「ぞっこんだ惚れこんでるよ」
「ぞっこんだね」
ぞっこん・・・?
どういう意味なのでしょうか?
由来も気になります。
今回は、「ぞっこん」の
- 意味
- 由来と漢字
- 類語
- 使い方
などをお伝えします!
「ぞっこんとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「ぞっこん」ってどんな意味?
「ぞっこん」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
ぞっこん
- 心の底から・すっかり
- 心の底から好きになるようす・心底から
※くだけた言い方
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「心の底から」「すっかり」「心の底から好きになるようす」が「ぞっこん」です。
「彼は彼女にぞっこんだ」の場合は、「彼は彼女を心の底から好きだ」という意味になります。
「ぞっこん」の漢字や由来は?
ぞっこんの由来
- 底根(そここん)が促音化され、「そっこん」になり、濁音化して「ぞっこん」
「ぞっこん」の由来は、「底根」だと言われています(諸説あり)。
1603年に刊行された日葡辞書(にっぽじしょ)に、「心底」の意味で「ソッコンヨリモウス」という例が見られます。
このことから「ぞっこん」は、「底根(そここん)」が促音化されて「そっこん」になり、濁音化して「ぞっこん」になったのではと考えられているようです。
※促音(そくおん:日本語の発音でつまる音のこと・仮名で書くときは、「っ」「ッ」のように、他の文字より小さく書く
漢字は「底根」のほかに、「属懇」と書かれていることもありますが、「属懇」は当て字であろうとのことでした。
国語辞典には、平仮名で「ぞっこん」と記載してあります。
「ぞっこん」の類語は?
- 心底(しんそこ:心の奥底)
- すっかり(ある状態になりきっているようす)
- 首ったけ(すっかり惚れこんで夢中なこと)
- のめり込む(ひとつのことに熱中して、そこから抜け出せなくなる)
- メロメロ(愛情におぼれたり酔ったりして、理性をすっかり失うようす)
- べたぼれ(すっかりほれこむこと)
- 熱をあげる(夢中になる)
- お熱(夢中になるさま・すっかりのぼせるさま)
- 入れあげる(好きなもののために、分別を欠いて多くのお金をつぎこむ)
- 熱中する(ねっちゅう:夢中になること)
- 夢中になる(むちゅう:そのことだけに集中して、ほかのことを忘れること)
- ご執心(しゅうしん:一つのことに心を奪われること)
- ハマる(とりこになる)
「特定のものや人に夢中になる」「強い愛情を感じる」「心の底からひきつけられる」などの意味を持つことばが、「ぞっこん」の類語です。
「ぞっこん」の使い方は?
- 彼は彼女にぞっこん惚れこんでいる
- あのぞっこんぶりは、今までの人とは違うね
- 奥さんのほうが旦那にぞっこんだったらしいよ
「心の底から好きになるようす」「心底から」を表すときに、「ぞっこん」を使いましょう!
ぞっこん:まとめ
今回は、「ぞっこん」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
ぞっこん
意味
- 心の底から・すっかり
- 心の底から好きになるようす・心底から
由来
- 底根(そここん)が促音化され、「そっこん」になり、濁音化して「ぞっこん」
「ぞっこん」は造語で、昔の流行語だと思っていました。
ふつうに辞書にのっている言葉だったんですね。
「あなたにぞっこんです」
「あなたが好きです」
「ぞっこん」のほうが、「心の底から好き」という気持ちが表現できます。
・・・が、若いかたは「ん?ぞっこん?」ってなるかもしれませんね( ̄▽ ̄;)
とにかく、「ぞっこん」の意味が分かってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆