「拙速主義なんです!」
せっそく・・・?
どういう意味なのでしょう?
今回は、
- 「拙速」の意味
- 「拙」の意味
- 「拙速」の使い方
- 「拙速」の反対語
- 「巧遅は拙速に如かず」の意味と語源
などをお伝えします!
「拙速とは?」って思ってるかたの参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
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「拙速」の意味は?
「拙速」の意味はこちらになります。
出典:現代標準国語
拙速(せっそく)
- できばえはうまくないが、仕上がりがはやいこと
- へたでも、でき上がりが早いこと
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典
「へたでも仕上がりが早いこと」が「拙速」です。
漢字辞典で「拙」を見てみましょう!
「拙」にはどんな意味がある?
「拙」の意味はこちらになります。
出典:チャレンジ小学漢字辞典
拙:セツ・つたな(い)
なりたち
- 「て」と「おとる」を合わせた字
- 手ですることが、人よりおとることから「つたない」という意味を表す
意味
- つたない・まずい・下手(例:拙劣・巧拙)
- 自分を謙遜していう言葉(拙者・拙宅)
参考:チャレンジ小学漢字辞典
「て」と「おとる」のなりたちで、「つたない・下手」という意味を表しています。
「拙速」の使い方は?
「拙速」の使い方はこちらになります。
- 拙速な判断はやめるべきだ(よく考えもしないで判断するのはやめるべきだ)
- 拙速主義で失敗した(仕上がりよりもスピード重視で失敗した)
- それは拙速に過ぎると思います(それはまだ早いと思います)
- 拙速を避けて丁寧にいこう(早くなくてもいいから仕上がりを大事に丁寧にいこう)
- この作品は拙速感がある(この作品は、早く仕上げたけど下手な感じだ)
「拙速に過ぎる」は、「行うにあたって、まだその時期に達していないこと」を意味します。
「拙速」の反対語は?
「拙速」の反対語はこちらになります。
出典:ベネッセ新修国語辞典
巧遅(こうち)
- じょうずだが、でき上がるまでに時間がかかること
- 上手だが、できできあがりが遅いこと
参考:ベネッセ新修国語辞典・現代標準国語辞典
「巧」という漢字には、「じょうず・技がすぐれている」という意味があります。
じょうずだけど遅いのが「巧遅」です。
「拙速」と「巧遅」を使ったことわざもあります。
意味と語源を見てみましょう。
「巧遅は拙速に如かず」とは?
「巧遅は拙速に如かず」の意味と語源はこちらになります。
出典:ポケット版ことわざ辞典
巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)
- うまくやろうとして遅くなるよりも、多少まずくてもすばやく決行するほうがいいという意味
- 仕事の仕上がり具合、事にあたっての決断などに関して使われる
- もとは兵法における作戦に関する言葉
参考:ポケット版ことわざ辞典
「完璧にやろうとして遅くなるよりも、多少まずくても早いほうがいい」という意味で使われることわざです。
「もとは兵法における作戦に関する言葉」とありますね。
これは、中国の兵法書「孫子(そんし)」です。
「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを賭ざるなり」
部隊を動かすのは、戦術がよくなくても迅速であるほうがよい。
巧妙な戦術で長い間戦い続けているのを見たことがない。
孫子は、「戦術がよくないものであったとしても、迅速に行動し戦いを早く終結させるのがよい」と説きました。
「短期決戦で成功した例は聞くが、戦争が長期化しても国の利益になったためしはない」
熟考して対応が遅れたり長期戦で大切な人や金を失うなど、大きな損害を被るのを避けるのが賢明だ、ということです。
また、中国の「文章規範」が語源だという説もあります。
※文章規範・・・官僚試験の参考書のようなもの
そのなかに「巧遅者不如拙速」とあり、「試験時間は限られているのだから、詩文を作る時は巧くて遅いよりも拙くてもいいから早い方がいい」と記されています。
まとめ
今回は、「拙速」の意味などをお伝えしました。
以下がまとめになります。
拙速(せっそく)
意味
- できばえはうまくないが、仕上がりがはやいこと
反対語
- 巧遅(じょうずだが、でき上がるまでに時間がかかること)
巧遅は拙速に如かず
- うまくやろうとして遅くなるよりも、多少まずくてもすばやく決行するほうがいいという意味
できばえがイマイチでもスピーディな「拙速」。
うまくてはやい「巧速」という言葉があるかもしれないと辞書をひいてみましたが、ありませんでした。
「拙速」と「巧遅」、どっちがいいのか・・・。
ケースバイケースですよね(*^^)
とにかく、「拙速」の意味がわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆