「べらぼうに可愛い」
「べらぼうめ!」
べらぼう・・・?
どういう意味なのでしょう?
いい意味なのか悪い意味なのか。
語源も気になります。
今回は、
- 「べらぼう」の意味
- 「べらぼう」の語源
- 「べらぼう」の類語
- 「べらぼう」の使い方
などをお伝えします!
「べらぼうとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「べらぼう」ってどんな意味?
「べらぼう」の意味はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語辞典・三省堂国語辞典
箆棒(べらぼう)
- 程度がはなはだしいようす
- 人をののしるときに言うことば
- ばか
- ひじょうに度が過ぎるようす・めちゃめちゃ
参考:ベネッセ新修国語辞典・三省堂国語辞典
「程度がはなはだしい・めちゃめちゃ」「相手をののしるときに言うことば(ばか)」が『べらぼう』です。
「はなはだしいとは?」
はなはだしいは、「これ以上ないほどだ」「ひどい」という意味です。
はなはだしい
出典:三省堂国語辞典
- これ以上ないほどだ
- ひどい
参考:三省堂国語辞典
「勘違いもはなはだしい」などと言いますよね。
「べらぼう」は「度が過ぎる」ことを表し、どちかというと好ましくないほうで使われることが多いことばです。
どうして「べらぼう」なのでしょう?
「べらぼう」の語源は?
「べらぼう」の語源はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
べらぼうの語源
- 江戸時代に見世物に出た、おかしな姿の人の呼び名から
参考:現代標準国語辞典
べらぼうの語源は、寛文(1661~1673)末年頃、見世物小屋で評判だった奇人が由来だと言われています。
どんな奇人かというと・・・
- 全身真っ黒
- 頭がとがっている
- 目は丸くて赤い
- 顎は猿に似ている
なんだとか。
この奇人は、「便乱坊(べんらんぼう)」「可坊(べくぼう)」と呼ばれていたそうです。
このことから、「べらぼう」は「馬鹿」や「あほ」の意味で使われるようになりました。
なんだか気持ちのいい語源ではありませんね。
この奇人が実在していたのかはわかりませんが、人の容姿を笑いものにするのはいかがなものかと思います((+_+))
漢字の「箆棒(べらぼう)」は当て字で、語源とは関係ないんですって。
「べらぼう」の類語は?
「べらぼう」の類語はこちらになります。
程度がはなはだしいようす
- とてつもない(ふつうの程度をこえている)
- 並はずれる(性質・能力などが、ふつうとはひじょうにちがう)
- 桁違い(くらべものにならないほど、ちがうこと)
- 桁外れ(ふつうとはくらべものにならないほど、ちがうこと)
- 段違い(くらべものにならないほど、ちがっていること)
- 人並外れる(性質・状態などがふつうの人とはかけ離れて異なる)
「ふつうを超えているようす」「ふつうとはかけ離れているようす」などを表すことばが、『べらぼう』の類語です。
人をののしるときの「べらぼう」は、「ばか」などと言い換えることができます。
「べらぼう」の使い方は?
「べらぼう」の使い方はこちらになります。
程度がはなはだしいべらぼう
- 今日はべらぼうに暑い
- べらぼうな強さだ
- 値段がべらぼうに高い
「べらぼうに高い!」
通常100円程度のものが1000円で売られている。
このように、ふつうの程度をかなりこえている時に使います。
相手をののしって言うときのべらぼう
- このべらぼうめ!(ばかめ)
「ばか」の他に、「とんでもないやつめ」などの意味で使われることもあります。
「べらぼうは、いい意味で使えるの?」
「べらぼうに可愛い(度をこえて可愛い・とんでもなく可愛い)」
「べらぼうに美味い(度をこえて美味い・とんでもなく美味い)」
などと見かけることもありますよね。
出典:現代標準国語辞典
辞書の例文は、
- 程度がはなはだしいこと(例:べらぼうな強さ)
- 道理にはずれていて、ばかげていること(例:値段がべらぼうに高い)
- 相手をののしっていうことば(例:べらぼうめ)
このように書いてありました。
「べらぼうに強い」という例文を見る限り、単に「並はずれているようす」を表しています。
ですから、どちかというと好ましくないほうの「度をこえている」に使われることが多いけれど、単に「並はずれている」を表すときに使われることもあります。
まとめ
今回は、「べらぼう」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
べらぼう
意味
- 程度がはなはだしいようす
- 人をののしるときに言うことば
- ばか
- ひじょうに度が過ぎるようす・めちゃめちゃ
語源
- 江戸時代に見世物に出た、おかしな姿の人の呼び名から
いい意味でも使うのか
- 多くは好ましくないほうの「程度がはなはだしい」に使うが、単に「並はずれている」を表すときに使うこともある(例:べらぼうな強さ)
「べらぼう」は、語源にもあるようにもともと江戸ことばです。
「べらんめえ」は、「べらぼうめ」が変化したことばなんですよ(*''▽'')
べらんめえ
出典:三省堂国語辞典
「べらぼうめ」の変化
- (江戸っ子が)人をののしることば(例:ふざけるな、べらんめえ)
- 「べらんめえ」を使うような、威勢のいい口調(例:ついべらんめえでやってしまう)
参考:三省堂国語辞典
とにかく、「べらぼう」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆