「精根尽き果てる」
「精魂をこめた作品」
「精魂」と「精根」、違いが気になります。
「精根尽きる」とは?
今回は、「精魂」「精根」の
- 意味
- 「精根尽きる」とは?
- 違い
- 類語
- 使い方
- 漢字について
などをお伝えします!
「精魂」「精根」の違いは?って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「精魂」「精根」ってどんな意味?
「精魂」「精根」の意味はこちらになります。
精魂(せいこん)
出典:ベネッセ新修国語辞典
- たましい・精神
参考:ベネッセ新修国語辞典
精魂は、「たましい・精神」のことです。
精根(せいこん)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- ものごとをするときの、ありったけの気力と体力
- 物事を続けてゆく体力と気力
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
精根は、「ものごとをしたり、続けてゆく体力と気力」です。
「精根尽きる」とは?
「精根尽きる」とは、「物事を成し遂げる精力と根気がなくなる、気力も体力もなくなる」ことです。
尽きる(つきる)
出典:ベネッセ新修国語辞典
- だんだん減っていってすっかりなくなる・終わる
- (~に尽きるの形で)~にきわまる
参考:ベネッセ新修国語辞典
「尽きる」は、「だんだん減っていてすっかりなくなる・終わる」という意味があります。
もともとあった気力と体力が、だんだん減ってすっかりなくなるのが「精根尽きる」です。
心身ともに疲れ果てた状態を表しています。
「精根」と「精魂」どちらを使うか迷いますが、正しいのは「精根尽きる」です。
「精魂」「精根」の違いは?
精魂と精根の違い
- 精魂:たましい・精神
- 精根:精力と根気
精魂は「たましい・精神」で、精根は「精力と根気」という違いがあります。
魂(たましい)
出典:ベネッセ新修国語辞典
- 生き物のからだの中にあって、心のはたらきのもとになると考えられていたもの
- 心・精神
参考:ベネッセ新修国語辞典
魂は、「心・精神」のことです。
精力(せいりょく)
出典:ベネッセ新修国語辞典
- 心身の活動力
参考:ベネッセ新修国語辞典
精力は、「心身の活動力」のことです。
根気(こんき)
出典:現代標準国語辞典
- 物事をねばり強く続けていく気持ち
参考:現代標準国語辞典
根気は、「物事をねばり強く続けていく気持ち」のことです。
「精魂」「精根」の違いをわかりやすくいうと、
- 精魂→心・精神
- 精根→心身の活動力・物事をねばり強く続けていく気持ち
このようになります。
「精魂」「精根」の類語は?
精魂の類語
- たましい(心・精神)
- 精神(せいしん:気力・根気)
精根の類語
- 活動力(かづどうりょく:元気よく動く力)
- 精力(せいりょく:心身の活動力)
- 気力(きりょく:ものごとをやりぬこうとする気持ち)
- 意気(いき:何かをしようとする積極的な気持ち)
- 活気(かっき:生き生きしているようすや気分)
- 活力(かつりょく:生き生きと活動するための力)
- 力(ちから:体と精神的なはたらき・元気)
- 元気(げんき:生き生きと活気があるようす)
- エネルギー(元気・精力・活気)
- バイタリティ(活動する力・生命力)
「精魂」と「精根」の使い方は?
たましいの精魂
- 精魂を込めて作った
- 精魂をこめて描き上げた
- 全精魂を傾ける覚悟がみえた
- 精魂を注いてきた
- 精魂込めて客をもてなす
- 不屈の精魂
精魂は、「精魂を傾ける」「精魂を込める」など、一心に打ち込むようすを表す時に使います。
気力と体力の精根
- 精根尽き果てるまで頑張った
- 度重なる失敗に精根尽きた
精根は、「精根尽きる」「精根尽き果てる」など、「心身の活動力」を表す時に使います。
まとめ:精魂と精根の漢字について
今回は、「精魂」「精根」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
精魂・精根
意味
- 精魂:たましい・精神
- 精根:ものごとをするときの、ありったけの気力と体力
違い
- 精魂→心・精神
- 精根→心身の活動力・物事をねばり強く続けていく気持ち
精根尽きるとは?
- 物事を成し遂げる精力と根気がなくなる、気力も体力もなくなること
漢字辞典で「精」「魂」「根」を見てみます。
精 セイ・ショウ・くわ-しい
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「米」と「けがれなくすんでいる」を合わせた字
- よごれをとりさって、きれいにした米という意味を表す
意味
- 米や麦をついてしろくする(例:精麦・精米)
- まじりけがない(例:精製・精油)
- すぐれたもの・よりすぐったもの(例:精鋭・精髄)
- こころ・たましい(例・精魂・精神)
- こまかい・くわしい(例:精巧・精読・精密)
- あやしくふしぎなもの(例:精霊・妖精)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「米」と「けがれなくすんでいる」で、「よごれを取ってきれいにした米」がなりたちです。
「こころ」「たましい」という意味がありますね。
魂 コン・たましい
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「たましい」と「うごく」を合わせた字
- 死者の体からぬけでてうごきまわる「たましい」という意味を表す
意味
- たましい(例:魂魄・霊魂)
- こころ・精神(例:魂胆・心魂)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「死者の体から抜け出て動きまわるたましい」・・・なりたちがちょっと怖いですね( ̄▽ ̄;)
「こころ」「精神」という意味があります。
根 コン・ね
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「木」と「とどまる」を合わせた字
- 木を切り倒したあとにいつまでもとどまっているねもと、「ね」という意味を表す
意味
- ね・草木のねっこ(例:球根:大根)
- ものごとのもと・おおもと(「例:根本・根拠・根源)
- 心のはたらきや精神力のもとになるもの・気力(例:根気・根性・精根)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「心のはたらきや精神力のもとになるもの・気力」という意味があります。
- 「精(こころ・たましい)」+「魂(たましい・こころ・精神)」→「精魂」
- 「精(こころ・たましい)」+「根(心のはたらきや精神力のもとになるもの・気力)」→「精根」
とにかく、「精魂」「精根」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆