「堂に入った演技だね!」
・・・!?
堂に入る?
どういう意味なのでしょうか?
意味や語源が気になります。
「堂に入る」は、読み方を間違っている人が多いとか。
今回は、
- 「堂に入る」の意味と読み方
- 「堂に入る」の語源
- 「堂に入る」の類語
- 「堂に入る」の例文
などをお伝えします。
「堂に入るとは?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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読み方注意!「堂に入る」の意味は?
「堂に入る(どうにいる)」の意味はこちらになります。
出典:チャレンジ小学国語辞典
堂に入る(どうにいる)
- ものごとによく慣れている。すっかり身についている。
- 十分身につけて、すっかりなれている。
- (研究・うでまえが)奥深いところまで進む
※入る(いる)を「はいる」と読まないよう注意
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
「十分身につけて、すっかりなれている」のが「堂に入る」です。
読み方は「どうにいる」。
ちゃんと読めてましたか?
私は「どうにはいる」だと思ってました( ̄▽ ̄;)
「堂に入る」の語源は?
「堂に入る」の語源は、論語の「堂に升りて室に入らず(どうにのぼりてしつにいらず)」です。
※論語(ろんご)・・・中国の思想家である孔子とその弟子の会話を記した書物
「堂に升りて室に入らず」の意味
- 学問や芸がかなりの水準に達しているが、まだ奥義を極めるにはいたっていない
「堂」は客間や表座敷、「室」は奥の間。
表座敷にのぼったが、まだその奥にある部屋には入っていない。
孔子が、子路という弟子をこのように評したそうです。
そして、この言葉を肯定系にした「堂に升りて室に入る」は奥義を極めていることになり、それを略して「堂に入る」になりました。
「堂に入る」の類語は?
「堂に入る」の類語はこちらになります。
- 様になる(ちゃんとしたかっこうになる)
- 板につく(ぴったりとその仕事や役がらに合う)
- こなれている(ぎこちなさを感じさせず、十分になれているようす)
- 習熟している(物事になれて十分に会得しているようす)
- 熟練している(よくなれていて上手なようす)
- 身についている
「慣れていて違和感なく、十分身についている」意味を持つ言葉が「堂に入る」の類語になります。
「堂に入る」の例文は?
「堂に入る」の例文はこちらになります。
- さすが司会者だけあって、堂に入った挨拶だった
- 彼の堂に入った芝居を見てから、ファンになりました
- 堂に入った専門家集団だからこそ、あの会見ができたのだろう
「十分身についてすっかりなれる・(研究・うでまえが)奥深いところまで進む」時に「堂に入る」を使いましょう!
まとめ
今回は、「堂に入る」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
堂に入る
意味
- 十分身につけて、すっかりなれている。
- (研究・うでまえが)奥深いところまで進む
読み方
- どうにいる・・・「はいる」と読まないように注意
語源
- 論語の「堂に升りて室に入らず(どうにのぼりてしつにいらず)」
- 「堂に升りて室に入らず」の意味は、「学問や芸がかなりの水準に達しているが、まだ奥義を極めるにはいたっていない」こと
- 肯定系の「堂に升りて室に入る」を略して「堂に入る」
孔子が「堂に升りて室に入らず」と子路を評したのは、悪い意味ではありません。
子路が琴の演奏をしているのを聞いた孔子は、「それほどうまくないな」と言いました。
それを聞いた他の弟子たちが、子路を軽くみるようになります。
そんな弟子たちをたしなめるように言った言葉です。
「子路のうでまえは、すでに表座敷にのぼっているほどたいしたものだ。
まだ奥座敷に達していないだけ」
こういう意味をこめて言ったそうですよ(*^^)
「堂に入る(どうにいる)」。
十分身についてすっかりなれている、そういう何かがひとつあったら素敵ですね♪
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆