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「格別」と」「別格」の違いはなに?意味は?「特別」はどうなの?

「格別」と「別格」って違いはあるの?

それとも同じ意味?

字が入れ替わっただけの「格別」と「別格」。

 
格別,別格,特別,違い-min
 
違いはあるのでしょうか?

辞書で違いを見てみると「特別」はどうなの?という疑問も出てきました。

 

今回は、

  • 「格別」と「別格」の違いと意味
  • 特別はどうなの?
  • 類語
  • 例文

など「格別」「別格」「特別」の違いについてお伝えします。

「どう違うの?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)

 

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「格別」と「別格」の違い

格別と別格の違い-min

 

「格別」と「別格」の違いはこちらになります。

 

  • 格別・・・ふつうとは違う(程度が大きいようす)
  • 別格・・・ふつうのものより優れている

 

ふつうと違う(程度が大きい)ものが「格別」で、ふつうより優れているものが「別格」です。

 

「ふつうではない」という意味はどちらも同じですが、「別格」は「格が違う、格上、ランクが上」で優れているものを表すという違いがあります。

 

では、よりわかりやすくするために意味を見ていきましょう!

 

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「格別」の意味

 

「格別」の意味はこちらになります。

 

格別の意味-min

 

■格別

  • 【形容動詞】ふつうとは違うようす・とくに程度が大きいようす
  • 【副詞】べつに・とりわけ

使い方:2は、あとに「ない」などのことばがくることが多い(例:格別行くこともないだろう)

出典:チャレンジ小学国語辞典

 

1の意味は、性質や状態をあらわす形容動詞です。

「今年の暑さは格別だ(今年はふつうとちがって暑い)」のように使います。

 

2の意味は、ほかの言葉の意味を詳しく説明する副詞です。

あとに「~ない」がつくことが多く、「格別行くこともない(とくに行かなくてもいい)」のように使います。

 

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「別格」の意味

 
「別格」の意味はこちらになります。
 

別格の意味-min

 

■別格

  • ふつうのものよりすぐれているものとして、特別なあつかいをするもの

出典:ベネッセ新修国語辞典

 

「横綱は別格だよ(横綱はふつうより優れているよ)」のように使います。

 

.

 

「格別」と「別格」の違いはわかってきましたが、もうひとつ気になることが出てきました。

 

「特別はどうなの?」

 

「格別」と「特別」は似ている気もします。

どんな違いがあるのでしょうか?

 

「特別」はどうなの?

 

「格別」と「特別」は以下の違いがあります。

 

  • 格別・・・普通とは違う(程度が大きい)
  • 特別・・・一般のものとちがって区別される

 

意味を見てみましょう。

 
特別,意味-min

 

■特別

  • 一般のものとはちがって区別されるようす・格別
  • それほど・たいして

2は、下に打消しのことばがくる

出典:現代標準国語辞典

 

意味のなかに「格別」がありますね。

「ふつうとは違う」という意味は「格別」と同じです。

 

「~ない」が下にくると「それほど~ではない(例:特別高くはない)」という使い方も、「格別」と似ています。

 

似ていますが、「特別」が「格別」と違っているのは「一般のものとちがって区別される」という点です。

 

次の例文で考えるとわかりやすくなります。

 

「あなたにだけ特別に教えてあげるね」

 

これは、「ほかの人には教えないけど、あなたにだけ教えるよ」という「ほかの人との区別」です。

では、この文章を「格別」に変えたらどうなるでしょうか。

 

「あなたにだけ格別に教えてあげるね」

 

こんな使い方はしませんよね。

「特別」は「一般のものとちがって区別」と、覚えておきましょう!

 

余談ですが「あなただけに特別に教えてあげるね」と、言われたらどう思いますか?

私なら「そんなこと言ってほかにも教えてるだろ」って思ってしまいます。

 

「ここだけの話だけどさ・・・」も同じで、「ここだけ」が何か所もあるに違いないと( ̄▽ ̄;)

 

類語はなにがある?

格別,別格,類語-min

 

「格別」「別格」「特別」の類語は以下になります。

 

■「格別」の類語

  • 格段(かくだん・ものごとの程度に大きな違いがあること・段違いであること)

 

「格別に暑い」「各段に暑い」、どちらを使っても違和感ありませんね。

 

■「別格」の類語

  • 格が違う

※格・・・地位や身分、価値などからみた位置づけ

 

「あの問題が解けるなんて、やっぱりあの人は格が違うね」

「あの問題が解けるなんて、やっぱりあの人は別格だね」

 

どちらを使っても「ふつうより優れている」ことを表すことができます。

 

■特別

  • 特殊(ふつうとは、とくに違っていること)

 

「これは特殊な事例です」

「これは特別な事例です」

 

どちらも、「ふつうではないこと」を表す時に使います。

 

例文を見てみよう!

例文-min

 

「格別」「別格」「特別」の例文はこちらになります。

 

■「格別」の例文

  • 平素は格別のお引き立てを賜り(たまわり)厚くお礼申し上げます

 

「いつも特別にひいきいしてくださり本当にありがとうございます」という意味です。

 

■「別格」の例文

  • 彼の存在感は別格だった

 

「彼の存在感はふつうより優れていた(ふつうの人よりすごい存在感だった)」という意味になります。

 

■「特別」の例文

  • 今日は特別な日なのでケーキを買って帰ろう

 

「ふつうとは違った日なので、ケーキを買って帰ろう」という意味です。

 

まとめ

格別と別格と特別の違いまとめ-min

 

今回は、「格別」「別格」「特別」の違いなどをお伝えしました。

以下がまとめになります。

 

■「格別」「別格」「特別」の違い

  • 格別・・・ふつうとは違うようす・とくに程度が大きいようす
  • 別格・・・ふつうのものより優れているものとして、特別なあつかいをするもの
  • 特別・・・一般のものとはちがって区別されるようす

 

違いがわかりましたね(*^^)

あなたは正しい使い方をしていましたか?

 

わたしは「別格」の使い方を間違ってました。

「今日の暑さは別格だね!」って使ったりしてたんです。

 

「別格」はふつうのものより優れているものに使いますから、間違った使い方でしたね( ̄▽ ̄;)

「格」と「別」、漢字が入れ替わるだけで意味が違うとか、ややこしいです((+_+))

 

とにかく、違いがわかってすっきりしました!

「格別」「別格」「特別」、正しく使っていきましょう(*^^)v

 

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

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