「この木偶の坊め!」
でくのぼう・・・?
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」にも「でくのぼう」とありますよね。
みんなにデクノボーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに私はなりたい
木偶の坊ってどういう意味なのでしょうか?
今回は、
- 「木偶の坊坊」の意味
- 「木偶の坊」の語源
- 「木偶の坊」は背が高い人に使うのか
- 「木偶の坊」の類語は?
などをお伝えします!
「木偶の坊とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「木偶の坊」ってどんな意味?
「木偶の坊」の意味はこちらになります。
出典:三省堂国語辞典・現代標準国語辞典
木偶の坊
- 木彫りの人形・でく
- そこにいるだけで、まったく役に立たない人(ののしることば)
- 気がきかなくて役に立たないひとをあざけっていうことば
※あざける(見下して悪口を言う・ばかにして笑う)
参考:三省堂国語辞典・現代標準国語辞典
気がきかなくて、まったく役に立たない人をばかにして言うことばが「木偶の坊」です。
「木偶の坊」の語源は?
出典:ベネッセ新修国語辞典
「木偶の坊」の語源はこちらになります。
木偶の坊の語源
- 「でく」は木彫りの人形
- 「でく」のように、「自分から手足を動かそうとしない者」の意味から
参考:ベネッセ新修国語辞典
木彫りの人形(でく)のように、自分から手足を動かそうとしないことが、「なんの役にも立たない」という意味の『木偶の坊』の語源です。
「木偶の棒」は背が高い人に使うことばなの?
「木偶の坊」は、背が高だけで役に立たない人に対して使うことばではありません。
背が高いだけで役に立たない人を表すことばは、「うどのたいぼく」です。
独活の大木(うどのたいぼく)
出典:ベネッセ新修国語辞典
意味
- からだばかり大きくて、役に立たない人のたとえ
語源
- ウドの茎はかなり長くなるが、やわらかいので材木には使えないことから
参考:ベネッセ新修国語辞典
からだばかり大きくて、なんの役にも立たない人を「うどのたいぼく」といいます。
「木偶の坊」の類語は?
「木偶の棒」の類語はこちらになります。
- 使えない
- 役立たず
- 存在価値のない
- 使い物にならない
- 無用の長物(あっても邪魔になるばかりで、なんの役にも立たないもの)
「役に立たない」などの意味を持つことばが『木偶の坊』の類語です。
まとめ
今回は、「木偶の坊」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
木偶の坊(でくのぼう)
意味
- そこにいるだけで、まったく役に立たない人(ののしることば)
- 気がきかなくて役に立たないひとをあざけっていうことば
語源
- 「でく」は木彫りの人形
- 「でく」のように、「自分から手足を動かそうとしない者」の意味から
木偶の坊の「ぼう」は「棒」だと思い込んでいました。
「坊」だったんですね(*''▽'')
「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治が亡くなったあとに発表された遺作です。
手帳に書いてあったメモ書きなんだとか。
斎藤宗次郎という、キリスト教徒の友達がモデルとなった作品だと言われています。
どんなに迫害されても人を愛する宗次郎を見て、彼のような人になりたいという思いが込められているそうです。
小学国語で学習することもある作品ですが、意味がわかるのはおとなになってからかもしれませんね。
とにかく、「木偶の坊」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆