「それが真実です」
「それが事実です」
真実と事実の違いはなんでしょうか?
辞書で意味を調べてみます(*''▽'')
今回は、「真実と事実」の
- 意味
- 違い
- 類語
- 対義語
- 使い方
などをお伝えします!
「真実と事実の違いは?」って思ってる方の参考にしていただけると嬉しいです(*''▽'')
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「真実」と「事実」ってどんな意味?
「真実」と「事実」の意味はこちらになります。
真実(しんじつ)
出典:現代標準国語辞典・チャレンジ小学国語辞典
名詞
- うそのない、ほんとうのこと
- ほんとうのこと・まこと
- うそやかざりのない、ほんとうのこと
- ほんとうのこと・ほんとうであること
副詞
- ほんとうに・まったく
- ほんとうに・しんから
参考:現代標準国語辞典・ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・三省堂国語辞典
名詞と副詞で意味が違いますね。
「うそやかざりのない、ほんとうのこと」が『真実』です。
副詞の真実は、「真実、そう思う」「真実、申し訳ない」など、「ほんとうに・まったく・しんから」という意味になります。
事実(じじつ)
出典:ベネッセ新修国語辞典・三省堂国語辞典
名詞
- 実際にあった事柄
- ほんとうにあったこと
- 実際にあった事柄・ほんとうの事柄
- 実際に起こったことで、その人の気持ちや考えだけでは動かすことのできないことがら
- それがあったかなかったか、証拠に基づいて判断できることがら
副詞
- 本当に・確かに
- ほんとうに・実際に
- じっさい・たしかに
参考:ベネッセ新修国語辞典・チャレンジ小学国語辞典・現代標準国語辞典・三省堂国語辞典
こちらも名詞と副詞で意味が違います。
「実際にあった事柄」「実際に起こったことで、その人の気持ちや考えだけでは動かすことのできないことがら」が『事実』です。
副詞の事実は、「事実ぼくは何もしらない」「事実、よく知らない(実際よく知らない)」など、「じっさい・本当に・たしかに」という意味になります。
「真実」と「事実」の違いは?
「真実」と「事実」の違いはこちらになります。
真実と事実の違い
- 真実:うそやいつわりのないこと(事実の中にある、はたから見えない心情や状況・truth)
- 事実:実際に起こった事柄(その人の気持ちや考えだけでは動かすことのできないことがら・fact)
たとえば・・・
事例1
- 彼は彼女に別れを告げた→事実
- 彼が彼女に別れを告げたのは、「彼女の幸せを願ったから」「他に好きな人ができたから」→真実
彼が彼女と別れたいと思ったのは事実だけど、その気持ちの中には相手を想うという真実がある場合もあります。
事例2
- Aさんは遅刻した→事実
- Aさんが遅刻したのは、「寝坊したから」「途中でトラブルに巻き込まれたから」→真実
Aさんが遅刻したのは、単にうっかりという理由だけではないかもしれません。
事故で電車が遅れていて、なるべく待たせないように汗だくで走ってきたらどう思いますか?
また、寝坊した理由が「徹夜で家族の看病をしていた」という真実があるとしたら?
遅刻したのは事実でも、真実を知ると「それは大変だったね」となりますよね。
事例3
- Bさんは連絡しても無視するようになった→事実
- Bさんが無視しているのは、「縁を切りたいから」「とても落ち込む出来事があって、誰とも連絡をとりたくなかったから」→真実
連絡しても返事がないと気になりますよね。
「どうして無視するの?」と、嫌な気持ちになることもあるかもしれません。
ですが、Bさんは連絡を無視しているのではなく、「連絡できる心情にない」という可能性もあります。
このように、「事実」は実際に起こったことですからひとつしかありません。
ですが、「真実」はいくつも考えられます。
「真実」と「事実」の類語は?
真実の類語
- 嘘偽りのない
- 誠(まこと:うそがないこと)
- 真相(しんそう:ほんとうのようす・真実のすがた)
- 事実
事実の類語
- ファクト(実際にあったこと)
- 実際に
- 真実
「真実」と「事実」は、互いが類語になっています。
「真実」と「事実」の対義語は?
真実の対義語
出典:現代標準国語辞典
- 虚偽(きょぎ:真実ではないことを、真実のように見せかけること・うそ・いつわり)
参考:現代標準国語辞典
事実の対義語
出典:現代標準国語辞典
- 不実(ふじつ:事実でないこと)
参考:現代標準国語辞典
真実の対義語は、うそいつわりであるこを意味する「虚偽」で、事実の対義語は、事実でないことを意味する「不実」です。
「真実」と「事実」の使い方は?
真実の使い方
- なんであんなことをしたの?真実を語ってくれない?
- その話は真実味があるね
- 真実を語ることで、なにがあったかを知っていただきたいと思います
事実の使い方
- 事実無根(じじつむこん・事実だという根拠がまったくないこと)
- 事実上、決着した
- 事実だけで判断すると、間違うこともある
- 事実を伝える
嘘偽りのないことに「真実」、実際に起こったできごとに「事実」を使いましょう!
まとめ
今回は、「真実」と「事実」の違いなどをお伝えしました。
以下がまとめになります。
真実と事実
意味
- 真実:うそやかざりのない、ほんとうのこと
- 事実:実際に起こったことで、その人の気持ちや考えだけでは動かすことのできないことがら
違い
- 真実:うそやいつわりのないこと(事実の中にある、はたから見えない心情や状況・truth)
- 事実:実際に起こった事柄(誰が見ても変わらない・fact)
真実を知ったところで事実が変わるわけではありません。
ですが、その事実に至るまでの真実を知ると、気持ちの上で変わることもあります。
真実を知った方がいいのか、知らない方がいいのか・・・。
知らないほうがいいこともありますよね(+_+)
とにかく、「真実」と「事実」の違いがわかってスッキリしました!
あなたとご家族が、笑顔あふれる日々でありますように☆