言葉

「耐える」と「堪える」の違いは?使い分けを見てみよう!

耐える,堪える,がまん

「耐える」

「堪える」

どちらを使っていいか迷いますよね。

 

「痛みや悲しみにたえる」はどっちを使うのでしょうか?

我慢するほうの「たえる」は?

 

今回は、

  • 「耐える」と「堪える」の違いと意味
  • 「耐える」と「堪える」の漢字について
  • 「耐える」と「堪える」の使い分け

などをお伝えします!

 

「耐えると堪えるの違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')

 

スポンサーリンク

 

「耐える」と「堪える」の違いは?辞書で意味を確認

 

「耐える」と「堪える」の違いはこちらになります。

 

「耐える」と「堪える」の違い

  • 耐える:我慢する・圧力に負けずもちこたえる(例:痛みに耐える・地震に耐える)
  • 堪える:それをするだけの価値や能力がある・~することができる(例:鑑賞に堪える作品・聞くに堪えない話)

 

辞書を見てみましょう。

 

耐える

耐える,意味

出典:現代標準国語辞典

  1. 苦しみや辛さを我慢する・こらえる
  2. 他から圧迫する力に負けずにもちこたえる

参考:現代標準国語辞典

 

「痛みに耐える」

「悲しみに耐える」

「重圧に耐える」

「騒音に耐えられない」

 

など、我慢する・こらえるのがこちらの「耐える」です。

 

堪える

堪える,意味

出典:現代標準国語辞典

  • それをするだけの価値がある・~することができる

参考:現代標準国語辞典

 

「鑑賞に堪える作品」

「聞くに堪えない話」

 

など、それをするだけの価値がある・することができるのがこちらの「堪える」です。

 

スポンサーリンク

「耐える」と「堪える」の漢字について

 

それぞれの漢字の意味を見てみます。

 

耐 タイ・た(える)

耐,なりたち,意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「法律」と「ほおひげ」を合わせた字
  • ほおひげをそりおとす刑罰という意味を表す
  • のちに、「もちこたえる」という意味に使う

意味

  1. もちこたる(例:耐火・耐熱・耐水)
  2. がまんする・こらえる(例:耐乏・忍耐)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

堪 カン・た(える)

堪,なりたち,意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「つち」と「つき出る」を合わせた字
  • 高くもりあがった土の意味を表す
  • のちに、「たえる」という意味に使う

意味

  • たえる・がまんする・こらえる(例:堪忍)
  • すぐれている(例:堪能)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

「どっちの漢字にも“我慢する”ってあるよ?」

 

そうなんです。

「堪」と「耐」、どちらにも「我慢する・こらえる」という意味があります。

 

使い分けを見てみましょう。

 

スポンサーリンク

「耐える」と「堪える」の使い分けは?

 

「耐える」と「堪える」の使い分けはこちらになります。

 

耐える,堪える,使い分け

出典:現代標準国語辞典

 

  • 耐える:苦しみやつらさを我慢する・他からの圧力に負けず、もちこたえる
  • 堪える:それをするだけの価値や能力がある・その感情をおさえられる

参考:現代標準国語辞典

 

例文を見てみます。

 

耐える

  • 痛みに耐える
  • 苦しみに耐える
  • 重圧に耐える
  • 地震に耐える構造
  • 苦しい時期を耐え忍ぶ

 

堪える

  • 鑑賞に堪える作品ができた
  • 聞くに堪えない悪口
  • まことに遺憾に堪えない
  • 高温での使用に堪える製品

 

耐える,堪える,例文

出典:ベネッセ新修国語辞典

 

どちらを使っても間違いではないようですが、〇と△で示してあるように、より適した使い分けがあります。

 

 

耐えると堪えるの使い分けは?

出典:ベネッセ新修国語辞典

  1. つらいことや悲しいことを我慢する・こらえる
  2. 他からの害や圧力に対してもちこたえる
  3. それをする値打ちがある・それだけの価値がある
  4. (~にたえないの形で)そう思う気持ちをおさえられない

 

「多く1、2は耐える、3、4は堪える」とありますね。

 

我慢する、他からの害や圧力に対してもちこたえるのは「耐える」。

 

それをする値打ちがある、そう思う気持ちがおさえられないのは「堪える」という使い分けができます(*''▽'')

 

まとめ

耐えると堪えるの違いは?

 

今回は、「耐える」と「堪える」の違いなどをお伝えしました。

以下がまとめになります。

 

耐える・堪える

違い

  • 耐える:我慢する・圧力に負けずもちこたえる(例:痛みに耐える・地震に耐える)
  • 堪える:それをするだけの価値や能力がある・~することができる(例:鑑賞に堪える作品・聞くに堪えない)

使い分け

  • 我慢するのは「耐える」
  • 値するのは「堪える」

 

痛みや悲しみ、苦しみやつらさを我慢するのは「耐える」。

 

「堪える」よりも「耐える」のほうが使う機会が多そうですね。

 

とにかく、「耐える」と「堪える」の違いがわかってスッキリしました!

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

-言葉

© 2024 ママが疑問に思うコト