「私が言うのもおこがましいのですが・・・」
「差し出がましいことを言ってすみません」
どちらも似たような場面で使われる言葉です。
どんな違いがあるのでしょうか?
今回は、
- 「おこがましい」の意味
- 「おこがましい」と「差し出がましい」の違い
- 「厚かましい」は?
など、「おこがましい」「差し出がましい」についてお伝えします。
「違いは?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「おこがましい」の意味
「おこがましい」の意味はこちらです。
- 出しゃばっていて生意気なようす
- 身のほど知らずであるようす
出典:チャレンジ小学国語辞典
- 身のほど知らずだ
出典:ベネッセ新修国語辞典
「おこがましい」=出しゃばっていて生意気・身のほど知らず
「身のほど知らずですが・・・」「でしゃばってすみませんが・・・」という意味あいで、自分をへりくだる時に使われることが多いです。
「おこがましいは他人に対して使えないの?」
そんなことはありません。
辞書の例文で、他人に対して使われていました。
「委員長になりたいなんておこがましい人だ」
出典:ベネッセ新修国語辞典
ですが、他人に使うと相手を見下した「身のほど知らず」という悪口になります。
他人に対しては使わないほうが無難ですね(*^^)
「おこがましい」と「差し出がましい」の違い
まずは、「差し出がましい」の意味を見てみましょう。
- でしゃばっていて、余計なことをするようす
出典:現代標準国語辞典
- よけいなことや出しゃばったことを言ったりしたりするようす
出典:ベネッセ新修国語辞典
「差し出がましい」=でしゃばっていて余計なことを言ったりしたりするようす
「おこがましい」「差し出がましい」は、「出しゃばっている」という意味は共通です。
辞書に記載されている意味を見てみると、以下の違いがありました。
■「おこがましい」と「差し出がましい」の違い
- おこがましい=生意気で身のほど知らず
- 差し出がましい=余計なことを言ったりしたりする
使い分けるとしたら、
- 「身のほど知らず(生意気)ですみません」の時は「おこがましい」
- 「出しゃばってすみません」の時は「差し出がましい」
になるかと思います。
調べていくうちに、「厚かましい」も気になってきました。
「厚かましいお願いですみません」などと使いますよね。
「おこがましい」や「差し出がましい」と似てる意味なのでしょうか?
「厚かましい」はどうなの?
「厚かましい」の意味はこちらです。
- 遠慮したりはじたりする気持ちがないようすだ
- ずうずうしい
出典:現代標準国語辞典
「厚かましい」=恥じたり遠慮がない・ずうずうしい
「おこがましい」と「差し出がましい」が出しゃばりなのに対して、「厚かましい」は図々しい様子を表します。
まとめ
今回は、「おこまがしい」と「差し出がましい」の意味や違いをお伝えしました。
以下がまとめになります。
■「おこまがしい」の意味
- 出しゃばっていて生意気なようす
- 身のほど知らずであるようす
■「差し出がましい」の意味
- よけいなことや出しゃばったことを言ったりしたりするようす
■「おこまがしい」と「差し出がましい」の違い
- おこがましい・・・生意気で身のほど知らず
- 差し出がましい・・・余計なことを言ったりしたりする
「おこがましい」と「差し出がましい」を使う時は注意が必要です。
「差し出がましい(余計なこと)ことを言うようだけど、ダイエットしたほうがいいんじゃない?」
こんなことを言われたらカチンときますよね(・・;)
たとえ言ってることが正論だとしても、「余計なことだと思うなら言わなきゃいいのに」となります。
これは極端な例ですが、へりくだったように見せかけて失礼なことを言わないようにしましょう!
自分を下げつつ、相手に敬意を示す使い方がベストです(*^^*)