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「要項」「要綱」どちらを使うのでしょうか?
違いが気になります。
今回は、「要項」「要綱」の
- 意味
- 違い
- 使い分け
などをお伝えします!
「違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「要項」「要綱」ってどんな意味?
要項
出典:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
- 必要なことがら・また、それらを書き記したもの
- 必要であって、たいせつな事がら・また、それを書きしるしたもの
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
「必要であってたいせつなことがら・それを書き記したもの」が「要項」です。
要綱
出典:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
- 基本になっているたいせつなことがらをまとめたもの
- たいせつな事柄や根本的な方針などをまとめたもの
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「たいせつな事柄や、根本的な方針などをまとめたもの」が「要綱」です。
どちらも「たいせつな事柄」とありますね。
違いはなんでしょうか?
「要項」「要綱」の違いは?
出典:チャレンジ小学漢字辞典
要項と要綱の違い
- 要項→必要なことがら
- 要綱→基本となる大事なことをまとめた大筋
※大筋(おおすじ:ものごとのだいたいのすじ)
「要(だいじなところ)」という意味は同じですが、要項は「必要なことがら」、要綱は「基本となる大事なことをまとめた大筋」という違いがあります。
漢字辞典を見てみましょう。
項 コウ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「あたま」と「うしろ」を合わせた字
- 頭のうしろ、うなじという意味を表す
- のちに、「ものごとをこわけしたもの」という意味に使う
意味
- ものごとを小さくわけたひとつひとつ(例:項目・事項・要項)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「項」は、「ものごとを小さくわけたひとつひとつ」という意味があります。
- 「要(だいじなところ)」+「項(ものごとを小さくわけたひとつひとつ)」=「要項(だいじなところをひとつひとつわけたもの)」
綱 コウ・つな
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「いと」と「つよい」と合わせた字
- 太くて強い「つな」という意味を表す
意味
- つな・ふといなわ(例:綱引き・手綱)
- おおもと・たいせつなところ・きまり(例:綱紀・綱領・要綱)
- おおきなくわけ(例:綱目)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「綱」は、「おおもと・たいせつなところ・きまり」という意味があります。
- 「要(だいじなところ)」+「綱(おおもと・たいせつなところ・きまり)」=「要綱(おおもとのだいじなところ)」
要項は「たいせつな事柄をひとつひとつわけた、比較的短い文章のまとまり」で、要綱は「要点をまとめた、ものごとのだいたいのすじ」です。
「要項」と「要綱」の使い分け(例文)は?
出典:ベネッセ新修国語辞典
必要な事項の「要項」
- 入試要項をよく読む
- 検定試験の要項を取り寄せる
- 募集要項
大事なことをまとめたおおすじの「要綱」
- 政策の要綱を発表する
- 法案の要綱を説明する
- 講義要綱
要項・要綱:まとめ
出典:三省堂国語辞典
今回は、「要項」「要綱」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
要項・要綱
要項の意味
- 必要であって、たいせつな事がら・また、それを書きしるしたもの
要綱の意味
- たいせつな事柄や根本的な方針などをまとめたもの
違い
- 要項→必要なことがら
- 要綱→基本となる大事なことをまとめた大筋
要項は「必要なことがら」、要綱は「基本となる大事なことをまとめたおおすじ」です。
とにかく、違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆