じゃがいもが緑になってるとビックリしますよね。
「捨てるのはもったいないけど食べられるのかしら?」
「緑部分の正しい取り除き方が知りたい!」
じゃがいもの食中毒は、98年以降ほぼ毎年発生しています。
捨てるのはもったいないけど食中毒は怖いですよね。
今回は、
- 緑のじゃがいもは食べられる?取り除き方は??
- じゃがいもの毒って?
- じゃがいもに毒があるのはなぜ?
- じゃがいもが緑になる原因は?
- じゃがいも食中毒の症状は?
- どのくらいの摂取量で食中毒になる?
- じゃがいもを緑にしない保存方法は?
など、緑のじゃがいもについて気になることをお伝えします!
「緑になったじゃがいもは食べられるの?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
スポンサーリンク
緑のじゃがいもは食べられる?取り除き方は?
じゃがいもが緑になった場合、緑の部分をきちんと取り除けば食べられます。
正しい取り除き方は以下になります。
- 緑のじゃがいもは皮を深くむく
- 中身も緑色になっている場合はその部分も全部取り除く
- 芽が出ている場合は皮の内側、根元も含めて全部取り除く
「緑になってなかったら大丈夫なんだよね?」
そう思っていませんか?
実は、緑じゃなくても毒素がある場合もあるんですよ。
注意が必要なのは、たとえ表皮が緑色になっていなくてもアルカロイドが多く作られていることもあるということです。
東京都福祉保健局「食品衛生の窓」によると、皮を1mmむいたら可食部から毒素は検出されなかったそうです。
緑でもそうでなくても、じゃがいもの皮は深め(1mm)にむきましょう!
「茹でたら毒が減ったりしないの?」
じゃがいもの毒は茹でても減りません。
ジャガイモを茹でてもソラニンやチャコニンは分解しないので量は減りません。
なお、ジャガイモを170℃以上で揚げると、ソラニンやチャコニンは分解するので量は減りますが、緑色の部分を取り除かなかった場合には食中毒の起きた事例があります。
緑部分をきちんと取ることが大事ですね!
「緑のじゃがいもは毒がある」
「じゃがいもの芽は取り除かなければ」
じゃがいもにある毒の存在を知ってる人は多いですよね。
では、じゃがいもの毒はなんなのかご存知ですか?
じゃがいもの毒ってなんなの?
じゃがいもの芽や緑部分に含まれている毒は、天然毒素であるソラニンとチャコニンです。
ソラニンとチャコニンは、糖とアルカロイドからできている「グリコアルカロイド」の一種で、じゃがいもの芽や光に当たった部分に多く含まれます。
▼じゃがいもの「ソラニン・チャコニン」
出典:農林水産省「ソラニンやチャコニンってどんなもの?」
グリコアルカロイドは、じゃがいもの芽、葉、茎、花、根など全ての部分に含まれています。
中でも芽の部分のアルカロイド含有量はダントツに多いです。
緑部分はもちろん、芽もきっちり取り除いてくださいね^ ^
「なんでじゃがいもに毒があるの?食べ物なのに?」
肉じゃがやフライドポテト、カレーやポテトサラダなどなど、子供に人気のじゃがいも料理。
どうしてじゃがいもに毒があるのでしょうか?
じゃがいもに毒があるのはなぜ?
じゃがいもに毒があるのは「自らの繁殖のため」という説があります。
野生のいも類は、植物中の栄養を塊茎(地下の茎が肥大したもの)に溜め込み、自らが繁殖するために、動物などに食べられないように有害な物質を含むように工夫したとの話があります。
緑になったじゃがいもは苦味やえぐみを感じることがあります。
「これはまずい!」
こんなふうに感じさせることがじゃがいもの狙いならすごいですね^ ^
「なんでじゃがいもが緑になっちゃうの?」
じゃがいもが緑になる原因・・・。
光が当たるのが関係してましたよね?
次は、じゃがいもが緑になる原因を見てみましょう!
じゃがいもが緑になる原因は?
じゃがいもが緑になるのは、光に当たることでクロロフィルが作られるからです。
「クロロフィルってなに?」
クロロフィルは別名「葉緑素」です。
植物に含まれる光合成色素なんですよ。
葉緑素と言われたらなんとなく聞いた覚えがありますよね!
「じゃがいもが緑になるのは光合成してクロロフィルが作られるから」
夏休みの自由研究に使えそうだと思ってしまいました♪
あなたの周りに、じゃがいもで食中毒になった人はいらっしゃいますか?
学校で収穫したじゃがいもで児童が食中毒になったというニュースは見かけますよね。
じゃがいもの食中毒はどんな症状があるのでしょうか?
じゃがいもの食中毒の症状は?
じゃがいも食中毒の症状はこちらです。
- 吐き気
- 下痢
- 嘔吐
- 脱力感
- 腹痛
- 頭痛
- 呼吸困難
- めまい
これらの症状が現れる時間を調べてみると、恐ろしいことがわかりました。
症状は、摂取の数分後から数日後にあらわれることが知られています。
数分後はともかく、数日後って怖いですね(T_T)
もしも食べてしまったら数日間は油断できませんよ。
「もう食べちゃったよー!!!」
「どのくらい食べると危険なの?」
さっき食べたじゃがいもがなんだか苦味がある気がした。
もしかしたら食べてしまったかも・・・。
そんなこともあるかもしれません。
どのくらいの摂取量でじゃがいも食中毒になるのでしょうか?
どのくらいの摂取量で食中毒になる?
アルカロイドの中毒量は、200から400ミリグラムと言われています。
子供の場合はその10分の1の20ミリグラム程度です。
「それってじゃがいもの量にするとどれくらい?」
東京都福祉保健局のサイトにわかりやすく記載してありました。
- じゃがいも1個を100gとすると、アルカロイドが約12ミリグラム含まれる
- 食中毒を起こすじゃがいもの量は1.3キロから3.3キロ
- 市販のじゃがいもで食中毒を起こすことはまずありえない
- 子供は10分の1程度のアルカロイド量で食中毒を起こす場合があるので、皮をむくか大量に食べないように注意する
市販のじゃがいもで食中毒を起こすことはほぼないと書いてあったので安心しました^ ^
とは言え、子供は少量でも食中毒を起こす可能性があります。
緑と芽はしっかり取り除きましょう!
緑を取り除けばじゃがいもは食べられると言われても、あまり気持ちのいいものではありません。
とくに、小さいお子さんやお年寄りがいらっしゃるご家庭は気になると思います。
次は、じゃがいもを緑にしない保存方法を見てみましょう。
じゃがいもを緑にしたくない!正しい保存方法は?
じゃがいもの正しい保存方法はこちらです。
- 新聞紙に包んで冷暗所
- 冷蔵庫には入れない(調理方法にもよる)
じゃがいもは、光に当てずに保存することが重要です。
新聞紙に包んで冷暗所に保存してください。
冷蔵庫に入れないほうがいいというのは、以下の理由からです。
冷蔵庫で保存したジャガイモを用いて、揚げたり炒めたり焼いたりすると、アクリルアミドの生成量が増える可能性があります。
アクリルアミドは、発がん性を持つと考えられている化学物質です。
高温になる揚げ物などに使う場合は、冷蔵保存はやめておいたほうがいいですね。
「えー!!!今までずっと冷蔵保存してきたよ(T_T)」
焦らなくても大丈夫です。
冷蔵保存しただけのジャガイモはアクリルアミドを含んでいませんし、冷蔵保存したジャガイモを煮たり蒸したりしてもアクリルアミドはできません^ ^
美味しいじゃがいもを安心して食べよう!
今回は、緑のじゃがいもは食べられるのかなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
- 緑のじゃがいもは、芽や緑部分をきちんと取り除けば食べられる
- 芽は根元まで取り除き、皮は深めに(1mm程度)むくようにする
- 市販のじゃがいもで食中毒を起こす可能性は低い
- 子供は大人の10分の1のアクリルアミドの量で食中毒になる可能性も
- じゃがいもは光に当てないように新聞紙に包んで冷暗所へ
- 冷蔵保存はしないほうがいい(調理にもよる)
じゃがいもの食中毒の多くは、小学校で収穫したじゃがいもや家庭菜園のじゃがいもです。
その理由は栽培方法にあります。
狭い範囲で大量に栽培するから小さいじゃがいもになったり、土をかぶせてなくて日光に当たっていたり、収穫後、長時間日光に当てていたなどの理由があるそうですよ。
未成熟で小さいじゃがいもはアルカロイドの含有量が多いと言われています。
最近は家庭菜園をする人も多くなってきましたから、気をつけないといけませんね。
じゃがいもを使った料理の中で何を作ることが多いですか?
私はダントツでカレーで、次にポテトサラダです。
手抜きすぎですね(・・;)
一時期、毎週カレーでした。
家族みんな飽きてましたよ(T_T)
今回調べて驚いたのは、冷蔵保存して揚げ物などをした場合の「アクリルアミド」です。
我が家は今までずーっと冷蔵庫に入れて保存していました(・_・;)
保存と調理方法によって発がん性物質が出る可能性とか怖すぎです。
新聞紙に包んで冷暗所保存するか、買ってすぐに調理しなければいけませんね(*^^*)
じゃがいもは、保存方法に注意しながら美味しく安全にいただきましょう!
あなたとご家族が、笑顔あふれる毎日を過ごせますように☆
▼こちらの記事もどうぞ
玉ねぎの緑の部分は食べられる?芽は?毒はない?なぜ緑?