「願わくば、もう一度会えますように」
「願わくば、この幸せが続いてほしい」
願わくば・・・?
どういう意味なのでしょうか?
類語や使い方も気になります。
今回は、「願わくば」の
- 意味
- 古語
- 類語
- 使い方
などをお伝えします!
「願わくばとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「願わくば」ってどんな意味?
出典:三省堂国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
願わくは
- 願うところは
- どうか
- できることなら
※「願うところ」という意味の「願わく」に、副助詞「は」がついたもの
※参考:「ねがわくば」ともいう
参考:三省堂国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「願うところは」「どうか」「できることなら」が「願わくば」です。
国語辞典には「願わくは」とあり、「願わくば」ともいうと書いてありますね。
「願わくは」が本来の言い方で、「願わくば」は、あとから生まれた言い方だそうですよ。
古語の「願わくば」は?
出典:旺文社古語辞典
願はくは・古語
動詞「願ふ」のク語法「ねがはく」に系助詞「は」のついたもの
- 願うことには
- どうか
- なにとぞ
※ク語法:「動詞・助動詞の活用形」+「く」の形で名詞化する用法
参考:旺文社古語辞典
古文で「願わくば」が使ってあると、とても切実な思いが伝わってくる気がします。
「願わくは花のしたにて春死ぬなむそのきさらぎの望月のころ」
西行が書いた和歌です。
現代語訳は、
「望み願うことは、桜の花の下で、春のただ中に死にたいということだ。しかも、出家の身として、仏陀の縁に導かれ、釈尊入滅の日、陰暦二月十五日の満月のころに」
このようになります。
桜を愛した歌人である西行が、僧としてお釈迦様の亡くなられた日に自分も臨終を迎えたいという気持ちを詠んだ歌です。
「願わくば」の類語は?
- どうか(どうぞ・なにとぞ)
- なにとぞ(どうか・どうぞ・ぜひ)
- 望むらくは(願うところは・望むことには)
- できることなら
「願望や希望を叶えたいときに使う言葉」が、「願わくば」の類語です。
「願わくば」の使い方は?
- 願わくば、もう一度彼に会えますように
- 願わくば、あなたがいっそうの喜びを感じられんことを
- 願わくば、これからも二人の幸せが続きますように
「こうであってほしい」など、願望や希望を伝えるときに「願わくば」を使いましょう!
まとめ:願わくばの漢字について
今回は、「願わくば」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
願わくは
- 願うところは
- どうか
- できることなら
※「願うところ」という意味の「願わく」に、副助詞「は」がついたもの
※参考:「ねがわくば」ともいう
漢字辞典で「願」を見てみます。
願 ガン・ねが(う)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「あたま」と「おおきい」を合わせた字
- おおきな頭という意味を表す
- のちに「ねがう」という意味に使う
意味
- ねがう・たのむ・のぞむ(例:願望・志願・悲願)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「あたま」と「おおきい」で、大きな頭という意味を表したのがなりたちです。
そこからどのように、「ねがう」という意味になったのか気になります。
とにかく、「願わくば」の意味が分かってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆