「かかわると大変だよ」
「それにかかわる事柄は」
どっちの「かかわる」と使えばいいのでしょう?
今回は、
「関わる」と「係わる」について
- 意味
- 違い
- 使い分け
などをお伝えします!
「どっちを使う?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「関わる」と「係わる」の意味は?
「関わる」と「係わる」の意味はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語辞典
「関わる」「係わる」
- 関係する
同じ意味ですね♪
漢字辞典も見てみます。
出典:チャレンジ小学漢字辞典
関(カン・せき)
- かかわる。たずさわる。
例:関係。関連。相関。
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「関」は、「もん」と「つらぬく」を合わせた字です。
門にかんぬきをかけてとざすという意味を表し、のちに「せき」という意味に使ったとのこと。
出典:チャレンジ小学漢字辞典
係(ケイ・かか(る)・かかり)
- かかる。かかわりをもつ。
例:関係。
「係」は、「ひと」と「つながる」を合わせた字です。
人がつながってかかわりを持つ、「かかる」という意味を表します。
「かかわる」「かかわりをもつ」、どちらも同じような意味の漢字です。
「関わる」と「係わる」の違いは?
「関わる」と「係わる」の違いはこちらになります。
- 関わる・・・常用漢字
- 係わる・・・常用漢字ではない
常用漢字は、「一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の目安」です。
文化庁による「常用漢字表」を見てみましょう。
関(カン・せき・かかわる)
画像:文化庁「常用漢字表」を加工して引用
読みに「カン・せき・かかわる」とあります。
係(ケイ・かかる・かかり)
画像:文化庁「常用漢字表」を加工して引用
こちらは「ケイ・かかる・かかり」です。
「かかわる」ではありませんね。
「係わる」を使ってはいけないということではありませんが、学校の国語で習う「かかわる」は、常用漢字の「関わる」です。
「関わる」と「係わる」の使い分けは?
使いわけで迷った時は、常用漢字の「関わる」を使っておけば間違いありません。
常用漢字表に記載されていたのは「係わる(かかわる)」じゃなくて「係る(かかる)」です。
辞書を見てみます。
出典:現代標準国語辞典
係る(かかる)
- つながりをもつ。かかわる。
- あとの語句につながる
参考:現代標準国語辞典
「係る(かかる)」は「つながりをもつ・かかわる」という意味があります。
出典:現代標準国語辞典
関わる(かかわる)と係る(かかる)の使い分けは、辞書の例文が参考になります。
関わる(かかわる)
- クラス全体に関わる出来事
- つまらないことにいつまでも関わらないほうがいい
参考:チャレンジ小学国語辞典
係る(かかる)
- 本件に係る連絡先
- 人命に係るできごと
- 本件に係る事項
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
「係る(かかる」は、公的な文章で使われることが多い言葉です。
堅苦しい響きですから、日常で使う機会はほぼないかと思います。
「関わる」「係わる」のまとめ
今回は、「関わる」と「係わる」の意味や違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
「関わる」「係わる」
- 意味はどちらも「関係する」
- 「関わる」は常用漢字で「係わる」は常用漢字ではないという違いがある
- 常用漢字の「係る(かかる)」も、「かかわる」という意味がある
- 「かかわる」で迷ったら「関わる」を使う
なりたちが「ひと」と「つながる」の「係」。
こちらの字のほうが、人とのつながりをより感じます。
どちらを使うか迷ったら、常用漢字の「関わる」を使ってください(*^^)v
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆