言葉

「普通」ってどんな意味なの?辞書にはなんて書いてある?

若者言葉,ふつう

「普通においしい」

「普通にかわいい」

ん・・・?

普通なのかそうでないのかどっちなの?

 

若者言葉で使われる「普通に○○」。

普通とはどういう意味なのでしょうか?

 

今回は、

  • 「普通」の意味
  • 若者言葉の「ふつう」
  • 「普通」の漢字について
  • 「普通」の類語
  • 「普通」の対義語

などをお伝えします!

 

「普通とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')

 

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「普通」ってどんな意味?

 

「普通」の意味はこちらになります。

 

普通,意味,辞書

出典:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典

 

普通(ふつう)

  • ごく当たり前であること
  • よく見られて、めずらしくないこと
  • いつもと変わらないこと
  • よくも悪くもないこと
  • たいてい・一般に

参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典

 

「当たり前でめずらしくない」「いつもと変わらない」「よくも悪くもない」「たいてい・一般に」が『ふつう』です。

 

  • ごく当たり前でめずらしくない→例:普通の生活・普通の生徒
  • いつもと変わらない→例:普通の様子
  • よくも悪くもない→例:今年の米のできは普通だ
  • たいてい・一般に→例:普通8時に出勤

 

「ふつうにおいしい」

「ふつうにかわいい」

 

若者言葉で使われる「ふつう」を上記の意味に当てはめると、「よくも悪くもなくおいしい・かわいい」などとなりますよね。

 

ですが、若者はこういう意味で「ふつう」を使っているわけではないようです。

 

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若者言葉の「ふつう」って?

 

若者言葉の「ふつう」の意味はこちらになります。

 

若者言葉,普通,意味

出典:三省堂国語辞典

 

若者言葉の「普通」

※ふつうにの形で

  • べつに変なところがなく・とても
  • 当然(であるかのように)

※21世紀になって広まった言い方

参考:三省堂国語辞典

 

1は「あの人、ふつうに歌うまいよね」「ふつうにおいしい」などと使います。

 

「これ作ったんだどおいしくないかも」

「そう?ふつうにおいしいよ」

 

この場合は、「べつに変なところがなくおいしいよ」または「とてもおいしいよ」という意味です。

 

2は、「あんなこと言われたらふつうに怒るよ」「あれほど言ったのに、なにふつうに忘れてんの?」などと使います。

 

  • ふつうに怒る→当然のように怒る
  • ふつうに忘れる→当然のように忘れる

 

辞書に載っているからといって、テストなどで使うのには適していません。

 

「俗」と書いてありますよね。

上記の「ふつう」は「俗な言い方」です。

 

若者言葉の普通

出典:三省堂国語辞典

 

「改まった場、報道などでは使いにくいことば」とのこと。

友達間の会話でとどめておきましょう(*''▽'')

 

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「普通」の漢字について

 

「普」「通」を漢字辞典で見てみます。

 

普 フ

普通,語源

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「ひ」と「ひろがる」を合わせた字
  • 日の光がひろがるようすから、「ひろくゆきわたる」という意味を表す

意味

  • ひろくゆきわたる・あまねく(例:普及・普通・普遍)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

通 ツウ・ツ・とお(る・す)・かよ(う)

通,なりたち,意味

出典:チャレンジ小学漢字辞典

なりたち

  • 「道をあるく」と「つきとおる」を合わせた字
  • あるいてゆく道がゆきどまりにならずに、つきとおっているという意味を表す

意味

  1. とおる・とおす・つきぬける(例:通過・開通・貫通)
  2. かよう・ゆききする(例:通学・通信・交通)
  3. とどかせる・しらせる(例:通告・通達・通知)
  4. すべて・全体をとおして(例:通算:通読)
  5. ひろくゆきわたる・ひろくしられている(例:通説・通用・普通)
  6. つう・ものごとをよくしっている(例:音楽通・食通・精通)
  7. つう・手紙や書類をかぞえることば(例:速達一通)

参考:チャレンジ小学漢字辞典

 

たくさんの意味がありますね( ̄▽ ̄;)

 

普通の「通」は、5の「ひろくゆきわたる・ひろくしられている」の意味です。

 

どちらも「ひろくゆきわたる」という意味があり、これが「ごく当たり前・一般に」などの意味につながっています。

 

「普通」の類語は?

普通,類語

「普通」の類語はこちらになります。

 

  • 当たり前(特に変わったことがなく、ふつうであること)
  • 一般的(いっぱんてき:特別でなくてふつうであるようす)
  • 人並み(ふつうの人と同じ程度であること・世間並み)
  • 平凡(へいぼん:ありふれていて、特別にすぐれたところがないこと)
  • たいてい(程度がふつうであるようす・ひととおり)

 

「特別に変わったことがない」などの意味を持つことばが『普通』の類語です。

 

「普通」の対義語は?

普通,対義語

「普通」の対義語はこちらになります。

 

  • 特別(とくべつ:一般のものとはちがって区別されるようす・格別)
  • 格別(かくべつ:程度がふつうとは違うようす)

 

「一般とは違うようす」などを表すことばが『普通』の対義語です。

 

まとめ

普通とは?

今回は、「普通」の意味などをお伝えしました。

以下がまとめになります。

 

普通(ふつう)

意味

  • ごく当たり前であること
  • よく見られて、めずらしくないこと
  • いつもと変わらないこと
  • よくも悪くもないこと
  • たいてい・一般に

若者言葉の「ふつう」

  • べつに変なところがなく・とても
  • 当然(であるかのように)

 

「ふつうにおいしいよ」

 

夕食時に息子が使っていて気になりました。

 

「ふつうの使い方間違ってるよ」と言いたかったのですが、辞書に載っていましたね( ̄▽ ̄;)

 

「味見してないからおいしくないかも?」

「ふつうにおいしい」

 

こういう流れだったので、「べつに変なところがなくおいしい」という意味で使ったのでしょう。

 

「この服変じゃない?」

「ううん、ふつうに可愛いよ?」

 

「べつに変なところがなくかわいいよ・とてもかわいいよ」という意味で使われていますが、「可愛いよ」のほうがいいような気がします。

 

とにかく、「普通」の意味がわかってスッキリしました!

あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆

 

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