「旦那がお義母さんに“子はかすがい”って言ったのよ。おかげで夫婦仲を心配されちゃったわ」
友達がこんな話をしてました。
「子はかすがい」
よく聞くことわざですよね。
「子はかすがいですよ~」なんてウッカリ言ってしまったら、いらぬ心配をされる可能性があります。
今回は、
- 子はかすがいの意味
- 「かすがい」とは?
- 「子ども」に関連することわざ
など、子はかすがいの意味について気になることをお伝えします!
「子はかすがいの意味ってなんだっけ?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです^ ^
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「子はかすがい」の意味は?
子はかすがいの意味はこちらになります。
■子は鎹(かすがい)
- 子供に対する愛情のために、仲の悪い夫婦の間もつなぎとめられ、夫婦の縁が保たれるということ
※「子は夫婦の鎹」ともいう
用例:子はかすがい、といわれたのは昔の話。最近はペットがいるので離婚できないという話も聞きます。
類義:縁の切れ目は子で繋ぐ
参考:ポケット版 ことわざ辞典
子どもの存在が夫婦をとりもっている場合に使われるのが、「子はかすがい」です。
我が家は夫婦仲は普通ですが、「子はかすがい」に近い状態です。
会話のほとんどが子どもに関することですから、子どもが巣立つとどうなるのか想像できません(・・;)
「かすがい」とは?
鎹(かすがい)は、ふたつの木材をつなぎとめるコの字型の釘です。
■鎹(かすがい)
- 戸締まりに使う金具・かけがね
- 合わせ目に打ち込んで、二つの木材をつなぎとめる。「コ」の字型のくぎ
- 二つのものをつなぎとめるもの
例:子はかすがい
参考:学研 現代標準国語辞典
鎹がふたつの木材を繋ぐさまが、「夫婦仲をつなぐ」に例えられているんですね!
「かすがいにされた子どもは幸せかしら?」
どう思いますか?
状況によりますよね。
「子どものために我慢して夫婦を続ける」
こんなふうに思われるのは子供も嫌だと思います。
私の両親は、ものすごく不仲だった時期がありました。
夫婦喧嘩を見るのがしんどかったので、母に離婚をすすめたこともあります。
母は、「子どものために離婚しない」と言ってました。
「ためにって・・・別に離婚してくれていいんだけど」と思ってましたよ(・・;)
今は父が丸くなり、母のほうが強そうなので「子はかすがい」で結果的にはよかったです。
歳とともに関係が変わることもあるんですね。
「子ども」に関することわざは、「子はかすがい」の他にもたくさんあります。
中には「え?」っと思うようなことわざもあるんですよ。
一緒に見てみましょう!
「子ども」に関連することわざ
親の因果が子に報う
「親が悪い悪行を重ねたために、その子が罪もないのに災いを受ける」
「親の善悪は子に報う」「親の罪子に報う」ともいいます。
親が犯罪を起こしたりすると子どもは苦労しますよね。
この親にしてこの子あり
「親の資質や影響が子どもに及ぶことから、親が立派であるからこそ、子供も優秀である」
親が悪いから子供も悪くなるという意味で使われることも多いです。
子の心、親知らず
「子供をいつまでも幼いものと思い込んでいる親には、子供の本当の心や考えを察することはできない」
このことわざ、なんかグサッとくるものがあります。
思春期に入った我が子の心を察するのは難しいです。
自分が子どもの頃どうなったかな、と思い返すことが多くなりました。
「親の心子知らず」もありますよね。
親子でも、いや、親子だからこそわからないことがあるかもしれません。
負うた子を三年探す
「手近にあるものに気づかずに、あちこちを尋ね回ること」
「負うた子を7日尋ねる」ともいいます。
「メガネどこ~」って探してて、頭の上にあったみたいな状況が浮かびました^ ^
親擦れより友擦れ(おやずれよりともずれ)
「子どもにとっては、親から受ける影響よりも、友達からの影響のほうが大きい」
友達からの影響は大きいですが、なんだかんだ育った環境が1番影響を与えると思います。
「三つ子の魂百まで」ということわざもありますよね。
親はなくとも子は育つ
「実の親がなくても、子どもはなんとか育っていくものだ。世の中は冷たいようでも、それほど心配したものではない。なんとかなっていくものだ」
このことわざ、実家の母が言ってたのを思い出しました。
仕事で不在がちな母でしたが、言われてみれば普通に育ってます。
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
「子どもは親に似て、親の歩んだ道を歩む」
凡人の子はやはり凡人というたとえにも使います。
蛙の子は最初はおたまじゃくしで蛙には見えないけど、やがて蛙になることからこのことわざができました。
「蛙の子は蛙だってー、凡人でごめんよ~」
息子に言いました。
「大丈夫、ママさん凡人じゃないから」
「え!?そう?」
「ママさん、凡人じゃなくて変人だから」
・・・・・・。
はー、そうですか(T_T)
子宝脛が細る(こだからすねがほそる)
「子どもは宝だが、育てるために親はスネが細くなるほどの苦労をする」
子育ては苦労の連続ですが、その苦労を一瞬で消し去るほどの喜びもありますよね。
子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)
「親が子どもを思う気持ちのために、自分自身の自由を一生拘束される」
「三界」は、過去、現世、未来のことや、欲界、色界、無色界の全世界のことをいいます。
「首枷」は罪人の首にはめて自由を拘束する道具です。
首枷だとか拘束だとか怖い表現ですが、納得できることもあります。
子どもが大きくなっても心配は尽きませんから、肉体的拘束はなくなっても精神的拘束?はずっとされてるなーと思いました。
親の恩は子でおくる
「親から受けた恩はとても返せるものではない。自分が親となって子どもを育てることによって、親から受けた恩を返す」
親から受けた恩はとても返せませんよね。
我が子がいつか親になったらこのことわざを伝えてみようかな。
「あなたが産まれた時に親孝行はすでに終わってるからね」
息子と娘にはこのように伝えてあります。
まとめ
今回は、子はかすがいの意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
■子はかすがいの意味
- 子供に対する愛情のために、仲の悪い夫婦の間もつなぎとめられ、夫婦の縁が保たれるということ
■鎹(かすがい)とは
- ふたつの木材をつなぎとめるコの字型の釘
「子はかすがい」の夫婦は、子どもが巣立った後はどうなるのでしょう?
私は、夫の定年後を考えたら不安になります(T_T)
もしも、夫が家でずっとゴロゴロしていたら・・・。
うわー、絶対に嫌です(・_・)
夫婦ともに、老後の趣味は必要ですね!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆
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