言葉

「古色蒼然」とはどんな意味?語源は?類語も見てみよう!

古色蒼然の意味

 

「古色蒼然としたたたずまい」

「古色蒼然たる建物」

 

こしょくぞうぜん・・・?

どういう意味なのでしょうか?

語源も気になります。

 

今回は、「古色蒼然」の

  • 意味
  • 語源
  • 類語
  • 使い方

などをお伝えします!

 

「古色蒼然とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')

 

「古色蒼然」ってどんな意味?

 

「古色蒼然」の意味はこちらになります。

 

古色蒼然,意味,辞書

出典:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典

 

古色蒼然(こしょくそうぜん)

  • 年月をへて、いかにも古びているようす
  • (建物などが)いかにも古そうなようす
  • (考え・説などが)古めかしい
  • いかにも古めかしいようす
  • 古めかしく趣きのあるさま

参考:現代標準国語辞典・三省堂国語辞典・goo辞書

 

「(建物などが)いかにも古そうなようす」「(考え・説などが)古めかしい」「古めかしく趣きのあるさま」のが「古色蒼然」です。

 

スポンサーリンク

「古色蒼然」の語源は?

古色蒼然,語源

出典:ポケット版四字熟語辞典

 

古色蒼然の出典は、中国の謝肇淛 (しゃちょうせい) が書きあらわした随筆「五雑俎(ござっそ)」です。

 

「五雑俎(ござっそ)」は、明代の政治・経済・文化・科学などを、天・地・人・事・物の5類に分けて考証したもので、その中の「人部三」に「古色蒼然」が記されています。

 

「古色」と「蒼然」の言葉の意味から語源を見てみましょう。

 

古色蒼然の語源

  • 古色:年月がたって出てきた古びた色やようす・古びた色つやや趣き
  • 蒼然:古くなったようす・古くなって色あせたさま

 

古色(こしょく)

古色とは

出典:ベネッセ新修国語辞典

  • 年月がたって出てきた古びた色やようす

参考:ベネッセ新修国語辞典

 

蒼然(そうぜん)

蒼然,意味

出典:ベネッセ新修国語辞典

  1. 古くなったようす(例:古色蒼然)
  2. うす暗いようす(例:暮色蒼然)

参考:ベネッセ新修国語辞典

 

「古色」は「年月がたって出てきた古びた色やようす・古びた色つやや趣き」、「蒼然」は「古くなったようす・古くなって色あせたさま」という意味があります。

 

ふたつの言葉の意味が合わさって、「年月がたって古びたようす」を表したのが「古色蒼然」です。

 

スポンサーリンク

「古色蒼然」の類語は?

古色蒼然の類語

 

古色古香(こしょくここう)

  • 書物などが古くなり、優雅な趣きのあること

 

書物などが古くなり、独特の色や香りを漂わせて趣きのあるようすを表したのが「古色古香」です。

 

「古色蒼然」の使い方は?

古色蒼然,使い方

 

古びて趣きのある「古色蒼然」

  • 京都で古色蒼然たる寺院を見て感動した
  • 古色蒼然としたたたずまいの建物だ

 

考えや説などが古めかしい「古色蒼然」

  • 私の会社の体質は古色蒼然たるものだよ

 

「年月をへて、いかにも古びているようす」「古めかしく趣きのあるようす」「考えや説などが古めかしい」を表すときに「古色蒼然」を使いましょう!

 

まとめ:古色蒼然の漢字について

古色蒼然とは?

 

今回は、「古色蒼然」の意味などをお伝えしました。

以下がまとめになります。

 

古色蒼然(こしょくそうぜん)

  • 年月をへて、いかにも古びているようす
  • (建物などが)いかにも古そうなようす
  • (考え・説などが)古めかしい
  • いかにも古めかしいようす
  • 古めかしく趣きのあるさま

 

漢字辞典で「古」「色」「蒼」「然」を見てみます。

 

古 コ・ふる(い)・ふる(す)・いにしえ

古色蒼然,古,漢字のなりたちと意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • かざりをつけてまつってある祖先の頭蓋骨をえがいて、つくった字
  • 干からびてかたくなったもののことから、「ふるい」という意味を表す

意味

  1. ふるい・ふるくなった(例:古風・古本・中古)
  2. むかし・いにしえ・むかしの(例:古代・古墳・考古)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

なりたちは、飾りをつけてまつってある先祖の頭蓋骨です。

干からびてかたくなったもののことから、「ふるい」という意味を表しています。

 

色 ショク・シキ・いろ

古色蒼然,色,漢字のなりたちと意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「ひと」と「まじわる」を合わせた字
  • 男女がたがいに思う気持ちという意味を表す
  • のちに、「いろどり」という意味を表す

意味

  1. いろ・いろどり(例:色紙・色彩・原色)
  2. 顔色・顔だち・顔つき(例:喜色・憂色・容色)
  3. もののありさま・ようす・かたち(例:脚色・景色・特色)
  4. 男と女がたがいに思う気持ち・欲情(例:好色)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

「ひと」と「まじわる」で、「男女がたがいに思う気持ち」という意味を表したのがなりたちです。

「いどどり」の意味のほうがあとだったんですね。

 

蒼 ソウ・あお

古色蒼然,蒼,漢字のなりたちと意味

出典:旺文社標準漢和辞典

なりたち

  • 「草」と「あおい」を合わせて、草の青い色の意を表す

意味

  1. あお・あおい・草の青い色
  2. しげる・草がしげること
  3. 年老いたさま
  4. 頭髪に白髪のまじっているさま
  5. あわてるさま
  6. うす暗いさま

参考:旺文社標準漢和辞典

 

「草」と「あおい」で、草の青い色の意味を表したのがなりたちです。

 

然 ゼン・ネン

古色蒼然,然,漢字のなりたちと意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「ひ」と「もえあがる」を合わせた字
  • 火がもえあがるという意味を表す
  • のちに「そのとおりである」という意味に使う

意味

  1. そのとおりである(例:自然・天然・当然)
  2. ありさま・状態をあらわすことば(例:公然・全然・平然)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

「ひ」と「もえあがる」で、火がもえあがるという意味を表したのがなりたちです。

 

とにかく、「古色蒼然」の意味が分かってスッキリしました!

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

-言葉

© 2024 ママが疑問に思うコト