「乙な味」
「乙にすます」
おつ・・・?
どういう意味なのでしょうか?
語源も気になります。
今回は、
- 「乙」の意味
- 語源
- 類語
- 使い方
などをお伝えします!
「乙な味の"乙"とは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「乙」とは?「乙な味」「乙にすます」ってどんな意味?
「乙な味」「乙にすます」の「乙」の意味はこちらになります。
出典:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
乙(おつ)
- 少し変わっていて、気がきいているようす
- しゃれていて、気がきいているようす・おもむきがあるようす
- いつもとちがっているようす・変に
参考:チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
「少し変わっていて気がきいているようす」「しゃれていて気がきいているようす」「おもむきがあるようす」「いつもとちがっているようす」が「乙」です。
- 乙な味→ふつうと少しちがっていて気がきいている味
- 乙にすます→変にきどる・いつもとちがってすましている(気取る)
すます
出典:チャレンジ小学国語辞典
- 気取る・また、自分には関係ないという顔つきをする
参考:チャレンジ小学国語辞典
ちょっと変わってしゃれた味を「乙な味」、いつもとちがってすましていることを「乙にすます」と言います。
また、「乙な食べ方だ」「乙なものです」「乙な組み合わせ」などの場合は、「ふつうと違って味わい(おもむき)がある、しゃれているようす」という意味です。
「乙」の語源は?
「乙な味」の「乙」の語源はこちらになります。
乙の語源
- 邦楽で「乙(低い音域)」の音に渋みを感じることから
参考:現代標準国語辞典
「乙な味」の「乙」は、邦楽で「乙(低い音域)」の音に渋みを感じることが語源です。
出典:三省堂国語辞典
高い音域を「甲(かん)」といいい、それよりも低い音の「乙」は、甲に比べて落ち着きや渋みがあることから「しゃれていて気がきいている。おもむきがある」という意味になっています。
「乙」の類語は?
- 小粋・小意気(こいき:どことなく、しゃれているようす)
- 瀟洒(しょうしゃ:しゃれていて、すっきりしているようす)
- 粋(いき:すっきりしていて、しゃれていること・あかぬけしていること)
- シック(しゃれていて、上品なようす)
「しゃれている」などの意味を持つことばが「乙」の類語です。
「乙」の使い方は?
- この料理は乙な味がする
- 妹が着物を着て乙にすましている
- 乙な組み合わせだ
- 雪景色を見ながらの温泉は乙なものです
「ふつうと違って味わい(おもむき)がある、しゃれているようす」を表すときに「乙」を使いましょう!
ちなみに、ネット用語での「乙」は、「お疲れ様」の意味で使われています。
まとめ:乙の漢字について
今回は、「乙な味」「乙にすます」などの意味をお伝えしました。
以下がまとめになります。
「乙な味」「乙にすます」の乙(おつ)
意味
- 少し変わっていて、気がきいているようす
- しゃれていて、気がきいているようす・おもむきがあるようす
- いつもとちがっているようす・変に
語源
- 邦楽で「乙(低い音域)」の音に渋みを感じることから
乙な味
- ふつうとちがって気がきいている味
乙にすます
- 変にきどる・いつもとちがってすましている
漢字辞典で「乙」を見てみます。
乙(おつ・きのと・おと)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 両方に刃のついた、まがった刀をえがいてつくった字
- ちょうこく刀という意味を表す
- のちに、十干の二番目の「きのと」という意味に使う
意味
- きのと・十干の二番目
- ものごとの二番目(例:甲乙)
- わかい・美しい(例:乙女・乙姫)
- かわっている・ふうがわりで、しゃれている(例:乙な味)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
4の「かわっている」「ふうがわりでしゃれている」が、「乙な○○」の意味につながっています。
とにかく、「乙な味」「乙にすます」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆