秋の行事

彼岸花を持ち帰ると火事になる!?毒もあるし別名もすごい!

彼岸花を持ち帰ると火事になる

 

「ママ、彼岸花を摘んで帰ってもいい?」

散歩中に娘が言うので、空き地に生えてた彼岸花を1本摘んで帰りました。

 

「〇〇ちゃんのおばあちゃんが、彼岸花は毒があるけど大丈夫だからって生花にしたんだって」

「毒?」

 

さっきポキンと茎を折って持ち帰った彼岸花。

折った茎から汁とか出てたかしら?

 

念入りに手を洗わせてから彼岸花について調べてみました。

その時にふと思い出したんです。

 

「亡くなったおばあちゃんが彼岸花を持ち帰ると火事になるって言ってたっけ・・・」

迷信だろうと思いつつも、どんどん不気味な赤に見えてきます。

 

彼岸花

 

調べてみると、彼岸花にはたくさんの別名があることもわかりました。

「不吉すぎるだろ」って思う別名もあるんですよ。

 

今回は、

 

  • 彼岸花を持ち帰ると火事になると言われる理由
  • 彼岸花の別名
  • 彼岸花の毒

 

など、彼岸花について気になることをお伝えします!

 

「彼岸花を飾ると火事になるの?毒は?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)

 

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彼岸花を持ち帰ると火事になると言われる理由は?

彼岸花,火事,理由

 

彼岸花を持ち帰ると火事になると言われる理由はこちらです。

 

  • 彼岸花に毒があるから
  • お墓に咲いているから
  • 別名が不吉だから

 

彼岸花には毒があることから、子供に触らせないように「火事になる」と脅していたんですよ。

お墓に咲いている花を持ち帰るのはなんとなく怖いイメージがありますね。

 

お墓,彼岸花

 

彼岸花がお墓や田んぼのあぜ道に咲いているのは動物を寄せ付けないようにするためです。

 

昔は土葬をしていたので、掘り起こされないように彼岸花を植えていました。

田んぼのあぜ道に植えるとネズミやモグラを防ぎます。

 

彼岸花の別名の「火事花」も、持ち帰ると火事になると言われる理由のひとつです。

赤い花の色のイメージからこのような別名になりました。

 

彼岸花は「火事花」の他にたくさんの別名があります。

次は彼岸花の別名を見ていきましょう!

 

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彼岸花のすごすぎる別名

彼岸花,家事

 

彼岸花には素敵なものから不吉なものまでたくさんの別名があります。

どちらの別名も「彼岸花っぽいなー」と思わせてくれるのは、幻想的なイメージからくるのかもしれません。

 

形からつけられた別名

 

天蓋花(てんがいばな)

 

「天蓋花」は王冠を逆さにしたような花の形からつけられています。

 

天蓋とは、「仏像などの上にかざす笠状の装飾物」「貴人の寝台や玉座、祭壇などの上にかける織物」のことです。

 

生態からつけられた別名

 

葉見ず花見ず

捨子花(すてごばな)

 

「葉見ず花見ず」と「捨子花」は、彼岸花の生態からつけられています。

 

彼岸花は花が咲いても葉っぱがありませんよね?

普通の花は葉っぱが先で花が後ですが、彼岸花は逆なんですよ。

 

「葉見ず花見ず」は花が見えても葉は見えず、葉が出た頃には花は見えないことからつけられました。

 

「捨子花」は、花が咲いているのに葉(親)が見えないことが由来という説と、子供に触らせないために「捨て子」という怖い名前にしたという説があります。

 

葉のない茎に咲く華やかな彼岸花は、妖しい雰囲気を魅せてくれますね!

 

花の色からつけられた別名

 

狐の松明(きつねのたいまつ)

狐花(きつねばな)

狐のかんざし

 

これらは赤い花の色からつけられた別名です。

 

「狐」=「赤」ってイメージできますか?

日本にいる狐は毛色が赤みを帯びた赤狐(あかぎつね)だから、「狐」=「赤」なんですって。

 

赤狐(せきこ)と呼ばれる神道系の狐も関係しているそうですよ。

 

仏教の経典からつけられた別名

 

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

 

「曼珠沙華」はサンスクリット語で天界に咲く花を意味します。

 

「おめでたいことが起こる兆しで赤い花が天から降ってくる」という仏教の経典が由来です。

色や形が天界の雰囲気を醸し出していますよね♪

 

お彼岸やお墓からつけられた別名

 

死人花(しびとばな)

地獄花(じごくばな)

幽霊花(ゆうれいばな)

葬式花(そうしきばな)

 

とっても不吉な別名です。

これを見て不安になりました(・・;)

 

お彼岸はあの世とこの世が通じやすい時期なのと、お墓に咲いていることが多いことからこのような別名がつけられています。

 

秋のお彼岸と同じ時期に咲く彼岸花。

開花期間はたったの1週間です。

 

儚いですね。

だからこそより一層美しく感じるのかもしれません。

 

毒があるからつけられた別名

 

毒花(どくばな)

痺れ花(しびればな)

 

彼岸花に毒があることからつけられた別名です。

 

私は彼岸花に毒があることは知らなかったんですが、広く知られたことのようですね。

あんなに美しい花にどんな毒があるのでしょう?

 

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彼岸花の毒って?

彼岸花の毒

 

彼岸花の主な有毒成分は「リコリン」です。

 

花、葉、茎、球根全てに毒があり、中でも球根に多く含まれています。

 

球根1つに15mgのリコリンが入っていて、その量はネズミ1500匹分の致死量に相当するそうです。

 

人の場合の致死量は10gなので球根1つで死ぬことはありません。

潜伏期間は30分と短く、以下の症状が現れることがあります。

 

  • 悪心(おしん・吐き気のこと)
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 流涎(りゅうぜん・よだれを垂れ流すこと)
  • 発汗
  • 頻脈
  • 胸痛
  • 目眩
  • 神経麻痺
  • 脱力感
  • 筋力低下
  • 筋肉痛
  • 振せん(震えること)
  • 結膜炎
  • 皮膚炎

 

重篤な場合は心停止もありますが、ほとんどは初期に嘔吐するため消化器系症状ですむと言われています。

参考:日本中毒センター「ヒガンバナ科植物」

 

彼岸花を大量に口に入れてしまうのは考えにくいですが、万が一食べてしまった場合はどういった対処法があるのでしょうか?

 

もしも食べてしまったら?

彼岸花を食べてしまったら
 

彼岸花を食べてしまった時の対処法は以下になります。

 


【少量の場合】

彼岸花の毒に対する解毒剤などはありませんので、現れた症状に対する処置をします。

30分の潜伏期間が過ぎ、それから3時間くらい経過して何の症状も出ない場合は、治療をせずに経過観察されることもあります。

 


【大量(球根1個以上)の場合】

  • 催吐(さいと・おうとを促すこと)
  • 吸着剤の投与(胃や腸内にある中毒物質を吸着させて肛門から排泄)
  • 下剤の投与
  • 対症療法(嘔吐や下痢による脱水に対する処置)

大量に食べた場合はすぐに病院に電話してください。

「彼岸花のどこを食べたのか」「食べた量」「食べてからの経過時間」を伝えるようにしましょう。

 

自己判断は危険です。

 

もしも食べてしまったらできるだけ早く受診することをおすすめします。

なんでもなくても、そのほうが安心しますよ。

 

彼岸花の扱いに気をつけながら秋を楽しもう!

秋の彼岸花

 

今回は彼岸花を持ち帰ると火事になると言われる理由をお伝えしました。

以下がまとめになります。

 


■彼岸花を持ち帰ると火事になると言われる理由

  • 毒があるから子供に触らせないため
  • お墓に咲いているから
  • 別名が不吉だから

 

お子さんやペットがいるご家庭は、

 

  • ペットが届かないところに飾る
  • ペットの散歩中は彼岸花に近づかないようにする
  • 彼岸花には毒があることを子供に教える
  • 彼岸花の花瓶の水換えは子供にさせない
  • 彼岸花を触ったら手を洗うよう言い聞かせる

 

などに気をつけてあげてくださいね^ ^

 

華やかなのにどこか物悲しい雰囲気のある彼岸花。

春の桜のようです。

 

彼岸花を見ながら秋を楽しんでみませんか?

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

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