「かつて行ったことがある」
「かつて見たことがない」
かつて・・・?
どういう意味なのでしょうか?
漢字も気になります。
今回は、「かつて」の
- 意味
- 漢字
- 類語
- 例文
などをお伝えします!
「かつてとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「かつて」ってどんな意味?
「かつて」の意味はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
かつて(曽て・嘗て)
- 今までに・あるとき
- (あとに否定のことばをともなって)まったく・全然
- 過去のあるときに・今までに・以前
- 今までまったく
- 前のある時・昔
- 今までに一度も
※あらたまった言い方
※「かって」はくだけた言い方
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「過去のあるときに・今までに・以前」「(あとに否定のことばをともなって)今までまったく・今までに一度も」が「かつて」です。
「かつて」の漢字は?
かつての漢字は「曽て」「嘗て」です。
漢字辞典を見てみます。
曽 ソウ・ゾ・(ソ)・(かつ-て)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「お湯をわかす部分」に「穴のあいている中敷き」を置き、「ゆげの形」を加えた、米をむすうつわの形をえがいてつくった字
- のちに「かつて」という意味に使う
意味
- かつて・これまでに・以前に(例:未曾有)
- かさなる・かさねる
参考:チャレンジ小学漢字辞典
米をむすうつわの形がなりたちです。
「かつて・これまでに・以前に」という意味があります。
嘗 (ショウ)・(な-める)・(かつ-て)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
意味
- なめる・味をみる
- かつて・これまでに
- こころみる・ためしてみる
- 秋の祭り
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「かつで・これまでに」という意味があります。
「曽」「嘗」の読み「かつ-て」は、細字で示されていますね。
出典:チャレンジ小学漢字辞典
「曽て」「嘗て」を「かつて」と読むのは、常用漢字表の「読み方」ではなくて、それ以外のよく使われる読み方です。
国語辞典には▽と▼で示されていました。
出典:ベネッセ新修国語辞典
出典:ベネッセ新修国語辞典
「曽」は常用漢字、「嘗」は常用漢字外です。
「曽」は、常用漢字だけど、「曽」「嘗」ともに「かつて」は常用漢字表の「読み方」にはない。
なんだかややこしいですね( ̄▽ ̄;)
「常用漢字でなはい漢字は、その語を書くときに無理に使わなくてもよいことが多くある」とのこと。
どちらにしても、「かつて」と平仮名で書くのが一般的かと思います。
「かつて」の類語は?
以前のかつて
- いつぞや(いつだったか・いつか・この間)
- 以前(いぜん:それより前・ずっと前・昔)
- 前に(まえ:今より以前)
- 先に(さき:その時より前)
- 今までに
一度もないのかつて
- 未曾有(みぞう:今までに一度も起こったことがないこと)
未曾有(みぞう)の意味は?語源や類語、例文も見てみよう!
「未曾有の災害」 「未曾有の事件」 ニュースなどで目にすることのある「未曾有(みぞう)」。 聞き慣れない言葉ですよね。 私は「曾」の漢字も読めませんでした(・・; &nbs ...
続きを見る
「かつて」の使い方は?
以前のかつて
- かつての名選手
- かつて行ったことがある
- かつて見たことのある絵
一度もないのかつて
- こんなに美しい絵はかつて見たことがない
- いまだかつて病気をしたことがない
- かつてない大事故
「一度もない」の意味の「かつて」は、あとに「ない」などの否定のことばがきます。
かつて:まとめ
今回は、「かつて」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
かつて(曽て・嘗て)
- 今までに・過去のあるときに・以前
- (あとに否定のことばをともなって)今までまったく・全然・今までに一度も
「かつてのライバル」
「かつて大流行した」
など、「以前」をあらわす「かつて」。
「かつてないスピード」
「かつてないほど充実した」
「かつて見たことがない」
など、あとに否定のことばをつけて「今までに一度も(ない)」の「かつて」。
「かつて」を「かって」と書いたり読んだりするかたもいらっしゃるようです。
〔カッテ〕は誤読から生まれたものです。放送では〔カツテ〕を使いましょう。
伝統的な日本語では〔カツテ〕が正しく、室町時代の日本語をローマ字で記した史料にもちゃんと〔カツテ〕と発音するように書かれています。
小さい「っ」の「かって」は「誤読から生まれたもの」で、伝統的な日本語では「かつて」が正しいとのことでした。
とにかく、「かつて」の意味が分かってスッキリです!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆