「採点きじゅん」
「社会生活のきじゅん」
「使用きじゅん」
「基準」「規準」どちらを使うのでしょうか?
違いが気になります。
今回は、「基準」「規準」の
- 意味
- 違い
- 使い方
- 漢字について
などをお伝えします!
「基準と規準の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「基準」と「規準」ってどんな意味?
基準と規準の意味はこちらになります。
基準(きじゅん)
出典:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
- 比べたり判断したりするときの、もとになるように決めた標準・よりどころ
- ものごとを比べるときのもとになるもの
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「比べたり判断したりするときの、もとになるように決めた標準」「ものごとを比べるときのもとになるもの」が「基準」です。
類語(似てる意味の言葉)は「水準」「標準」になります。
規準(きじゅん)
出典:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
- したがわなければならない決まり・規則・模範となる標準
- 行いや考え方のよい悪いを決めるよりどころ・また、守らなければならない規則
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「行いや考え方のよい悪いを決めるよりどころ・模範となる基準」「守らなければならない規則」が「規準」です。
「基準」と「規準」の違いは?
基準と規準の違い
- 基準:判断の基礎となる標準・めやす
- 規準:行動の手本となる規範・規則
基準は「判断の基礎となる標準・めやす」、規準は「行動の手本となる規範・規則」という違いがあります。
標準(ひょうじゅん)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- ものごとの程度や価値をはかるときの、目安になるもの
- ものごとの程度をはかるもとになるもの
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
規範(きはん)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- 考えたり行動したりするときの、手本や基準となるもの
- 判断・評価などのよりどころとなるもの
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
- 基準→判断の基礎となる、ものごとの程度や価値をはかるときの、目安になるもの
- 規準→行動の手本となる、判断評価などのよりどころになるもの
「基準」と「規準」の使い方は?
出典:ベネッセ新修国語辞典
めやすの「基準」
- 採点基準が不明瞭だ
- 労働基準法を守る
- 建築基準に違反する
- 山の高さは海面を基準にして測る
参考:ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
きまりの「規準」
- 道徳の規準
- 行動の規準
- ホールの使用規準
- 社会生活の規準にしたがう
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
「ものごとを比べるときのもとになるもの」を表すときは「基準」、「考えたり行動したりするときの、手本や基準となるもの」を表すときは「規準」を使いましょう!
まとめ:基準と規準の漢字について
今回は、「基準」「規準」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
基準・規準
基準の意味
- 比べたり判断したりするときの、もとになるように決めた標準・よりどころ
- ものごとを比べるときのもとになるもの
規準の意味
- したがわなければならない決まり・規則・模範となる標準
- 行いや考え方のよい悪いを決めるよりどころ・また、守らなければならない規則
違い
- 基準:判断の基礎となる標準・めやす
- 規準:行動の手本となる規範・規則
漢字辞典で「基」「準」「規」を見てみます。
基 キ・もと・もとい
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「つち」と「四角い台」を合わせた字
- 四角い土台という意味から、ひろく、ものごとの土台「もと」という意味に使う
意味
- もと・ものごとの土台となるもの(例:基準・基礎・基本)
- おこり・はじめ(例:開基)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「土」と「四角い台」で、ものごとの土台「もと」を表しています。
1の「もと・ものごとの土台となるもの」が、「基準」の意味につながっています。
準 ジュン
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「みず」と「たいら」を合わせた字
- 水がとどまって流れないことから、「とどこおる」という意味を表し、水平かどうかしらべることから、「目あて」「手本」という意味に使う
意味
- 目あて・目やす・てほん(例:準則・基準・標準)
- よりどころとする・目あてとしてしたがう(例:準拠)
- そなえる・用意する(例:準備)
- その次に位置する(例:準決勝)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「みず」と「たいら」で、たいらな水面を表したのがなりたちです。
水平かどうか調べることから「目あて」「手本」という意味を表しています。
規 キ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「まるい」と「ものさし」を合わせた字
- まるく円をえがく道具という意味を表す
意味
- 正しく円をえがく道具・コンパス(例:定規)
- 手本・手本となるもの(例:規範)
- きまり・おきて(例:規則・規律)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「まるい」と「ものさし」で、「まるく円をえがく道具」という意味を表したのがなりたちです。
- 基(もと・ものごとの土台となるもの)+準(目あて・目やす・てほん)=基準
- 規(手本・手本となるもの・きまり・おきて)+準(目あて・目やす・てほん・よりどころとする)=規準
とにかく、「基準」「規準」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆