「逆鱗に触れる」の「逆鱗」とは?
「げきりん」、かっこいい響きです(*^^)
由来はなんでしょう?
「意味は“すっごく怒らせる”だよね?」
そう思ってるかたが多いかもしれませんが、ちょっと違います。
「友達の逆鱗に触れた」という使い方だと間違っているんですよ。
今回は、
- 「逆鱗に触れる」の意味
- 「逆鱗に触れる」の由来
- 「逆鱗に触れる」の類語
- 「逆鱗に触れる」の例文
など、「逆鱗に触れる」について気になることをお伝えします。
「逆鱗って?由来は?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
スポンサーリンク
「逆鱗に触れる」の意味は?
「逆鱗に触れる」の意味はこちらです。
目上の人の気に入らないことをして、激しく怒らせてしまう
「目上の人」限定だったんですね!
わたしは、「激しく怒らせる」という意味で覚えてました( ̄▽ ̄;)
「逆鱗」とは?「逆鱗に触れる」の由来
「逆鱗に触れる」の由来はこちらになります。
- 「鱗(りん)」はうろこのこと
- 竜のあごの下にある逆さに生えたうろこにさわると、竜がおこって人を殺すという、中国の古い話からきたことば
出典:チャレンジ小学国語辞典
あごの下に生えたウロコを触られるのが気に入らなくて、竜が激しく怒る。
その鱗(うろこ)が逆さに生えているから「逆鱗」。
由来になった中国の話は「韓非子(かんびし)」です。
そもそも龍という生き物は、おとなしい性格で、飼いならして乗ることもできます。
しかしその喉元には長さが一尺ほどの鱗(うろこ)が逆さにうわっています。
もしこれに触れたなら、必ず殺されてしまいます。
同様に君主にも逆鱗というべきものがあります。
意見を述べる人は、君主の逆鱗に触れるようなことがなければ、成功が期待できます。
このような韓非子の一節が、「逆鱗に触れる」の由来です。
「逆鱗に触れる」の類語
「逆鱗に触れる」の類語はこちらになります。
■目上の人を怒らせる意味の言葉
- 不興(ふきょう)を買う(目上の人の機嫌をそこねること)
- 勘当される(勘当=親や主君が、子や家来に対するいましめや罰として縁を切り追い出すこと)
■激しく怒らせる意味の言葉
- ブチギレさせる
- 激怒(げきど)させる(激怒=激しく怒ること)
- 憤慨(ふんがい)させる(憤慨=激しく怒ること)
目上の人を激怒させたことありますか?
私は高校生の時、体育の先生の逆鱗に触れました。
友達と雑談中、担任の先生を呼び捨てにしてたんです。
体育の先生が真後ろにいると気づかずに・・・( ̄▽ ̄;)
出席簿で思いっきり頭をバシーンと叩かれました。
あれは、まさに「逆鱗に触れる」でしたね((+_+))
その先生は剣道部の顧問で、常に竹刀を持っている漫画に出てくるような怖い先生でした笑
呼び捨てにしてしまった担任の先生のことを、見下していたわけじゃないんですよ。
「先生を呼び捨てする」ことがちょっとかっこいいと思っていたお恥ずかしい時代です(^^;)
「逆鱗に触れる」の例文(使い方)
「逆鱗に触れる」の例文はこちらになります。
- 大事な会議に遅刻して、上司の逆鱗に触れた
- 練習をさぼって監督の逆鱗に触れ、レギュラーから外された
- 授業中に何度も寝てしまい、先生の逆鱗に触れて家に電話があった
- ゲームばかりして成績が下がり、両親の逆鱗に触れた
「逆鱗に触れる」は「目上の人を激しく怒らせる」ことです。
自分より目上の人を怒らせた時に使ってくださいね(*^^)
まとめ
今回は、「逆鱗に触れる」についてお伝えしました。
以下がまとめになります。
■「逆鱗に触れる」の意味
- 目上の人の気に入らないことをして、激しく怒らせてしまう
■「逆鱗に触れる」の由来
- 「鱗(りん)」はウロコのこと
- 竜のあごの下にある逆さに生えたウロコに触ると、竜が怒って人を殺すという中国の古い話からきたことば
おとなしい性格で、飼いならして乗ることもできると言われる竜。
まんが日本昔話のオープニングが思い浮かびます。
あの竜の背中に乗ってる子供、誰かご存じですか?
わたしは金太郎だと思ってたんですが、違ってました。
龍の子太郎というお話がモチーフになっているそうですよ♪
ちなみに、伝説上の竜のウロコは81枚で、そのうちの1枚があごの下の逆鱗なんだとか。
・・・81枚よりもっとありそうに見えますね( ̄▽ ̄;)
誰かの逆鱗に触れないよう、平和に穏やかに過ごしたいものです。
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆