「殊勝な心がけ」
「殊勝な態度」
「殊勝なこと」
しゅしょう・・・?
どういう意味なのでしょうか?
今回は、
- 「殊勝」の意味
- 「殊」のなりたちと意味
- 古語辞典の「殊勝」
- 「殊勝な」心がけや態度とは?
- 類語
- 例文・使い方
などをお伝えします!
「殊勝とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「殊勝」の意味は?
「殊勝」の意味はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語
殊勝(しゅしょう)
- けなげで感心なようす
- 心がけや行いが立派で、感心なようす
参考:ベネッセ新修国語・チャレンジ小学国語辞典
「けなげで感心・心がけや行いが立派で感心なようす」とありますね。
「けなげって?」
健気の意味も見ておきます♪
出典:ベネッセ新修国語
- 小さいもの、力の弱いものが懸命に努力して頑張るようす
「懸命に努力して頑張っていて感心なようす・心がけや行いが立派で感心なようす」が『殊勝』です。
「殊」の漢字のなりたちはちょっと怖い
漢字辞典で「殊」を見てみましょう。
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「しぬ」と「きる」を合わせた字
- きり殺すという意味をあらわす
- のちに、「ことに」という意味に使う
意味
- ことに・とくに・特別に
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「きり殺す」という意味をあらわすって・・・( ̄▽ ̄;)
「殊」には、「とくに・特別に」という意味があり、「勝=すぐれている」と合わさって、「殊勝=立派で感心な」という意味につながっています。
「殊勝」は、仏教語で「行いが優れている」意味で使われており、仏教で「特に優れている」とされるのは「謙虚」であることから、「けなげで感心」という意味も持つようになったそうですよ(*^^)
「殊勝」を古語辞典でみると?
古語辞典で「殊勝」を見てみましょう。
出典:旺文社古語辞典
意味
- 特にすぐれたさま・格別よいさま・徳などの驚嘆にあたいするさま
- 神々しいようす・ありがたく思い、感じ入るさま
- けなげなようす・感心なこと・奇特
参考:旺文社古語辞典
「特にすぐれたさま、神々しくありがたく思い感じ入るさま、けなげ、感心なこと」という意味があります。
「特にすぐれたさま」というのは、漢字本来の意味そのままですね♪
「殊勝な」心がけや態度とは?
「殊勝な心がけ」「殊勝な態度」は、以下のことです。
- 殊勝な心がけ:健気であったり、立派で感心する心がけ
- 殊勝な態度:謙虚・素直・真面目な態度
「殊勝」の意味は、「けなげで感心なようす」でしたね。
けなげで感心する態度とは、「謙虚・素直・真面目」なようすが表れている態度のことです。
「そんな殊勝なことを言って・・・」
「また殊勝なことを・・・」
などと使われる時の「殊勝なこと」は、「けなげなことを言って」の意味で使われることが多いです。
「殊勝」の類語は?
「殊勝」の類語はこちらになります。
- 神妙(しんみょう:けなげで感心なようす・すなおでおとなしいようす)
- 奇特(きとく:心がけや行いなどが、めったに見られないほど立派で感心であること)
- 感心(かんしん:心に深く感じること・立派だと思うこと)
- 健気(けなげ:小さいもの、力の弱いものが懸命に努力して頑張るようす)
「けなげで立派・感心、心がけや行いが立派で感心」などの意味を持つ言葉が『殊勝』の類語になります。
「殊勝」の例文・使い方は?
「殊勝」の例文・使い方はこちらになります。
- 殊勝な態度に心を打たれた
- そんな殊勝な態度をしてもだまされないぞ
- 殊勝な心がけを見習いたい
出典:現代標準国語辞典
こちらにあるように、殊勝は「目下の人」に言います。
上司や先生に「殊勝な心がけですね」などと言わないようにしてくださいね(*^^)v
まとめ
今回は、「殊勝」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
殊勝(しゅしょう)
意味
- けなげで感心なようす
- 心がけや行いが立派で、感心なようす
殊勝な心がけ
- 健気であったり、立派で感心する心がけ
殊勝な態度
- 謙虚・素直・真面目な態度
使い方
- 目下の人に言う
「目下の人に言う」
これは忘れないようにしたいですね♪
「殊勝な態度ですね(あなたの態度はけなげで感心します)」っていうのを目上の人に使ったら、かなり失礼です( ̄▽ ̄;)
とにかく、「殊勝」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆