あしが長いの“あし”は「足」?
それとも「脚」?
「足」と「脚」、意味の違いはなんでしょうか?
使い分けも気になります。
今回は、
- 「足」と「脚」の意味の違い
- 「足」と「脚」の使い分け
- 「足」「脚」漢字のなりたちと意味
などをお伝えします!
「足と脚の違いや使い分けは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
スポンサーリンク
「足」と「脚」の意味の違いは?
「足」と「脚」、意味の違いはこちらになります。
- 足:人や動物の、体を支えたり歩いたりする部分・比喩的表現(足を洗うなど)
- 脚:動物の胴から下にのびた部分・道具などの支えになる部分(机の脚など)
意味を見てみましょう。
足の意味
出典:現代標準国語辞典
- 人や動物の、体を支えたり歩いたりする部分
- 歩くこと(例:足が速い)
- 人の行き来(例:客の足が遠のく)
- 出かけたついで(例:その足で銀行による)
- 交通の手段(例:通勤の足をうばわれる)
- [「おあし」の形で]お金のこと
参考:現代標準国語辞典
脚の意味
出典:現代標準国語辞典
- 動物の胴から下にのびた部分
- また、それに見立てた道具などの支えになる部分(例:机の脚)
- 漢字の部首のひとつ・「思」「点」などの、上下に分けた下の部分
参考:現代標準国語辞典
人や動物の体を支えたりする部分が「足」。
胴から下にのびた部分が「脚」。
・・・使い分けはどうしたらいいかわかりにくいですね( ̄▽ ̄;)
「あしが長い」の“あし”はどっちなのでしょうか?
使い分けを見てみましょう!
「足」と「脚」の使い分けは?
「足」と「脚」の使い分けはこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
足・脚の使い分け
- 足:主に足首から先の部分
- 脚:足首から上部の部分
参考:現代標準国語辞典
「あし」には「足」を用いるのが基本とあります。
- 手足が長い
- 足を伸ばす
- 足に合わない靴
「脚」を用いるのは、足首から上や「あし」にたとえられる部分を指す場合とのことです。
具体的な使い分けも見ておきましょう。
出典:ベネッセ新修国語辞典
- あしの裏→足の裏
- あしが長い→脚が長い(足も可)
- あしの線の美しい人→脚の線の美しい人(足も可)
- 彼はあしがはやい→彼は足がはやい
- 机のあし→机の脚(足も可)
「あしが長い」「綺麗なあし」は「脚」が適しています♪
こうして使い分けを見ると、「脚」が使える文章は「足」でも大丈夫なことが多いようですね。
「足」は脚部一般の総称としても使われ、「足を曲げる」は足首から先というわけではありません。
比喩(ひゆ)的に使う場合も「足」で「客足、球足、襟足」などがあります。
しかし、「あまあし、ふなあし、ひあし」などは「脚」を使います。
足と脚の使い分けは厳密なようで、そうでもない部分もあるようです。
足と脚の使い分けは厳密なようでそうでない部分もあり、「足」は脚部一般の総称としても使われるとのこと。
「足は足首から先のこと!」などと、こだわらず、「足は脚部一般の総称として使われる」ということを覚えておいたらいいかと思います(*^^)
「足」と「脚」、使い分けはわかってきました♪
ついでに、漢字のなりたちや意味も見てみましょう!
「足」と「脚」の漢字のなりたちと意味
「足」と「脚」の漢字のなりたちと意味はこちらになります。
足のなりたちと意味
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 人の膝から足先までを描いて作った字
- 膝とすねから足首で、「あし」という意味を表す
意味
- あし(例:足元・土足)
- あるく・あゆみ(例:足跡・足音・遠足)
- たりる・じゅうぶんにある(例:不足・満足)
- くわえる・たす・じゅうぶんにする(例:充足・補足)
- 履物の数をかぞえることば(例:靴一足)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「足」は「膝から足先を描いた字」。
使い分けで、「あし」は基本「足」を用いるとあったのも納得ですね♪
脚のなりたちと意味
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「からだ」と「すね」を合わせた字
- 「あし」という意味を表す
意味
- あし・すね(例:脚力・健脚)
- あしのように全体を支えるもの・土台になるもの(例:脚本・橋脚)
- あしば・地位(例:失脚)
- あしのある道具を数えることば(例:椅子一脚)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「脚」は、「からだとすねを合わせた字」です。
足首から上の部分を「脚」というのは、このようななりたちだからかもしれませんね(*^^)
まとめ
今回は、「足」と「脚」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
「足」と「脚」の違いと使い分け
意味の違い
- 足:人や動物の、体を支えたり歩いたりする部分・比喩的表現(足を洗うなど)
- 脚:動物の胴から下にのびた部分・道具などの支えになる部分(机の脚など)
使い分け
- 足:主に足首から先の部分
- 脚:足首から上部の部分
※足と脚の使い分けは厳密なようでそうでない部分もあり、「足」は脚部一般の総称としても使われる
足と脚を使い分ける時は、足首から先が「足」で、足首から上が「脚」。
ただし、「足」は脚部一般の総称としても使われるので、使い分けは厳密なようでそうでない部分もあることがわかりました(*^^)v
「あしが長い」は、どちらでもいいけど「脚」のほうが適切だ、そんな感じで使い分けていきましょう♪
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆