賞味期限を過ぎた卵はどうしていますか?
食べるのは怖いけど捨てるのももったいないですよね。
「ちょっとくらいなら大丈夫かも?」
「生卵じゃなければいいんじゃない?」
本当のところはどうなんでしょう?
今回は、
- 賞味期限の過ぎた卵はいつまで食べられるのか
- 卵の保存方法について
- 卵を割った時の白い紐状のものは何?
- 黄身がふたつあるのは突然変異?
- 卵に入っている血は大丈夫?
など、卵について気になることをお伝えします!
「賞味期限を過ぎた卵があるのよ・・・」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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賞味期限を過ぎた卵はいつまで食べられる?
賞味期限を過ぎた卵は、加熱すれば1週間は食べることができます。
いくつかの養鶏場のサイトを見てみましたが、1週間~1ヶ月の範囲で記載されていました。
1ヶ月くらいは大丈夫のようですが、1週間を目安にしておくと安心です。
賞味期限を過ぎた卵が傷んでいるかどうかは、「ニオイ」や「色」で見分けることができます。
硫黄のようなニオイがしていたり、白身がピンク色になっていたら捨ててくださいね。
サルモネラ菌の増殖が心配なので、賞味期限を過ぎた卵の生食はやめておきましょう。
卵に表示されている賞味期限は、「生食で安心して食べられる期間」です。
サルモネラ菌による食中毒で死亡した例もあります。
特に、乳幼児や妊娠中の女性、高齢者や免疫機能が低下している人は要注意ですよ。
サルモネラ菌に感染すると次のような症状があります。
- 吐き気
- 頭痛
- 発熱
- 下痢
サルモネラ菌を繁殖させないためには、卵を正しく保存することが大切です。
次は、卵の正しい保存方法を見ていきましょう!
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卵の正しい保存方法は?
卵の正しい保存方法はこちらになります。
- 購入後はすぐに冷蔵庫に入れる
- 尖っている部分を下にして保存する
- 調理する直前に殻を割る
「卵は常温保存もできるって聞いたよ?」
卵は常温保存もできますが、おすすめできません。
日本卵業協会のHPでは、冷蔵庫での保存が推奨されていました。
尖っている部分を下にする理由は、細菌感染を防ぐためです。
卵の丸い方には「気室」があります。
こちらを下にすると卵黄が空気に触れやすくなり、細菌等に感染しやすくなるんですよ。
正しい保存方法で、サルモネラ菌の増殖を防いで安心して食べるようにしましょう!
卵を割った時に見える白い紐状のものが気になったことはありませんか?
以前、料理番組で「白い紐状のものは取り除いてください」と言ってました。
白い紐状のものは取り除かないといけないのでしょうか?
卵を割った時に見える白い紐状のものは何?
卵を割った時に見える白い紐状のものは「カラザ」です。
カラザには、卵黄を卵の中心に固定する役割があります。
調理する時に取り除くことの多いカラザですが、実は取り除かない方がいいんですよ。
カラザには、リゾチームやシアル酸などの体によい成分が含まれています。
- リゾチーム・・・風邪薬などにも含まれ、細菌を抑える作用がある
- シアル酸・・・ウイルスや細菌の感染を防ぎ、免疫力を高める
このふたつの成分を捨てるなんてもったいないですよね。
料理番組等でカラザを取り除くのは、見た目や食感を重視するためです。
家庭で調理する際は、カラザを取り除かずに一緒に食べてしまいましょう!
「卵の黄身がふたつ入ってる!ラッキー?」
「それって突然変異じゃないの?」
卵の黄身は突然変異と聞いたことがありませんか?
実際はどうなのでしょうか?
黄身がふたつ入っているのは突然変異なの?
卵の黄身がふたつ入っているものは二黄卵といい、突然変異ではありません。
産卵開始後の若鶏が産んだ卵で、排卵リズムが一定しない時期に複数の卵黄が排卵されると二黄卵、三黄卵になります。
二黄卵を産む確率は約2~3%です。
もし二黄卵を見つけたら、かなりラッキーだということになりますね!
「卵に入っている血が気持ち悪い」
「取らなくていいの?」
卵かけご飯にはまっている息子がいいました。
卵に入っている血のようなものは食べても大丈夫なのでしょうか?
卵に血が入っているんだけど食べても大丈夫?
血の混じった卵は食べても大丈夫です。
卵巣や輸卵管の毛細血管が切れてしまうと卵に血が入ります。
卵を産む鶏が、大きな音などでストレスを受けた時に毛細血管が切れてしまうことがあるそうです。
産卵開始後の若鶏や、季節の変わり目にはストレスを感じやすくなります。
人間と一緒ですね。
鶏も頑張って卵を産んでいるんだと思うと、無駄にはできないと感じます。
賞味期限を過ぎた卵は早めに食べよう!
今回は、賞味期限を過ぎた卵についてお伝えしました。
以下がまとめになります。
- 賞味期限を過ぎた卵は1週間くらいなら加熱して食べられる
- 賞味期限を過ぎた卵は生食にはしない
- 冷蔵庫で保存する
- 尖った方を下にする
私の実家では卵は常温で保存しています。
「常温で大丈夫なの?」
「卵は常温でも大丈夫よー」
母は当然のように言っていました。
卵は常温保存もできますが、痛みやすいので気をけなければなりません。
スーパーなどの温度管理がいきとどいたところでは常温においてありますよね。
卵は温度変化に弱いそうなので、一般家庭では冷蔵庫で保存するのが安心だと思いますよ。
賞味期限を過ぎた卵は必ず加熱してください。
時にはストレスを感じながらも一生懸命産んでくれた卵です。
捨てることのないように賞味期限をチェックしておきましょう!