「必要事項をめいきする」
「教訓をめいきする」
「明記」「銘記」どちらを使うのでしょうか?
違いや使い分けが気になります。
今回は、「明記」「銘記」の
- 意味
- 違い
- 類語
- 使い分け
をお伝えします!
「明記と銘記の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「明記」「銘記」ってどんな意味?
明記
出典:チャレンジ小学国語辞典
- はっきり書くこと
- きちんと書き記すこと
- はっきりと書きしるすこと
参考:チャレンジ小学国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「はっきり書くこと」「きちんと書き記すこと」が「明記」です。
銘記
出典:チャレンジ小学国語辞典
- しっかりと心に刻んで忘れないこと
- しっかりと心にとめて忘れないこと
- 心にしっかりきざみつけて、忘れないこと
参考:チャレンジ小学国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
「心にしっかりきざみつけて忘れないこと」が「銘記」です。
「明記」「銘記」の違いは?
明記と銘記の違い
- 明記:はっきりと書く
- 銘記:(心に)刻みこむ
明記は「はっきり書く」、銘記は「心に刻みこむ」という違いがあります。
漢字辞典を見てみましょう。
明 メイ・ミョウ・(ミン)・あか(るい)・あか(るむ)・あか(らむ)・あき(らか)・あ(ける)・あ(く)・あ(くる)・あ(かす)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「日」と「月」を合わせた字
- 「あかるい」という意味を表す
意味
- あかるい(例:明暗・明朗・透明)
- あきらか・はっきりしている(例:明確・明白・判明)
- あかり(例:照明・灯明)
- かしこい(例:賢明・聡明)
- はっきりさせる(例:証明・説明)
- あくる・夜があける・つぎの(例:明日・明年)
- むかし・中国をおさめて王朝の一つ(例:明国)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「日」と「月」で、「あかるい」を表したのがなりたちです。
「はっきりしている」「はっきりさせる」という意味があります。
銘 メイ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「金属」と「なまえ」を合わせた字
- 金属に名をきざむという意味を表し、「金属や石にきざみつけた文章」という意味にも使う
意味
- 金属や石にきざみつけた文章(例:銘文・碑銘)
- 金属製品・陶器・磁気などにはりつけた作者の名(例:無銘)
- 心にきざみつける(例:銘記・感銘)
- 上等の・有名な(例:銘菓・銘柄・銘茶)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「金属」と「なまえ」で、金属に名をきざむという意味を表したのがなりたちです。
「心にきざみつける」という意味があります。
そういえば、「感銘(かんめい:深く感動して忘れないこと)」もこの漢字ですね。
記 キ・しる(す)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- ことば」と「しるす」を合わせた字
- ことばを「かきしるす」という意味を表す
意味
- しるす・かきつける(例:記入・記録・筆記)
- かいたもの・文書(例:伝記・日記)
- しるし(例:記号・記章)
- おぼえる(例:記憶・暗記)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「ことば」と「しるす」で、ことばを「かきしるす」という意味を表したのがなりたちです。
こうして漢字の意味を見てみると、違いがわかりやすいですね(*'▽')
「明記」「銘記」の類語は?
はっきり書く「明記」
- はっきり示す
- 明示(めいじ:はっきり示すこと)
「はっきり書く・はっきり示す」などの意味を持つことばが「明記」の類語です。
心に刻みこむ「銘記」
- 心にきざむ
- 心がける
- 心にとめる
- 記憶にとどめる
- 胸にきざむ(忘れないように、しっかりと覚えこむ)
- 肝に銘じる(きもにめいじる:心に深くきざみつけて、忘れないようにする)
- 脳裏に焼き付ける
- 留意する(りゅうい:心にとめて、気をつけること)
「強く思い、忘れないようにする」などの意味を持つことばが「銘記」の類語です。
「明記」「銘記」の使い分けは?
出典:ベネッセ新修国語辞典
はっきり書く「明記」
- 持ち物に氏名を明記する
- 必要事項を明記する
- 製造年月日を明記する
参考:ベネッセ新修国語辞典
心に刻みこむ「銘記」
- 偉人の名言を心に銘記する
- 教訓を強く銘記する
- 心に銘記して忘れない
- 先生の教えを銘記する
- 恩師のことばを心に銘記する
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典・チャレンジ小学漢字辞典
はっきり書くときは「明記」、心に刻みこむときは「銘記」を使いましょう!
「明記」「銘記」まとめ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
今回は、「明記」と「銘記」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
明記・銘記
明記の意味
- はっきりと書きしるすこと
- きちんと書き記すこと
銘記の意味
- しっかりと心に刻んで忘れないこと
違い
- 明記:はっきりと書く
- 銘記:(心に)刻みこむ
「明記」は「はっきりと書く」、「銘記」は「心に刻みこむ」という違いがあることがわかりました。
「書く」ことを表すときに、「明記」とこんがらがりそうなことばに「記載」があります。
記載(きさい)
出典:ベネッセ新修国語辞典
- あることを書物や書類などに書いてのせること
参考:ベネッセ新修国語辞典
「記載」の類語は「掲載(けいさい)」です。
「明記」は「はっきりと書く」、「記載」は「書物などに書いて載せる」という違いがあります(*'▽')
とにかく、「明記」「銘記」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆