「じっせんの経験が不足」
「理論をじっせんする」
「実戦」「実践」どちらを使うのでしょうか?
違いや使い分けが気になります。
今回は、「実戦」「実践」の
- 意味
- 違い
- 類語
- 使い分け
などをお伝えします!
「実戦と実践の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「実戦」「実践」ってどんな意味?
実戦
出典:現代標準国語辞典
- 実際の戦い・試合
- 練習ではない実際の戦い・実際の試合
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「練習ではない実際の戦い・実際の試合」が「実戦」です。
実践
出典:現代標準国語辞典
- 考えを実際におこなうこと
参考:現代標準国語辞典
「考えを実際におこなうこと」が「実践」です。
「実戦」「実践」の違いは?
実戦と実践の違い
- 実戦:実際の戦闘
- 実践:実際に行う
実際という意味は同じですが、実戦は「戦闘」、実践は「行う」という違いがあります。
「実践」の類語は?
- 実行(じっこう:実際におこなうこと)
- 行う(おこなう:物事をする)
- 遂げる(とげる:しようと思ったことをやり終える・果たす)
- 履行(りこう:約束や義務など、決めたことを実際におこなうこと)
- 実施(じっし:決めたことを実際におこなうこと)
「実際におこなう」などの意味を持つことばが「実践」の類語です。
ちなみに、「実践」の対義語は「理論」です。
※理論:物事を合理的に説明するために、筋道をたてて組み立てた考えや論
「実戦」「実践」の使い分けは?
実際の戦いの「実戦」
- 実戦の経験が不足している
- 実戦にのぞんで足がすくむ
- 実戦できたえる
- 実戦部隊
- 実戦経験があまりない
- 実戦に参加
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
実際におこなう「実践」
- 理論と実践
- とにかく実践してみる
- 理論を実践に移す
- リサイクルを実践する
- 実践躬行(じっせんきゅうこう:実際に自分がおこなって、手本をしめすこと)
参考:ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・三省堂国語辞典
「実際の戦い・実際の試合」を表すときは「実戦」、「考えを実際におこなう」ときは「実践」を使いましょう!
まとめ:実戦・実践の漢字について
今回は、「実戦」「実践」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
実戦・実践
実戦の意味
- 練習ではない実際の戦い・実際の試合
実践の意味
- 考えを実際におこなうこと
違い
- 実戦:実際の戦闘
- 実践:実際に行う
漢字辞典で「実」「戦」「践」を見てみます。
実 ジツ・み・み(のる)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「いえ」と「びっしりとしげる」と「お金」を合わせた字
- 家の中にお金がたくさんあることから、なかみがいっぱいあるという意味を表す
意味
- みちる・なかみがつまっている(例:充実)
- なかみ・内容(例:実質・無実・名実)
- 本当の(例:実感・実力・真実)
- 真心・まこと(例:実直・誠実)
- みのる・みがなる・木や草のみ(例:果実・結実)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「家の中にお金がたくさんある」ことから、なかみがいっぱいあるという意味を表しています。
なりたちが面白いですね(*'▽')
戦 セン・いくさ・たたか(う)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「ほこ」と「たたかう」を合わせた字
- ほこで「たたかう」という意味を表す
意味
- たたかう・いくさをする・たたかい(例:戦争・戦力・作戦)
- ふるえる・おののく(例:戦々恐々・戦慄)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「ほこ」と「たたかう」で、ほこで「たたかう」という意味を表したのがなりたちです。
1の「たたかう・いくさをする・たたかい」が、「実戦」の意味につながっています。
践 セン
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「足」と「ふむ」を合わせた字
- 足で「ふむ」という意味を表す
意味
- ふみおこなう・実際におこなう(例:実践)
- 位につく
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「足」と「ふむ」で、足でふむという意味を表したのがなりたちです。
1の「ふみおこなう・実際におこなう」が、「実践」の意味につながっています。
とにかく、「実戦」「実践」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆