「のべつ幕無しに仕事している」
のべつまくなし・・・?
どういう意味なのでしょうか?
由来も気になります。
今回は、
- 「のべつ幕無し」の意味
- 「のべつ幕無し」の由来
- 「のべつ幕無し」の類語
- 「のべつ幕無し」の使い方
などをお伝えします!
「のべつ幕無しとは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「のべつ幕無し」とは?
「のべつ幕無し」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語辞典
のべつ幕無し
- たえまなく続くようす
- 少しも休まずに続けるようす
- ひっきりなし
参考:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
休まず続けるようすが「のべつ幕無し」です。
「のべつ」ということばに、「ひっきりなしに」「絶えず」という意味があります。
「のべつ幕無し」の由来は?
「のべつ幕無し」の由来はこちらになります。
出典:チャレンジ小学国語辞典
のべつ幕無し・由来
- 劇などを、とちゅうで幕を下ろさないでずっと続けることからきたことば
参考:チャレンジ小学国語辞典
芝居などがを終わると舞台に幕がおりますよね。
その幕がしまらず、ずっと芝居を続けることから、「のべつ(たえず・ひっきりなしに)」と「幕なし」で「絶え間なく続ける」という意味になっています。
「のべつまくなし?」「のべつくまなし?」
文化庁発表の国語に関する世論調査によると、「のべつまくなし」を本来の言い方ではない「のべつくまなし」を使う人が多く見られました。
以下は、「ひっきりなしに続くさま」を「のべつくまなし」「のべつまくなし」どちらの言い方を使うかという問いの回答結果です。
- のべつくまなし:32.1%
- のべつまくなし:42.8%
- 両方とも使う:1.5%
- どちらも使わない:18.1%
- わからない:5.5%
年代別はこちらになります。
出典:文化庁 平成23年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
30代以下のかたは「のべつくまなし」が多く、40代以上のかたは「のべつまくなし」が多くなっています。
本来の言い方は、「のべつまくなし(幕無し)」です。
「のべつくまなし」と誤用する人が多いのは、「隈なくさがす」などの「隈(くま)」を誤解して使っているのではないかと言われています。
「ひっきりなしに続くさま」=「のべつ幕無し(まくなし)」なので、間違えないようにしましょう(*''▽'')
「のべつ幕無し」の類語は?
「のべつ幕無し」の類語はこちらになります。
- とめどなく:終わるところがない・際限ない
- 継続(けいぞく:前からの動作・状態が続いていること)
- ひっきりなし(絶え間なく続くようす)
- 始終(しじゅう:いつも・たえず・しょっちゅう)
- 絶え間なく(途絶えることなく続くさま)
- 絶えず(とぎれないで続いているようす)
- しょっちゅう(いつも・たえず・始終)
- 間断なく(かんだんなく:ひとときも途切れることがないさま)
- いつでも(どんな時でも・常に)
「絶え間のないようす」を表すことばが『のべつ幕なし』の類語です。
「のべつ幕無し」の使い方は?
「のべつ幕無し」の使い方はこちらになります。
- 母は、のべつ幕なしに小言を言っている
- のべつ幕なしに仕事をして疲れた
- のべつ幕なしにジュースを飲んでいたら、太ってしまった
- 社長は、機嫌がいいとのべつ幕なしにしゃべります
「ひっきりなし」を表すときに『のべつ幕無し』を使いましょう!
まとめ
今回は、「のべつ幕無し」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
のべつ幕無し(のべつまくなし)
意味
- たえまなく続くようす
- 少しも休まずに続けるようす
- ひっきりなし
由来
- 劇などを、とちゅうで幕を下ろさないでずっと続けることからきたことば
幕が下りないことからきたことばなので、誤って「くまなし」と使わないようにしてください(*''▽'')
とは言え、「絶え間なく続くようす」を表す時は、「ひっきりなし」のほうを使うことが多いですよね。
文字数も「ひっきりなし」のほうが少ないので言いやすいかと思います♪
とにかく、「のべつ幕無し」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆