「病院を三件まわった」
「病院を三軒まわった」
どちらが正しいのでしょうか?
それともほかの数え方が?
件と軒の違いや使い分けが気になります。
今回は、「件」「軒」の
- 意味と違い
- 使い分け(病院・店・家の数え方)
などをお伝えします!
「件と軒どっち?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「件」「軒」ってどんな意味?違いは?
「件」「軒」の意味はこちらになります。
件(けん)
出典:現代標準国語辞典
- 事がら(例:その件は解決した)
- 事がらなどを数える語(例:五件の事故)
参考:現代標準国語辞典
「事がら・事がらなどを数える語」が「件」です。
軒(けん)
出典:現代標準国語辞典
- 戸数を数えることば(例:五軒)
- 屋号などに使うことば(例:来々軒)
参考:現代標準国語辞典
「戸数(家の数)を数えることば・屋号などに使うことば」が「軒」です。
件は「事がらなどを数える」、軒は「家や店などを数える」という違いがあります。
「件」と「軒」の使い分けは?病院・店・家の数え方は?
病院の数え方
病院の数え方は「~軒」「~院」です。
「三軒の病院をまわりました」「三院を比較してみます」など。
「県内のの病院数は1000施設」のように、「施設」と数えることもありますが、ふつうの会話は「~軒」でいいかと思います。
また、「〇か所の病院で」のように、場合によっては「箇所」を使うことも。
店の数え方
店は「~軒」「~店」「~店舗」と数えます。
家の数え方
家の数え方は「~軒」「~棟」「~戸」があります。
国語辞典には、
- 戸(こ):家を数えることば・戸数を数えることば
- 棟(とう):大きな建物・建物を数えることば・むねの長い、大きな建物・むねの長い、大きな建物を数えることば
参考:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
このように書いてありました。
ちなみに、学校の数え方は「一校」「二校」です。
まとめ:件と軒の漢字について
今回は、「件」と「軒」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
件・軒
件の意味
- 事がら(例:その件は解決した)
- 事がらなどを数える語(例:五件の事故)
軒の意味
- 戸数を数えることば(例:五軒)
- 屋号などに使うことば(例:来々軒)
漢字辞典で「件」「軒」を見てみます。
件 ケン
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ひと」と「よりわける」を合わせた字
- ものごとを区別するという意味を表し、のちに、区別できる「ことがら」という意味に使う
意味
- ことがら・できごと(例:用件・事件・物件)
- ものごとをかぞえることば(例:一件)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「ひと」と「よりわける」で、ものごとを区別する、のちに区別できる「ことがら」という意味になったとのこと。
軒 ケン・のき
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「くるま」と「高くあがる」を合わせた字
- おおいが高くそりあがった車という意味を表す。
- のちに、「のき」という意味に使う
意味
- のき・ひさし(例:軒先)
- 家をかぞえることば(例:軒数・一軒)
- 屋号や雅号に使うことば
- たかい・たかくあがる
参考:チャレンジ小学漢字辞典
なりたちは「車」だったんですね(*''▽'')
なぜそれが「のき」につながったのか・・・?
とにかく、「件」と「軒」の意味と違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆