「戦々恐々」、読み方は「せんせんきょうきょう」です。
「戦々」と「恐々」、なんだかすごい組み合わせですよね。
どんな意味なのでしょうか?
語源も気になります。
今回は、
- 「戦々恐々」の意味
- 「たたかう」じゃない「戦」の意味
- 語源
- 類語
- 使い方
などをお伝えします!
「戦々恐々(せんせんきょうきょう)とは?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「戦々恐々」の意味は?
「戦々恐々」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
戦々恐々(せんせんきょうきょう)
- ひどくおそれて、びくびくするようす
- 何か起きるのではないかと、おそれてびくびくすること
- (どうなることかと)おそれおののくようす
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・三省堂国語辞典
「何か起きるかも、どうなることかと、おそれてびくびくする」のが「戦々恐々」です。
ただ「おそれおののく」ではなく、「どうなるか」「なにか起きるかも」という意味がこめられています。
「戦々」と「恐々」、それぞれの意味も見ておきましょう。
- 戦戦(せんせん)・・・おそれてびくびくするようす
- 恐恐(きょうきょう)・・・身をつつしむようす・おそれかしこまるさま
参考:チャレンジ小学国語辞典・goo国語辞書
どちらにも「おそれる」という意味がありますが、「恐々」には、「身を慎むようす、おそれかしこまるさま」という意味もあります。
「たたかう」じゃない?「戦」の意味について
「戦」に「おそれる」というイメージありましたか?
「たたかう」を思いつきますよね。
漢字辞典を見てみると・・・
出典:チャレンジ小学漢字辞典
戦:セン・いくさ・たたか(う)
意味
- たたかう・いくさをする・たたかい
- ふるえる・おののく
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「戦」は、「たたかう・いくさをする」という勇ましいような意味がある反面、「ふるえる・おののく」という意味もあります。
「戦々恐々」の語源は?
「戦々恐々」の語源はこちらになります。
戦々恐々の語源
- 中国の「詩経(しきょう)」の一節、「戦戦兢兢」
「詩経」は中国最古の詩篇で、そこに次のような一節があります。
戦戦兢兢 如臨深淵 如履薄氷
(戦戦兢兢として深淵に臨むが如く、薄氷を履むが如し)
この一節は、「薄い氷の上を歩くように、深い淵をのぞき込むように、身を慎んで行動すること」という意味があります。
落ちるかもしれない深い淵をのぞき込む、いつ割れるかわからない薄い氷の上を歩く、こういう状況になったら「何が起こるかわからない不安」がありますよね。
このことが、「何か起きるのではないかと、おそれてびくびくすること」という意味を持つ「戦々恐々」の語源になっています。
「戦々恐々」の類語は?
「戦々恐々」の類語はこちらになります。
- 恐怖を感じる
- びくびくする
- 臆する
- 恐れを抱く
- 心配する
- 怖気づく(おそろしいという気持ちになる)
「こわがってびくびくする」という意味を持つ言葉が「戦々恐々」の類語になります。
「戦々恐々」の使い方は?
「戦々恐々」の使い方はこちらになります。
- 不正がばれるかと戦々恐々の日々だ
- テストで0点をとってしまい、母に見せる時は戦々恐々としていた
- ふたりが喧嘩をはじめたので、戦々恐々と見守っていた
- 妻の機嫌がどんどん悪くなるのを見て、戦々恐々としていた
「どうなることかと、おそれてびくびくする」時に「戦々恐々」を使いましょう。
まとめ
今回は、「戦々恐々」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
戦々恐々
意味
- 何か起きるのではないかと、おそれてびくびくすること
語源
中国の詩篇「詩経」の一節、「戦戦兢兢」
「どうなるか、何か起きるんじゃないか」と、びくびくするのは不安ですよね。
「びくびくするのは、覚悟が足りないから」
先日、このようなことを実家の母に言われました。
高齢の母はとても苦労人で、現在も仕事をしながら夫である父の世話をしてます。
肺を悪くしている父は、しょちゅう緊急入院になります。
ちょっと風邪をひいただけでも、そこから重症化していく父。
散歩の途中で転んで意識を失い、どなたかが救急車を呼んでくださり緊急搬送されたこともありました。
仕事しながら休まる日もそれほどないのに、右往左往せずに父を支えている姿を見ると、常に覚悟をしているんだなと感じました。
なかなかその境地にたどりつけない私は、色々なことで「戦々恐々」することがあります((+_+))
なにか起こるのではとおそれおののくことなく、安定した気持ちで過ごしたいですよね。
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆