「とっとと帰ろう」
「とっととうせろ」
「とっとと出ていけ」
とっとと・・・?
どういう意味なのでしょうか?
「さっさと」との違いは?
今回は、
- 「とっとと」の意味
- 「とっとと」の語源
- 「とっとと」は失礼なのか
- 「とっとと」と「さっさと」の違い
などをお伝えします!
「“とっとと”とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「とっとと」ってどんな意味?
「とっとと」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典:三省堂国語辞典
とっとと
- 急いで行動するようす
- 早く
- さっさと
※用法:くだけた言い方
参考:現代標準国語辞典:三省堂国語辞典
「急いで行動するようす・早く・さっさと」が『とっとと』です。
「くだけた言い方」とありますね。
使う場面を選ぶ言葉です。
「とっとと」の語源は?
「とっとと」の語源はこちらになります。
とっとと・語源
- 「疾く疾くと」が音変化したもの
- 疾く:はやく・急いで
「とっとと」は、「疾く疾くと」が音変化したものです。
「疾く」の意味を見てみます。
疾く(とく)
出典:三省堂国語辞典
- はやく
- 急いで
参考:三省堂国語辞典
「疾く」を2回も繰り返す「とっとと」は、「はやくはやく」「急いで急いで」と、相手をかなりせかす感じになりますね。
「疾く」は、古語辞典にもありました。
疾く・古語
出典:旺文社古語辞典
形容詞「疾し」の連用形から。
- すみやかに
- さっそく
参考:旺文社古語辞典
昔からある「疾く」、その「疾く疾くと」が変化したものが「とっとと」です。
「とっとと」を使うのは失礼なの?
「とっとと」は、使う状況や相手によっては失礼なことばです。
辞書にも「くだけた言い方」とありますし、相手をせかす意味があります。
「仕事終わってからなにしてたの?」
「昨日はとっとと帰ったよ」
自分に対して使う場合は問題ありませんね(*''▽'')
「仕事が終わったら、とっとと帰ってください」
相手に対して「とっとと」を使うと、乱暴な言い方になります((+_+))
辞書の例文は、
- とっとと出ていけ
- とっとと失せろ
でした。
「邪険に扱われた」と感じることもあるので、使う場面と相手に注意が必要なことばです。
「とっとと」と「さっさと」の違いは?
「とっとと」と「さっさと」の意味はほぼ同じなので、違いはほとんどありません。
「さっさと」の意味を見てみます。
さっさと
出典:現代標準国語辞典:三省堂国語辞典
- 急いで、またてきぱきと物事をするようす
- ぐずくずしないで、はやくするようす
参考:現代標準国語辞典:三省堂国語辞典
「さっさと」には、「ぐずぐずしないで、てきぱきと物事をするようす」という意味もあります。
「とっとと」は「くだけた言い方」と辞書にありましたが、「さっさと」にはそのような記載はありませんでした。
「とっとと歩きなさい」
「さっさと歩きなさい」
「とっとと片づけよう」
「さっさと片づけよう」
どちらも意味は同じだけど、若干「とっとと」のほうが乱暴に感じるかもしれません。
あえて違いをあげるなら、
- とっとと:はやくするようす:くだけた言い方
- さっさと:はやくするようす・てきぱきと物事をするようす
こんな感じになります。
まとめ
今回は、「とっとと」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
とっとと
意味
- 急いで行動するようす
- 早く
- さっさと
語源
- 「疾く疾くと」の音変化
- 疾く:はやく・急いで
「とっとと準備しなさい」
急いでいる朝など、子どもに使ってしまっています。
「急いで準備しなさい」
「はやく準備しなさい」
こちらのほうがいいですね(*''▽'')
とにかく、「とっとと」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆