「蓋然性が高い」
「蓋然性がある」
がいぜんせい・・・?
どういう意味なのでしょうか?
可能性との違いは?
今回は、「蓋然性」の
- 意味
- 可能性との違い
- 英語
- 類語
- 使い方
- 漢字について
などをお伝えします!
「蓋然性とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「蓋然性」ってどんな意味?
「蓋然性」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
蓋然性(がいぜんせい)
- ある物事が起こるかどうかや、真実であるかどうかなどの度合
- プロバビリティー
- あるものごとが実際に起こるかどうか、また、真実かどうかの程度
- 確かさの程度
- あることがらが実際に起こるかどうか、また真実かどうかの確実さの度合い
- 確からしさ
- 確率
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・三省堂国語辞典
「あることがらが実際に起こるかどうか、また真実かどうかの確実さの度合い」「確からしさ」「確率」が「蓋然性」です。
※度合い(どあい):ものごとの程度
※蓋然(がいぜん):たぶんそうであろうと考えられること・ある程度確実であること
「蓋然性」と「可能性」の違いは?
蓋然性と可能性の違い
- 蓋然性:起こるかどうかの確実性・確かさの度合→確率
- 可能性:起こるかもしれない予想→見込み
蓋然性は「確実性・確かさの度合・確率」、可能性は「予想・見込み」という違いがあります。
「可能性」の意味を見てみましょう。
可能性(かのうせい)
出典:チャレンジ小学国語辞典
- あることが実際にできるかどうか、また、ほんとうに起こるかどうかという見込み
- そうできそうな見こみ・実現の見こみ
参考:チャレンジ小学国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「あることが実際にできるかどうか、また、ほんとうに起こるかどうかという見込み」が「可能性」です。
「見込み」の意味も見ておきます。
見込み(みこみ)
出典:現代標準国語辞典
- これから先の予想
- 将来の可能性
- そうなるだろうと前もって考えること
- 将来の望み
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
「見込み」は「これから先の予想」「そうなるだろうと前もって考えること」。
「あることが実際に起こるかどうか」という点は同じですが、「見込み(これから先の予想)」を表しているのが「可能性」で、「確率・起こるかどうかの確かさの度合い」を表しているのが「蓋然性」です。
「蓋然」が「たぶんそうであろうと考えられること・ある程度確実であること」という意味ですので、「ある程度確実であること」という意味を含んでいるのが「蓋然性」、「これから先の予想」が「可能性」と考えるとわかりやすいかと思います(*''▽'')
英語にすると?
英和辞典で「蓋然性」と「可能性」を見て見ます。
蓋然性・propbability
出典:LIGHTHOUSE
- 起こり(あり)そうなこと・見込み・公算
- 起こり(あり)そうな事柄
- 確率
参考:LIGHTHOUSE
可能性・possibility
出典:LIGHTHOUSE
- 可能性・実現性
- 起こり(あり)うること・考えられること
- 先の見込み
参考:LIGHTHOUSE
「起こりそうなこと」と「起こりうること」という違いがありますね。
「蓋然性」の類語は?
- 確率(かくりつ:ある事がらが起こる割合・たしかさの程度)
- 確実性(かくじつせい:たしかで疑うことのできないこと・また、その度合い)
- 公算(こうさん:あることの起こる確実性の度合)
- プロバビリティ(見込み・公算・確率)
- 可能性(かのうせい:そうできそうな見込み・実現の見込み)
「起こるかどうかの確実さの度合い」などの意味を持つことばが「蓋然性」の類語です。
「蓋然性」の使い方は?
- リバウンドが起きる蓋然性が高い
- 危険の蓋然性が高まる
- その蓋然性は低い
- 税収が増える蓋然性は低い
- 蓋然性を考えると、それらは危険だ
「蓋然性」は、「確率」と同じで「高い」「低い」という使い方をします。
まとめ:蓋然性の漢字について
今回は、「蓋然性」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
蓋然性(がいぜんせい)
意味
- ある物事が起こるかどうかや、真実であるかどうかなどの度合
- たしからしさ
- プロバビリティー
- あるものごとが実際に起こるかどうか、また、真実かどうかの程度
- 確かさの程度
- あることがらが実際に起こるかどうか、また真実かどうかの確実さの度合い
- 確率
可能性との違い
- 蓋然性:起こるかどうかの確実性・確かさの度合→確率
- 可能性:起こるかもしれない予想→見込み
漢字辞典で「蓋」「然」「性」を見てみます。
蓋 ガイ・(コウ)・ふた・(おお-う)・(けだ-し)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「くさ」と「ふたをする」を合わせた字
- 草のおおいという意味から、「おおう」という意味に使う
意味
- おおう・おおいかくす
- ふた・容器のふた・おおい(例:頭蓋骨・火蓋を切る)
- けだし・思うに・たぶん
参考:チャレンジ小学漢字辞典
3の「けだし・思うに・たぶん」が「蓋然性」の意味につながっています。
「けだし」って聞きなれない言葉ですよね。
蓋し(けだし)
出典:現代標準国語辞典
- かなり確かだと推測して言うことば
- 考えてみると・思うに
参考:現代標準国語辞典
「蓋し(けだし)」は、「かなり確かだと推測して言うことば」「考えてみると・思うに」という意味があります。
然 ゼン・ネン
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ひ」と「もえあがる」を合わせた字
- 火がもえあがるという意味を表す
- のちに、「そのとおりである」という意味に使う
意味
- そのとおりである(例:自然・天然・当然)
- ありさま、状態をあらわすことば(例:公然・全然・平然)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
性 セイ・ショウ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「こころ」と「生まれながら」を合わせた字
- うまれながらにもっている心、「うまれつき」という意味を表す
意味
- うまれつき・もってうまれた心(例:性分・性格・本性)
- ものごとの性質・傾向(例:性能・急性・人間性)
- 男と女、雄と雌の区別(例:性別・女性・男性)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「蓋(ガイ)」の「けだし(かなり確かだと推測していうことば)」という意味を覚えておけば、「蓋然性」の意味を思い出しやすいですね(*''▽'')
とにかく、「蓋然性」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆