「条例をてきようする」
「論文のてきようを読む」
「適用」「摘要」どちらを使うのでしょうか?
違いや使い分けが気になります。
今回は、「適用」「摘要」の
- 意味
- 違い
- 使い分け
などをお伝えします!
「違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
「適用」「摘要」ってどんな意味?
適用
出典:チャレンジ小学国語辞典
- 法律や規則を実際に当てはめて使うこと
参考:チャレンジ小学国語辞典
「新しい決まりを適用する」など、「法律や規則を、実際に当てはめて使うこと」が「適用」です。
摘要
出典:現代標準国語辞典
- 要点をぬき出して書くこと・また、そのぬき書き
参考:現代標準国語辞典
「論文の摘要を読む」など、「要点をぬき出して書くこと。また、その書いたもの」が「摘要」です。
「適用」と「摘要」の違いは?
適用と摘要の違い
- 適用:「用=用いる」当てはめて用いる
- 摘要:「要=大事なところ」要点を抜き書き
適用と摘要の違いで迷ったら、漢字を思い浮かべるとわかりやすいかと思います。
適用の「用」は「用いる(使用する)」で、摘要の「要」は「要点(大事なところ)」。
「(法律や規則を)当てはめて用いる」のが「適用」、「(要点を)抜き書き」が「摘要」です。
「適用」「摘要」の使い分けは?
当てはめて用いる「適用」
- 規則を適用する
- 会社更生法の適用を受ける
- 国内法が適用される
- 新しい決まりを適用する
- 災害救助法を適用する
参考:ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典
要点を抜き書きする「摘要」
- 講演の摘要をまとめる
- 論文の摘要を読む
- 改正案の摘要
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
実際に当てはめて使うときは「適用」、大事なところを抜き書きする、また、その書いたものは「摘要」を使いましょう!
まとめ:適用・摘要の漢字について
今回は、「適用」「摘要」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
適用・摘要
適用の意味
- 法律や規則を実際に当てはめて使うこと
摘要の意味
- 要点をぬき出して書くこと・また、そのぬき書き
違い
- 適用:「用=用いる」当てはめて用いる
- 摘要:「要=大事なところ」要点を抜き書き
漢字辞典で「適」用」「摘」「要」を見てみます。
適 テキ
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「道をあるく」と「まっすぐ」を合わせた字
- まっすぐに道をすすむという意味を表し、のちに「ちょうどよい」という意味に使う
意味
- うまくあてはまる・ちょうどよい・かなう(例:適合・適切・最適)
- 気持ちがよい・心にかなう(例:快適・自適)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
1の「うまくあてはまる・ちょどよい・かなう」が、「適用」の意味につながっています。
用 ヨウ・もち(いる)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 木を組んだ牧場の柵をえがいてつくった字
- のちに「もちいる」という意味に使う
意味
- もちいる・つかう・役立てる(例:用途・用例・利用)
- はたらき・ききめ(例:効用・作用・有用)
- 仕事・しなればならないこと(例:用件・用事・公用)
- 必要なものやお金(例:用材・入用・費用)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
1の「もちいる・つかう・役立てる」が、「適用」の意味につながっています。
摘 テキ・つ(む)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 「手」と「ひろう」を合わせた字
- 手でひろいあつめる、「つむ」という意味を表す
意味
- つむ・つまむ・つまみだす(例:摘出)
- さす・さししめす(例:指摘)
- あばく・悪いことをさぐりだす(例:摘発)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
1の「つむ・・つまむ・つまみだす」が、「摘要」の意味につながっています。
要 ヨウ・かなめ・い(る)
出典:チャレンジ小学漢字辞典
なりたち
- 腰を両手でしっかりおさえているようすをえがいて、つくった字
- 腰は人体のだいじなところであることから、「かなめ」という意味を表す
意味
- かなめ・だいじなところ・ものごとのしめくくりとなる大切なところ(例:要素・要点・重要)
- いる・もとめる・つよくのぞむ(例:要求・要望・必要)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
1の「かなめ・大事なところ」「ものごとの締めくくりとなる大切なところ」が、「摘要」の意味につながっています。
- 「適(うまくあてはまる)」+「用(もちいる)」=「適用(法律や規則を実際に当てはめて使うこと)」
- 「摘(つまみだす)」+「要(だいじなところ)」=「摘要(要点をぬき出して書くこと・また、そのぬき書き)」
とにかく、「適用」と「摘要」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆