「“全然大丈夫”とか“全然いいよ”って使い方は間違ってるんでしょ?」
娘に聞かれました。
全然を「肯定」で使うと違和感ありますよね。
ですが、最近はそんな使い方もけっこう見かけます。
「全然」の使い方、辞書になんて書いてあるのでしょうか?
今回は、
- 「全然」の使い方・肯定はありなのか
- 「全然大丈夫」を敬語にすると
- 「全然」の類語
などをお伝えします!
「全然の使い方は?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「全然」の使い方・肯定はアリ?
全然の使い方はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
全然(ぜんぜん)
意味
- まったく・ちっとも
用法
- 下に打消しの言葉がくる
参考
- 俗な言い方では、「全然すばらしい」など、下に打消しの言葉をともなわないで、「とても・ひじょうに」の意味で使われることもある
参考:現代標準国語辞典
意味は「まったく・ちっとも」。
用法は「下に打消しの言葉がくる」とありますね。
ですが、俗な言い方だと「とても・ひじょうに」の意味で使われることもあるとのこと。
「俗な言い方って?」
出典:現代標準国語辞典
俗な言い方は、「仲間うちでよく使われる俗語や隠語など」のことです。
「俗語って?」
出典:現代標準国語辞典
- 改まった場面では使われないが、世間ではよく使われる上品でないことば・スラング
参考:現代標準国語辞典
俗語は、「改まった場面では使われない、上品でないことば」です。
「結局、全然は肯定として使えるの?」
仲間うちならアリですが、正しいのは「全然」+「打消しのことば」です。
出典:ベネッセ新修国語辞典
「ぜんぜんだいじょうぶ」のように、肯定的な意味の言葉をあとに続けて「とても」の意味で使われる場面も増えている。
しかし、これはとてもあやまった用法だ。
出典:ベネッセ新修国語辞典
「全然」+「肯定」は、間違った使い方です。
改まった場面やテストでは使わないようにしましょう(*^^)
「全然大丈夫」を敬語にするとどうなる?
「大丈夫ですか?」
「全然大丈夫です!」
仲間うちならともかく、先生や上司などに「全然大丈夫です」は使えませんよね。
「全然大丈夫」を敬語に言い換えるとと以下になります。
「大丈夫?」と聞かれた場合
- 全く問題ありません
- 何も問題ございません
「風邪の調子はどう?もう大丈夫?」
「はい。大丈夫です」または、「はい。全く問題ありません」
という答え方になります。
「(誘われたり頼まれたりの)大丈夫?」の場合
- 承知いたしました
- 承りました
「この書類、明日までに提出できる?」
「はい。承知いたしました」
このように答えることができます(*^^)
「全然」の類語は?
全然の類語はこちらになります。
- ちっとも(少しも・いっこうに)
- まったく
「全然かわいくない」を言い換えてみます。
「ちっともかわいくない」
「まったくかわいくない」
同じような意味になりますね。
「まったく」は、類語というよりも同義語になります。
出典:現代標準国語辞典
- 完全に・すっかり(例:全く正しい)
- 全然・まるで(例:全くわからない)
- ほんとうに・実に(例:全く寒い日だ)
参考:現代標準国語辞典
2の意味は、「下に打消しの言葉がくる」とあります。
全然と同じですね。
まとめ
今回は、「全然」の使い方などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
全然(ぜんぜん)
意味
- まったく・ちっとも
用法
- 下に打消しの言葉がくる
※俗な言い方では、下に打消しの言葉をともなわないで、「とても・ひじょうに」の意味で使われることもある
正しい使い方は、「全然」+「打消しの言葉」です。
ですが、俗な言い方として肯定の使い方も辞書にのっているので、仲間うちなら問題ありません。
「今日行ける?大丈夫?」
「全然大丈夫よ♪」
大丈夫を強調したい時に使ってしまいますよね( ̄▽ ̄;)
ですが、本来の使い方は「全然」+「打消しの言葉」というのを覚えておいてください♪
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆