「依怙贔屓をする上司」
「先生は、露骨にえこひいきをする」
えこひいき・・・?
どういう意味なのでしょうか?
語源も気になります。
今回は、「依怙贔屓」の
- 意味
- 語源
- 類語
- 対義語
- 使い方
などをお伝えします!
「依怙贔屓(えこひいき)とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「依怙贔屓(えこひいき)」ってどんな意味?
出典:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
依怙贔屓(えこひいき)
- 自分の好きな人や関係の深い人だけ、よいあつかいをすること
- 自分が気に入っている人だけをとくにかわいがること
- 好きな人だけをとくにかわいがること
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「自分が気に入っている人だけを、とくにかわいがること」が「依怙贔屓」です。
「依怙贔屓(えこひいき)」の語源は?
出典:ポケット版四字熟語辞典
依怙贔屓の語源
- 依怙(えこ):特定のものだけをひいきにすること
- 贔屓(ひいき):気に入ったものに特別に目をかけて、便宜をはかること
参考:ポケット版四字熟語辞典
依怙(えこ)・古語
出典:旺文社古語辞典
- 一方にかたよって肩をもつこと
- えこひいき
参考:旺文社古語辞典
依怙(えこ)は「一方にかたよって肩をもつこと」「特定のものだけをひいきにすること」という意味があります。
贔屓(ひいき)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- 自分の気に入ったものを、とくにかわいがったり、よいあつかいをすること・また、そうする人
参考:チャレンジ小学国語辞典
贔屓(ひいき)は、「自分の気に入ったものを、とくにかわいがったり、よいあつかいをすること」です。
「依怙(特定のものだけをひいきにすること)」と「贔屓(気に入ったものに特別に目をかけて、便宜をはかること)」がくっついて、「依怙贔屓(自分が気に入っている人だけをとくにかわいがること)」につながっています。
「依怙贔屓」の類語は?
- 依怙偏執(えこへんしゅう:自分が気に入った相手だけに味方すること)
- 不公平(ふこうへい:人や物事のあつかい方・処置の仕方が、一方にかたよっていて公平でないこと)
- (身びいき(自分に関係のある人を特別にひいきすること)
- 特別扱い
「あつかいが一方にかたよっている」などの意味を持つことばが「依怙贔屓」の類語です。
「依怙贔屓」の対義語は?
- フェア(公平で正しいこと)
- 公平(こうへい:一方にかたよらないこと・えこひいきがないこと)
- 一視同仁(いっしどうじん:すべての人を、区別しないで同じように愛すること)
- 公明正大(こうめいせいだい:公平で、やましいところがなく、正しくりっぱなこと)
- 偏りのない
- 分け隔てなく
「一方にかたよらない」などの意味を持つことばが「依怙贔屓」の対義語です。
「依怙贔屓」の使い方は?
- 先生は女子を依怙贔屓する
- 上司が依怙贔屓するので、仕事がやりにくい
- 兄ばかりかわいがって、依怙贔屓だ
「一方に心をかたむけ、公平でない」ときに「依怙贔屓」を使いましょう!
まとめ:依怙贔屓の漢字について
今回は、「依怙贔屓」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
依怙贔屓(えこひいき)
意味
- 自分の好きな人や関係の深い人だけ、よいあつかいをすること
語源
- 依怙(えこ):特定のものだけをひいきにすること
- 贔屓(ひいき):気に入ったものに特別に目をかけて、便宜をはかること
漢字辞典で「依」「怙」「贔」「屓」を見てみます。
依 イ・エ・(よ-る)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ひと」と「よりそう」を合わせた字
- 人と人がよりそっていることから、「よる」という意味を表す
意味
- よる・よりどころにする・たよる(例:依存・依頼)
- そのまま・もとのまま(例:依然)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「ひと」と「よりそう」で、人と人がよりそっていることから「よる」という意味を表したのがなりたちです。
怙 コ・たの-む
出典:旺文社標準漢和辞典
意味
- たのむ・たよる・たよりにする
- 父の別な呼び方
- 父母・両親
参考:旺文社標準漢和辞典
贔 ヒイ・ヒ
出典:旺文社標準漢和辞典
- 目をかけて、人をひきたてる
参考:旺文社標準漢和辞典
屓 キ
出典:旺文社標準漢和辞典
- ひじょうに力を出す
参考:旺文社標準漢和辞典
「贔」という字に、「目をかけて、人をひきたてる」という意味があります。
とにかく、「依怙贔屓」の意味が分かってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆