「未曾有の災害」
「未曾有の事件」
ニュースなどで目にすることのある「未曾有(みぞう)」。
聞き慣れない言葉ですよね。
私は「曾」の漢字も読めませんでした(・・;
今回は、
- 未曾有(みぞう)の意味
- 未曾有の語源は?本来の意味は違う?
- 未曾有の類語
- 未曾有の例文
など、未曾有について気になることをお伝えします!
「未曾有(みぞう)ってどんな意味?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです^ ^
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未曾有(みぞう)の意味は?
未曾有の意味はこちらになります。
■未曽有(みぞう)の意味
- 今までに一度も起こったことがないこと
参考:チャレンジ 小学国語辞典
「曾」は「曽」の旧字体です。
上記の辞書は「未曽有」と記載してありますね。
「未曾有」「未曽有」どちらの漢字を使っても間違いではありません。
「曽」という漢字が常用漢字に追加されたのが2010年ですから、まだ「未曾有」を目にすることが多いようです。
「曽」の漢字もみてみますね。
■曽
- もとの字は曾
【意味】
- かつて・これまでに・以前に
- かさなる・かさねる
あなたはどこで「未曾有」という言葉を知りましたか?
私はネットニュースです。
「未曾有の災害」という文章を何度か見かけました。
未曾有?と思ったけれど、「一度も起こったことがない災害」という意味だったんですね。
「“未曾有”の本来の意味は違う」
このように聞いたことはありませんか?
「いままでに一度も起こったことがないこと」という意味でなく、本来の意味は違うのだとか・・・。
未曾有の語源が気になります。
語源は?本来の意味は違うってホント?
未曾有の語源はサンスクリット語の「adbhuta」です。
「adbhuta」は仏教語で、仏の功徳の尊さや、神秘的なことを讃えて「奇跡」などの意味で使われます。
漢訳した時に「未だ曾て(かつて)有らず」と解釈されました。
鎌倉末期頃、「未曾有」は良い意味でも悪い意味でも使っていたそうですよ。
現代は、どちらかと言えば悪いことで使われますよね。
「今日、未曾有な出来事があってね~」
会話で未曾有を使ったことありますか?
あまり使わないですよね。
未曾有の類語はなにがあるのでしょうか?
類語はなにがある?
未曾有の類語(意味が似ている語)はこちらになります。
- 空前(いままでに一度もなかったこと)
- 前代未聞(いままでに一度も聞いたこともないような珍しいこと)
- 空前絶後(今までにもなく、これからも起こらないと思われるほど珍しいこと)
- 前例のない
- 例を見ない
- 他に類を見ない
- 未だかつてない
- 聞いたことがない
- 見たこともない
口語で使うのは「見たこともない」「聞いたことがない」でしょうか。
ついでに例文も見てみましょう。
どんな例文があるの?
未曾有の例文はこちらです。
- 未曾有の災害をもたらした
- 未曾有の大事件が起きた
- 未曾有の展開を示した
- 未曾有の大惨事となった
- 未曾有の危機をむかえる
- 世界の歴史に未曾有のものであった
- 未曾有の事態が起きる
- 未曾有の規模の環境汚染
- 未曾有の大不況に陥る
ニュースで見かけるなら良い意味の「未曾有」がいいですね。
まとめ
今回は、未曾有の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
■未曾有・未曽有(みぞう)
- 意味・・・今までに一度も起こったことがないこと
- 語源・・・サンスクリット語で仏の功徳を称える時に使う「adbhuta」
- 類語・・・「空前」「前代未聞」「聞いたことも」「見たことがない」など
「未曾有」の意味がわかったので、口語で使ってみたくなりました。
・・・が、つい「みぞゆう」って言ってしまいそうな気もします(・・;
辞書に「みぞゆうはあやまり」と、わざわざ注意書きも。
間違える人が多いのかもしれませんね。
くれぐれも「みぞゆう」と読まないでください^ ^
なんて強調したら、「みぞゆう」って記憶してしまいそうになります(T_T)
「みぞう」ですよ^ ^
みぞうみぞう・・・。
みぞう。
みぞうみぞう。
みぞゆう。
あ!違う!!!
みぞうみぞうみぞうみぞうみぞう。
よしっ!もう大丈夫です!!!
あなたも念の為、10回くらい「みぞう」って声に出してみてくださいね♪
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆
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