- 観点:目のつけどころ
- 視点:立場や態度
参考:現代標準国語辞典
- 観点を変える→見たり考えたりするときの、目のつけどころを変える
- 視点を変える→見たり考えたりするときの、立場や態度を変える
「ものを見たり考えたりするときの」は同じですが、観点は「目のつけどころ」、視点は「立場や態度」という違いがあります。
「観点」「視点」の使い方は?
観点
- 観点を変えて考える
- 地球環境について、経済の観点から考える
- 観点が違う
- 別の観点から考えてみる
参考:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
視点
- これまでと視点を変えて考える
- 新しい視点から問題をだす
- 独自の視点で研究を進める
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・チャレンジ小学漢字辞典
辞書の例文に「観点を変える」「視点を変える」両方あります。
どちらも似たような場面で使いますよね。
見たり考えたりするときの「よろどころ・目のつけどころ」を表すときは「観点」、「立場や態度」を表すときは「視点」を使いましょう!
まとめ:観点と視点の漢字について
今回は、「観点」「視点」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
観点・視点
観点の意味
- ものを見たり考えたりするときの、よりどころ
- 目のつけどころ
視点の意味
- 物事を見たり判断したりするときの立場や考え方
違い
- 観点:目のつけどころ
- 視点:立場や態度
漢字辞典で「観」「視」を見てみます。
観 カン・(み-る)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「みる」と「めぐる」を合わせた字
- ぐるりとまわりをみわたすという意味を表す
意味
- よくみる・ながめる(例:観客・観察・参観)
- ながめ・ようす(例:外観・壮観)
- ものの見方・考え方(例:観念・人生観)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「みる」と「めぐる」で、ぐるりとまわりを見渡すという意味を表したのがなりたちです。
視 シ・(み-る)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
- 「みる」と「とめる」を合わせた字
- 目をとめてじっとよく「みる」という意味を表す
意味
- みつめる・よくみる(例:視察・視力・監視)
- ・・・とみる、・・・と考える(例:軽視・敵視・無視)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「みる」と「とめる」で、目をとめてじっとよく「みる」という意味を表したのがなりたちです。
どちらの漢字も「よくみる」という意味があるので、違いがわかりにくいですね(+_+)
「観」の「ものの見方・考え方」、「視」の「・・・とみる、・・・と考える」。
こちらの意味で「観点」「視点」を考えたほうが、なんとなくわかりやすいかもしれません。
とにかく、観点は「よりどころ」や「目のつけどころ」、視点は「立場や態度」という違いがあることがわかりました(*'▽')
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆